バスジャック

劇場公開日:

解説

お笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造が初の映画単独主演を務め、バスジャック犯に間違われてしまった男を演じる密室劇。リストラで職を失い、レントゲンで肺に怪しい影が写り、原因不明の歯痛にも悩まされる小宮は、目の前に転がる黒い物体を無意識に拾い上げ、その物体を手にしたまま目の前に止まっていた故郷の高知行きのバスに乗る。しかし、何気なく拾った黒い物体は拳銃で、そうとは知らずに拳銃を運転手につきつける格好になってしまった小宮は、バスジャック犯と勘違いされてしまう。慌てて釈明しようとした小宮だったが、乗客の男がナイフを持って叫び始め、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

2013年製作/77分/日本
配給:ワインド・アップ
劇場公開日:2014年2月8日

スタッフ・キャスト

監督
製作
山田浩貴
プロデューサー
西健二郎
コー・プロデューサー
中村和樹
ラインプロデューサー
金子哲夫
脚本
武居秀剋
深沢佳文
撮影
福澤亮介
照明
磯部大和
録音
竹中泰
音響効果
樋口謙
編集
深沢佳文
坂口雄祐
VE
山根晋
視覚効果
松本肇
技術プロデューサー
菅原光宏
キャスティングプロデューサー
久保田隆久
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(C)2013 オールインエンタテインメント

映画レビュー

2.0密室のままバスが海に沈む展開なら面白かったかもしれない

2024年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

2013年制作2014年公開作品
監督と脚本は深沢佳文
脚本は他にNHKドラマ『生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』の武居秀剋
深沢氏は本来はフジのTVドラマ編集の人
映画作品では『高台家の人々』など

粗筋
組から拳銃を持ち出し逃亡中のチンピラとその子分はこともあろうにその拳銃入りの封筒を放り投げ失くしてしまう
リストラで無職になった元サラリーマンの小宮昇はその拳銃を拳銃だと認識せず拾ってしまい懐に納めてしまう
なんやかんやで長距離バスに他の乗客と共に乗りこんだ小宮だったが手違いでバスは高知行きではなく神戸行きだった
東名高速は通行止めと事故のため渋滞
あれやこれやともめた挙句結局行き先は高知に

この作品の存在を知ったのは笑ってはいけないの武田鉄矢と陣内智則の『101回目のプロポーズ』的なやり取りで
AmazonのDVD最高買取価格は番組放送当時は31円だったかもしれないが今ではあの影響で2200円に爆?上がり

大衆演劇と呼ばれた遠藤章造の大根演技もそれほど酷くはなかった
もちろんうまくもないけど
運転手役のリットン藤原なんて酷すぎるし出演者全体が臭くなる共倒れ
石橋杏奈からすれば貰い事故
最近見かけないと思ったら思い出した
楽天の松井裕樹投手と結婚し今では夫がメジャー球団パドレスに移籍しおそらく本拠地のサンディエゴに住んでいるんだろう

演技に関しては『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』を観たあとだとなんでもあれよりはマシだと思えるので評価は甘くなってしまう

演出も脚本も良くない
それをBGMで誤魔化そうとしてるのが見え見えでC級映画がD級映画に格下げするレベル

ぶっ飛ぶほど駄作じゃないのがかえって痛い
作品内容そのものはネタになるほど酷くはないが北川景子主演の『ディアフレンズ』のような臭さがある
無難にまとめたというかまとまっていない

面白くもないし感動もしない
ハラハラドキドキもしない

今のところU-NEXTで動画配信されているしAmazonでは『バスジャック』のDVDは買わない方が良い

配役
バスジャックに間違われる無職の小宮昇に遠藤章造
バスの乗客で幼いころに母を亡くした早川はるかに石橋杏奈
乗客で非番の刑事だが臆病で自信を亡くし警察官を辞めるつもりでいる大友圭介に清水一希
乗客でチンピラの小田正也に鈴木つかさ
乗客で小田の子分に近藤ヒロに生島勇輝
神戸行きを要求しマルチツールナイフを持ち出した乗客の大塚英夫に村田充
背後のチンピラをチラチラ見つめる乗客の池ノ内麻美に堀まゆみ
乗客の夫婦連れの大木岩太郎に赤垣正樹
乗客の夫婦連れの大木好子に矢作則子
乗客で病気の母に会うため高知に行きたい幼い子供の木島サチに麻生真彩
バス会社のバス運転手に佐藤忠志に藤原光博
インターンの石井悠貴
ヤクザの親分の五十嵐淳にほんこん
五十嵐の子分に竜二

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野川新栄

2.0ある意味遠藤っぽい

2017年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何だかんだで楽しめるのではないかと、ほんのちょっとだけ期待したのですが、まあ世間の評価通りでしたかね。
コメディとしてはそれほど笑えなかったし、緊張感は薄いのでサスペンスとしても微妙だし、強いて言えば人情喜劇として少しだけほろっとさせられた部分はありましたが、とは言え見せ方が微妙だったので、もう一つ感情移入は出来ずで・・・。
まあ冒頭のシーンで、これはヤバいレベルの映画だなと、嫌な予感はしましたけどね。
せめてもう少しバスジャックと勘違いされる件に説得力があればまだスンナリ入っていけたと思うのですが。
それかグダグダでも、それで笑えればまだコメディとしては見れたかと。
結局どちらも中途半端、ある意味ココリコの遠藤主演映画らしいと言えばらしい気もしましたが・・・。

その遠藤ですが、役者としてもしかして全く違う顔を見せるではないかと少しは期待したのですが、予想以上にそのまんま、まさしくコントで見せるココリコの遠藤そのものでしたね。
良く言えばブレてないとも言えますが、芸人さんでもドラマや映画となると別人のようにいい演技を見せる方もいるので、そっち方面で期待したら見事な肩透かしに遭いました(苦笑)
しかもその他の乗客も遠藤に合わせるかのように大根の方が多数いて、ちょっとビックリ、そんな中に混じって石橋杏奈がいる異質感はツボでした、さすがにこの中だとダントツで輝いてる、ってまあそもそもキャスト欄に石橋杏奈の名前がなかったらおそらくは見て無かった映画でしたけど。

ただ題材としては嫌いではなかったです、ワンシチュエーション的な密室劇は結構好きなんで。
バスはまさしく動く密室、そんなバスに乗合わせた乗客は、それぞれ抱えている問題があって、バスジャック事件からそれらが少しづつ浮き彫りになっていく、そんなストーリー構成は使い古されたネタとは言え悪くはなかったと思いました。
撮りようによってはもっと面白い映画に仕上がった気がしましたね。
まあ逆にこのタイプのストーリーでここまでハズす監督さんの力量は、ある意味凄いと言えるかも・・・。

それでも最後まで見れたことを考えると、全くの駄作ではなかったと思います、もし演技力のある著名な俳優が主役だったら、この脚本・演出でもそれなりには見れた気も。
しかしオチがそう来るとはなぁ、意外性があったと言えばありましたけど、ここはセオリー通りでも良かったような。
最初から最後まで、人生に行き詰った者が醸し出す哀愁も含めて、全て中途半端だったような、ホント遠藤っぽい映画でした。

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