ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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カッコいいレオなんてありません。実在人物の赤「裸々」なユルいエピソードに溢れたセンセーショナルな半生の作品。
実録ドキュメンタリーと考えたらほぼ楽しめたかな。
3時間ほぼクスリと性描写(R18指定は納得)が過剰なくらいに出ずっぱりなので
そういうものに免疫が無い人は要注意。
柔い描写じゃないです。
(細かい表現は控えますが)もうモロなので。
自分は作品の中に、レオ演じるジョーダン・ベルフォートの(警鐘的な)メッセージが
もうちょっと入っているかなと思ったので、それが少なかったのがやや残念。
テンポは不思議と悪くないです。サッサッと進んでいく感じ。
前半約2時間くらいが栄光編で、そこからゆっくりゆっくり1時間かけて転落編を描いていく感じになります。
作品通して、金と欲にまみれた過剰なまでの半生を描いていくのですが
(もちろん実在の人だから当たり前なのですが)商売のカリスマって案外こういう人ですよね。
強烈な人間性で全員もろとも引っ張っていくというか。
また悪く言えば金にまみれて人生滅ぼす…というか。
笑えるポイントは自分的にはあまりありませんでしたが(ブラックユーモアみたいなお下品なギャグがあまり好きではない為)
父のエピソードと、レモンを飲んで車で家に帰る一日のエピソードは
流石に笑ってしまいました。
まぁ、ユルいギャグを許すような軽い気持ちで見ないと損します。
あと、作品の性質上カップルにはあまりオススメしません…w
ハチャメチャに生きてみる。
3時間があっという間でした。夜の10時半に始まって夜中1時半に観終わりましたが、ぜんぜん眠くならなかった。セックスとドラッグでむちゃくちゃな人生ですが、なぜかこんな生き方もありなのかと納得させられる部分も多くありました。何かをしたいけれど勇気がない、何かを得るために危険を冒すのが怖い、世の中難しいんだから仕方がない、人から白い目で見られたくない、どうせ自分にできるはずもない。人間どこかそういった感情があって、本当に生きたい人生を歩めないでいることも多いのかと思いますが、この主人公のように完全にふっきれてしまうのはあるいみ潔いともいえます。おかげで彼の人生問題だらけですが。
興味深かったのがそれらのハチャメチャが、人間の押さえ込まれている野生的な面を開放しているような印象を受けたことです。金融という一見知的な仕事もよく見ると人間の動物的な本能にかなり近いところにあると考えることもできます。金がほしい、女がほしい、いいものが食いたい、そういう原始的な欲求を「人間性」でブレーキをかけない人間こそ、こういう世界では成功するのかもしれません。もちろんそれが人として善かどうか、世界から好かれるかどうかは別ですし、失敗したら悲惨ですが、どっちを選ぶかかと思います。
いろいろ考えさせられる映画でした。
3時間は長かった...
ターゲットが限定的な娯楽映画
アメリカでの公開日の12月25日に劇場で観ました。超満員で最前列から。
終始、人生のモチベーションの描写としてアダルトな内容が多く、全体的にコメディ。まとめると、元エリートの証券マンが叩き上げで会社を革新的な方法で成功させ、極めてユニークな会社を作り上げ好き勝手やってしまう。お金で幸せは買えないまでも無駄ではなく、困難にも効果的。
教訓は、プロフェッショナルなトークと、一度は覚えた習慣はやめられない人間の性。
ディカプリオの演技力の高さに脱帽しましたが、個人的には一人か友人と観た方がいいと思います。
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