はじまりのうたのレビュー・感想・評価
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冒頭はつまらないかもだが、少し我慢して観てほしい
落ちぶれた音楽家が 若い才能を見出して前進する、よくあるしみったれた
ストーリーだと思ったが、ファンタジーだった。
突然ドラムやバイオリンが動き出した時から 雰囲気が変わり、ダメ人間が
生まれ変わる。
好みのストーリーだし、主演の女優は魅力的だ。
だが、この手の映画は「音楽」が刺さらなくては。
使われている曲がどれも残念ながら好みではない。
口パクかどうかわからないが、主人公の歌う姿も魅力的に見えない。
好みの問題なので評価はつけないが、ストーリーは楽しめた。
人生は努力ではなく才能と強調しているようで…
キネマ旬報では第29位と
余り高い評価ではなかったが、
一人の評論家が満点を付けていたので鑑賞。
冒頭での、能力が有りながらも、
仕事にも家庭でも自堕落になった男性の
描写には不快感が募り、
それが最後まで尾を引いてしまった。
その彼のプロデュースで
都合良く脚光を浴びる面々の
シンデレラストーリーかと思うと嫌悪感も。
そう感じたのは、人生は所詮、
努力ではなく才能なのだと
強調されているようで、
私には素直に浸ることの出来ない設定の
物語だった。
そして、
リアリティの感じない成功までの展開も
御都合主義的に感じ、
残念ながら感動に導かれることのないままに
鑑賞を終えてしまった。
音楽が良ければすべてよし?!
キーラ・ナイトレイの歌も下手ではないけどうまくもない。なんかどの曲も口先だけで歌ってる感じがして。
でも最初のストーリー展開を3者3様に描いたのはおもしろかった。そういういきさつでこの場面に行く付くということね、というところ。あと、ダンが編曲をつけるとまるで別の音楽に変わっていくイメージ、ダンが街中でゲリラ的に曲を録音するアイディアとそれを実行していく場面、ダンとグレタが音楽をシェアして街中を歩く場面なんかはわくわくして楽しかった。
でもダンの娘が録音途中からギターで突然弾き出したり、通りで遊んでいる子供に即興コーラスつけたりするのはうそっぽかった。皆さんがずいぶん高評価なので驚き。音楽は良かったのは認めます。
おんがくのちから
ソングライターのグレタをキーラ・ナイトレイが魅力的に演じる。
音楽プロデューサーのダン( マーク・ラファロ )と二人、同じ曲を聴きながら夜のニューヨークを愉しげに歩くシーンがいい。
グレタの恋人デイヴを演じたアダム・レヴィーンが歌う「 Lost Stars 」が余韻を残す。
ラストがちょっぴり切なく善き。
ー平凡な風景が意味のあるものに変わる
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
お上品な一品
キーラ・ナイトレイ28歳の頃の映画。
冒頭、スティーヴ(ジェームス・コーデン)のライブでアコギ弾き語りで歌うグレタの歌詞がなかなかエモい。
ふと地下鉄に飛び込んで自殺してしまおうかという内容。そしてそれをはしっこのカウンター席からバーボンのロックを飲みながら観ていたひとりの中年男のダン(マーク・ラファロ)。飲んでいるとアレンジが浮かぶらしい。そんなにたいしたアレンジじゃないですけど。自分が作った会社を追い出された音楽プロデューサーで、別居中。えらく発育がいい、お小遣いはゴム代で消えてしまう高校生のひとり娘がいる。
クルマのバックミラーからぶらさがっているのはイヤホンジャックの二股スプリッター。お気に入りの楽曲リストをそれぞれの有線イヤホンで聴きながらダンとグレタがニューヨークの町を歩くシーンがステキ。お互いを理解し合うアイテム。イヤホン片方ずつでは不十分なんでしょう。専門家だから。てっきり、中年男とひとまわり以上年下の美女のラブコメかと思ったら、ちょっと違った。ストリートライブをしているスティーヴ(ジェームス・コーデン)は元カレではなく、ただの友達だったみたいです。メジャーになってスタッフの女性に行った元カレに当て付けたMVを一緒に作ってくれたり、路上ライブの中心となる恩人でした。元カレの心変わりを読み取っていきなりビンタしてアパートを飛び出したグレタを泊めてあげるし。
野外録音ライブは楽しそうでとても気持ちがいい。チェロとバイオリンが入るとカントリー風になる。万人受けしやすい、耳障りの良い聞いたことありそうな曲が多い。いささか無理矢理だった発育良好の娘さん(ヘイリー・スタインフェルド)がいきなりギター参加。なんと渋い色のストラトキャスター。
音楽プロデューサーなんていう人種はあんまり好きじゃないけど、どん底状態でイギリス人のインテリソングライターに恋する気持ちはわかります。キーラ・ナイトレイのどこまでも聡明でお金に左右されないキャラがちょっと珍しい上品な音楽映画になってました。ただ、オジサンはあんまり萌えない映画です。
前へと進み続ける力
人と人が関わりるということは、それぞれが抱える過去を自分というフィルターを通して差し出し合い、影響を与えあいながら、次の場所まで進んでいくこと。
主人公たちは、主体性と互いの尊重を覚えながら、出会いをより良いものとしていく。そして、その様子を音楽を通して表現していくのが格好いい。
彼らがその後、どう歩んでいくのか、考えるだけで楽しくなる。
それにしても、アダム・レヴィーンの裏声はすごいなー
人生のプレイリスト
音楽の素晴らしさがギュッと詰まった素敵な映画でした
人生のどん底にいる二人の出会いからはじまるストーリーは、また前を向いて歩きだす力強さにあふれていた
ストーリーもさることながら、劇中にでてくる曲がとにかく素敵
登場人物の心情ともすごくシンクロしていて、観ている側がスッと感情移入できた
印象に残った登場人物ダンのセリフに「平凡な風景が突然意味のあるものに包まれる。すべての平凡なものが、美しさを持つんだ。ピカピカの真珠になるんだ。音楽によって」というのがあったが本当に音楽の素晴らしさをよく表したセリフで急にダンがかっこよく思えた
傷ついた主人公を何も言わずに抱きしめる友人スティーブがホントかっこよくて大好き
この映画は素敵シーンがたくさんあったけど、個人的にはこのシーンが何故か一番印象に残ってる
そこかよ!?って思われるかもしれないけどホントによかった
まだ観てない方は是非鑑賞してみてほしい映画です
歌の力ってすごい!
地下鉄の駅で自殺を考えた女の子の歌を、3つの角度から描き、それぞれの事情を絡めながら登場人物たちのドラマを描いていく手法。
まるで、音楽が聴く人の状況に応じて姿を変えていくように捉えられる様子を、鮮やかな編集で見せるオープニングに、惹きつけられました。
とくにマーク・ラファロの変貌ぶりは必見の芝居。観る映画ごとに表情を変えていきますが、このどん底から立ち直るオヤジぶりには共感できます。なぜか、彼がそばにいると、ただの美人でしかないと思っていた女優さんたちが俄然輝きを増して行くんですよね。ニューヨークの街をスプリッターで音楽を共有して踊り歩くさまは、ここ数年でいちばんワクワクする素敵なシーンでした。
キーラ・ナイトレイは、もともとミュージシャンの素養があったのか、それとも役作りで猛特訓したのか、(たぶん後者)板についたシンガー振り。今まで見た彼女の映画の中でいちばん共感できるキャラクターでした。
ジェームズ・コーデンの出演も嬉しかった。個人的に彼のファンで、グッドガイを地でいく演技が見れてよかった。
サクセスストーリーの成功望まないパターン。
ミュージシャンの片方だけが売れて、片方は恋人としても分かれどん底。
そんな中、売れないプロデューサーに出あって、街の中で声かけたミュージシャンとコラボしながら曲を録音していく。
そして双方とも話題になり、また元の穏やかな関係に。
トップに登り詰めるのが目的ではなく、自分の音楽を自分なりにやりたいという無欲な思いが周りを奮い立たせていく。そんな貪欲さがないことが見ていてスッキリもする。
落ち込んだ時に見るとオススメしてもらったこの作品。確かにどん底から少し這い上がったくらいで終わるのでこの先の上り調子が見通せていい終わり方だった。
ヘイリー・スタインフェルドのギターソロ
マルーン5は全然知らなかったけど、興味が出てきた。裏声をも織り交ぜ自由なメロディを熱傷するライブは見事。キーラ・ナイトレイも頑張ってたけど、さすがにギターは本人の音じゃないのがわかる。それでも圧巻はビルの屋上でのライブ録音で、ダン(マーク・ラファロ)の娘であるバイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)のギターソロ。粗削りだけどインパクト大であり、ちょっとしびれた。
ゲリラライブでそのまま録音するという荒業を試みたダンとグレタ。もちろんバックバンドが素晴らしいため、リミックス無しの音源でも楽しめると思う。遊んでる子供にコーラスをやらせたり、警官に追われたり、屋上では向かいのビルのおっさんに怒鳴られたりする。『ゲットバック』も思い出されるけど、階下にはそれほど響かないんだよな~そして、スティーヴ役のジェームズ・コーデンも音楽的に存在感がありました。
ベーシストで音楽プロデューサーといえば、日本で有名なのは亀田誠治。やっぱり音楽的才能も優れてないと、いいミュージシャンは育たないし売れないもの。ゲリラライブや配信で格安の音楽を届けてくれるセミプロの存在は嬉しいと思った。
印象に残るのはイヤホンスプリッタ。こんな便利なモノがあるんですね。個人的には『タイヨウのうた』(2006)でYUIが歌った「Good-bye days」の歌詞に「片方のイヤフォンを君に渡す」ってのがあって、そんなスプリッタを欲しいとは思わなかったんだけど・・・まぁ、ともかく、ビギン・アゲインの意味ってのが、ダンとミリアム(キャサリン・キーナー)に最もよく当てはまるってことで。
あー、もっと早く観ればよかった!
何故これを早く観なかったのか、、そんな気にさえさせられた作品。感覚的には、トム・クルーズ主演の大好きな作品、ジェリー・マグワイア(邦題ザ・エージェント)によく似ている。しかも作品内でも「ジェリーマグワイアじゃないんだから」なんていう台詞も出てくるくらいなので、ジャンルがスポーツと音楽業界と異なるけど、何かしらインスパイアされているのではと思う。
それと、キーラナイトレイのナチュラルな可愛さと透き通る歌声にとても驚き、癒された。個人的にはキーラナイトレイの作品では一番好きかも。
また何よりこの作品の見どころは、ニューヨークの街角の至るところでアルバムの収録をするシーン。ドキュメンタリータッチのカメラワークで、まるでその収録現場に居るような感覚も味わえる。ワクワク感、ドキドキ感、キーラの歌声とバンド、街の全てが音楽になる瞬間。ここが本当に素晴らしい。
もう一つ、大共感したのが、音楽を聴きながら街に居ると「陳腐でつまらない景色が、美しく輝く真珠になる」というダンの台詞。誰でも感じたことがあると思うけど、私はいつも同じことを思っていたので。なんだろ、日常の何気ない景色が色鮮やかになっていく、まるでミュージックビデオのようになるのが、音楽の力って凄いなって思っていたので。めちゃ共感して大きく頷いてました。
何度も観たくなる。そんな作品の一つになったことは間違いないです。
地味に素敵
いきなり飛び込み自殺の歌かよと疑心暗鬼、ダンもどん底だったから身に染みたのか奇妙な巡り合わせがおとぎ話のようなサクセス・ストーリーに花開く。
キーラ・ナイトレイさんは音楽では素人だし目つきがきついのでダンが持ち上げるほど素敵には思えなかったがオープニングの歌のリピートでバイオリンやピアノ、チェロが入ったアレンジを聴くと別物のようになり驚いた、ダンの音楽プロデューサーとしての才能を端的に表す名演出シーン、NYの街角でのライブ録音も良いアイデア、単にアルバムをリリースするのではなくネットで流すラストのひねりも今風、業界への痛烈なインパクトでしたね。
冒頭の飲酒運転や恋人の裏切りなどあったものの登場人物は基本、善人揃い、グレタを家に泊めるスティーブだが一線を越えなかったのはひょっとしてゲイだったのか・・、こんな男女の親友関係があっても不思議ではないが妙に気をまわすのはB級映画の見過ぎかもと恥ずかしい。
心を病んだ暗い映画かと思わせて気恥ずかしくなるようなベタなハッピーエンド、久々に気の晴れる映画を観ました。
イヤホンスプリッターのエピソードも素敵、ウォークマンが流行った頃はこんなカップルも多かったでしょう、音楽がつくと普段の街並みの風景が一変する効果は同感でした。
プレイリストを知られるのは恥ずかしいと言っていたがグレタのお気に入りに「カサブランカ」のテーマ曲「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」が入っていました、オールドファンには痺れる小ネタでしたね。
夢を仲間とチームで形つくる
ライブハウスで出会った男女が音楽への情熱を爆発させ、
共に音楽をつくっていく物語です
どんどんと仲間が広がり、絆を深めていく、
何を取り組むにしても形にしていくにしても誰とやるかが大事なんだなぁー!!
事業や経営を学んでいるから、その大事が分かる作品でした♪
音楽を楽しむ姿は素晴らしい
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
アルバム制作中の生活費や活動コストはどこから出ているのか描写がもう少しあればよかったなと思う反面、陳腐な恋愛ストーリーではなかった終わり方は満足でした。
作中 音楽を楽しむ姿はなんとも素敵でした。山あり谷ありの人生を楽しもうという姿勢は素晴らしいものです。
そして主人公は性格や才能面で音楽でバカ売れしなくても良い、お金が欲しいのではなく、素晴らしい歌をみんなに届けたいというプロデューサーとしてあるべき姿がよく描けていて面白かったです。
音楽がハマった映画はやはり名作
アダムレヴィーンに歌わせたらダメだよね。
さすが本物の歌手の唄はスゴイ。
アダム演じるデイブの曲は、
アレンジによって「偽物」に変わるが大ヒット。
グレタがギター1本で歌う「本物」は誰の胸にも響かない。
いや、一人だけ響いた。それがダン。
しかし、ダンには頭の中でアレンジが出来上がっていたため。
さて、「本物」ってなんでしょう。
めんどくさいので答え言っちゃうと
何を誰に伝えたいか。ですよね。
この映画の主題は「まず、このいい曲を聴いてほしい」
というのが最も評価すべきところ。
いろんなエピソードも、まず曲を聞かせ、
その後それを説明するシーンを見せる。
だからテンポがいい。
曲が主役の映画。
曲の聴かせ方(アレンジ)の手法はいろいろある。
それも全部聴かせる。
「でも、ちゃんと伝わるだろ?感情は」って言われてる感じ。
ギターへたっぴなバイオレットから溢れるエモーション。
本物のアレンジで歌うデイブの本物の歌唱力。
音楽映画は音楽が主役。
歌がくれた幸せ
作られたのは9年前?
まだ当時は映画鑑賞を趣味に出来るほど
色々と余裕がなくて、この作品は全然知りませんでした。
あの頃は、好きだった音楽にも興味を失い、
持っていた趣味を全て遠ざけて生きていました。
いまは、あの頃とは全然変わりました。
と言うか、変えました。
プロデューサーのダンの様な
ドラマティックな人生では全然ないけど
私も失意のどん底に居たけど、
でも這い上がって、好きな音楽に出会って
映画鑑賞に居場所を見つけ、生活に色を取り戻しました。
ダンとグレタの関係が素敵すぎ。
お互いの事を尊敬してて、でも、それを恋愛と見間違えたりしない。グレタの優しさでダンが家に戻れる事になった最後のシーンは、なんとも言えない感情になり、涙が止まらなかった。
どうしてもアルバムを作り上げようと必死になって
行き着いた先のラッパーが凄い説得力あった。
本当に恩人として、ダンを尊敬してて、信頼してて、
プール付き豪邸で豪遊してるけど、かっけ〜って思った。
デイブのライブでグレタは何を感じたんだろ。
自分が作った曲で
歓声や身振り手振りで感情表現をするファン達を見て、どう思った??
日常生活が歌によってキラキラ輝いてくんです。
生きていたくなるんです。
日々、色んな場面で助けられてます。
歌と映画が好きだから、きっと私
ミュージカル映画が好きなんだな〜
楽曲も良く元気をもらえる映画
少しチープな内容かも、と思って観始めたが、なんのなんのすっかり魅了されてしまった。
良い楽曲のオンパレードに、ニューヨークのおしゃれな街並みと日常、そして心暖まるストーリー。テンポも良い。運命の出会いでもあるオープニングシーンを、それぞれの視点から何度か描いたのも、すごく凝っていたと思う。
気付けば観ながら自分もステップを踏んでいたり、すっかりハッピーな気分に!
気分が沈んでいる時には、是非お勧めしたい作品だ。
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