夜に生きる

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夜に生きる

解説

アカデミー賞を受賞した「アルゴ」以来となるベン・アフレックの監督作で、「ミスティック・リバー」やアフレックの初長編監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」でも知られるデニス・ルヘインのノワール小説を映画化した犯罪ドラマ。禁酒法時代のボストンで厳格な家庭に育ったジョーは、警官幹部である父に反発し、ギャングの世界に足を踏み入れていく。ある日、強盗に入った賭博場でジョーはエマと出会い、やがて2人は恋に落ちる。しかし、エマは対立組織のボスの娼婦で、超えてはいけない一線を超えてしまったジョーの運命は大きく狂わされていく。共演にエル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ。アフレックは監督のほか製作、脚本、主演も務めている。

2017年製作/129分/PG12/アメリカ
原題または英題:Live by Night
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2017年5月20日

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映画レビュー

3.5「ザ・タウン」の別バージョンのようにも感じられる一作

2017年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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牛津厚信

4.0映像美も楽しめるギャング映画

2017年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

禁酒法時代のギャングを描く映画というと、古色然とした映像タッチになることが多いが、このベン・アフレック最新作はクリアで高精細な映像美を追求した印象。マイケル・マン監督の「パブリック・エネミーズ」も似た傾向があったが、あちらはデジタルカメラ特有の冷たさが気になったと記憶している。本作はクールだが味わい深い絶妙な映像に仕上げてきたように思う。

中盤まではアクションを比較的抑えめに進めるぶん、終盤のホテルでの銃撃戦シーンが大いに盛り上がる。アフレックの仏頂面も、感情を押し殺すこのキャラクターにプラスにはたらいたようだ。アクションといえば、屋上から人を突き落とすシーンなど、VFXをさりげなく使ってインパクト大の効果を生んでいる点でも楽しませてくれる。

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高森 郁哉

3.0禁酒法時代のギャング映画です 映像は美しいです ですがこの作品の結...

2024年9月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

禁酒法時代のギャング映画です

映像は美しいです

ですがこの作品の結末には違和感を感じて
しまいました

ギャング映画らしくない結末
これはこれで良かったのかなぁ

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カネナカ

4.0不完全さが味わいのもと

2023年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作はデニス・ルへインの同名小説。
チーム「We love Boston!」による映画制作、という趣なのかもしれない。

観る前は気にもとめていなかったのだが、彼が原作の映画を全て観ていたことにちょっと衝撃を受けた。
私もボストンマニアなのだろうか…。

ボストンでケチな強盗稼業を営んでいたジョーがマフィアとしてのしあがっていく話であると同時に、険しくも厳しい愛に翻弄される話でもある。

「夜に生きる」のジョーは戦地で心に傷を負ったことにより、自分の生きる指針を決めている。
「誰かの決定に従って、望んでもいないことをやって、それで苦しむのはゴメンだ。自分は自分のルールで決める」
その決定は一見ハードボイルドでアウトローな男の生きざまなのだが、もうこれ以上傷つきたくない、という弱さでもある。
その辺が、なんかこう、女心にグッとくるのか、危ない男なのに女性たちはみんなジョーに甘い。「悪い男だけど、好い人」みたいな評価であっという間にラブラブ。

禁酒法時代のアメリカで、宗教や人種の対立も色濃い中、世間のしがらみや常識にとらわれず、自分のルールだけを胸に生きているジョー。
夜に生きるからこそ自由で、夜に生きるからこそ非常な対価を支払う。

日のあたる世界で地道に結果を出した兄との対比が、ジョーの人生の影を際立たせ、そこがとても味わい深い。
私はアウトローな男はあんまり好みじゃないが、ジョーなりにベストを尽くそうという姿勢はなんだか愛しい。

多分、今回制作に名を連ねてるレオ様とかも含め、お気楽ハッピーエンドとはほど遠い「デニスワールド」には映画関係者を魅了する「ひと味違う」感があるんだろう。
何だかんだで全作品観ているあたり、私もその「ひと味違う」感を求めているのだと思う。

昼に生きる者も、夜に生きる者も、痛みとともにある。
どちらを選んでも不完全、だがそこが良い。

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つとみ