子宮に沈める

劇場公開日:

子宮に沈める

解説・あらすじ

「終わらない青」「体温」の緒方貴臣監督が、社会問題化している児童虐待や育児放棄に切り込んだドラマ。夫に一方的な別れを告げられ、幼い子ども2人とアパートで新生活を始めた由希子は、良き母であろうと努力し、日々の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに汗を流す。しかし、学歴や職歴のないシングルマザーの由希子は社会から孤立し、孤独に追いつけられていく。

2013年製作/95分/日本
配給:エネサイ
劇場公開日:2013年11月9日

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(C)paranoidkitchen

映画レビュー

2.5この子たちを守りたくて夜職をはじめたのに

2025年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

ただ、子供たちと自分の生活を守りたいだけだったのに、夜職を始めたことによっていつしか母は、子を放棄して、女に戻ってしまった。

収入を得なければならず、仕事をしながら、資格の勉強に励んでいたけれど、急にそれがバカらしくなってしまったらしい。風邪を引いてしまった娘の看病のあいだ、窓からぼんやりと、どうってことないいつもの景色を眺めていた。

夜職をしながら、子を育て上げられる人もいると思うが、この母は、夫に急に捨てられた。浮気だろう。女としての欲求が充たされないまま捨てられてしまったので「別れた男との子供との幸せ」より「女としての自分の幸せ」をホストに求めてしまったのだろう。

実際の事件をもとに、この映画が作られたらしいので、Wikipediaでその事件のことについて読んでみた。この母は、子供が死んでいることを確認するや否や、ホストの元に戻り、ホテルで一泊過ごしたそうだ。

この作品のラストは、子に対して、謝罪の気持ちがあった。自分自身を責めていたりもした。こんなはずじゃなかったのに…って。元々は子煩悩。娘が描いた絵を褒めたり、一緒にてるてる坊主をベランダに吊るしたり、色鮮やかできれいなお弁当をつくったり。そんな、やさしくて、責任感のある母。だった。

法律のことはよくわからないけれど、浮気した側に対してのキツ〜イ制裁と、ひとりで育てなければならなくなった親に対しての優しい制度が整えばいいなと思った。お金だけでは解決できないこともあるかもしれないけれど、お金があれば大体のことは解決できてしまう世の中だから…。悲しいね。

女から母になったパートナーを受け止めることができず寂しがる男。一体どのくらいいるんだろう。小さい命、ちょっとでも目を離したらその灯はすぐ消える。一丁前の1人の男に構う余裕などない。寂しいなら輪に入れ。なぜ輪から出たがる。一緒に育児をして、思い出をつくればいいのに。今までとは違うしあわせが、すぐそばにあるのに。

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羊

4.0音の情報が少ない分映像が目に入る

2025年3月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

難しい

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しじたん

3.5この気持ちをどう評すればいいの?

2025年3月9日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

キツすぎん?
辛すぎん?

ドキュメンタリーのような映画
(本当にあった話が下地になってるけど)

定点カメラで長尺で場面が進むの

他人の家庭を覗き見てるような感覚

余計な説明はないため覗き見してる、
我々が想像して察する

『ああ、夫婦仲上手くいってなさそうだな』
『別れたんだな、引っ越して子供2人と新生活』
『働き口が見つからず夜の仕事やってんだ』
『ホストはまったんだ。家に連れ込んじゃったんだ』
『育児めんどくさくなってきたんだ』
『子供残して泊まりでどこか行ってしもうたわ』

後半50分ほど家に放置された
3歳児と1歳児の死に至る過程をネットリと見せつけられます

ただただ見ていて辛い
なんで、どうしてこうなった!?

登場人物が少なく、どんな周囲環境だったか見ているものに推しはかる術が乏しい。
親子3人の情景がメインのため、どうしても母親にヘイトが向いてしまう

母親があまりにも女すぎた

生活の困窮、寂しさ鬱屈、焦りうまくいかなさ
それらを埋めるために子を捨て男に走ったのか

母が悪いとは言いたく無い

なんなんだろう
私の気持ちを揺らしたし、ざわつかせたので何かある作品だが、この気持ちを正確に表せる言葉を私は知らない

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魔星

3.5妄想が招く破滅

2025年2月21日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

誰かに認められたい、愛されたい
褒められたい、そんな承認欲求は
人間にしかない欲求だそうだ。
母親は実に人間的で
その欲求に翻弄され、苦しんでいる。
夫は仕事が忙しいということしか分からず、
本当のところは不明だが、
妻を愛している気持ち、認める気持ち
子どもの育児をやってくれている感謝の気持ち
などは分かりにくいだけで、
しっかりとあったのかもしれない。
しかし、母親は愛してると言葉にして欲しい
自分を女として見て体を求めて欲しいと
満足しないのである。

そして、別れた後は心の渇きを満たすものを
外(男、金、地位、環境)に求めてしまう。

しかし、永久に満たされることはない。
なぜなら、その承認欲求は
私は愛されていない、私は褒められていない
私は認められていないという自分の
ただの勝手な妄想によって
生まれたものだからだ。

他人を見て幸せそう、楽しそう、
それに較べて自分なんてと
考えるのも妄想である。

自分の心が勝手な判断をしてると理解し、
外ではなく内に目を向けることで
妄想に翻弄され、苦しみ、
結果的に自分で自分を
破滅させてしまうことを防げるだろう。

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りく