ビザンチウム
劇場公開日:2013年9月20日
解説
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)のニール・ジョーダン監督が再びバンパイアを題材に取り上げ、シアーシャ・ローナン主演で永遠の孤独を宿命づけられた吸血鬼の少女の姿を描く。原作は、脚本家で劇作家のモイラ・バフィーニが2007年に発表した舞台「A Vampire Story」。人の血を吸い生きるバンパイアの少女エレノアは、たったひとりの肉親の女性クララとともに、見知らぬ街から街へと移り住みながら生きていた。ある時、海辺のさびれた保養地に建つゲストハウス「ビザンチウム」を訪れたエレノアは、難病のため余命わずかの青年フランクと出会い、恋に落ちてしまう。バンパイアの血の掟に背いたことで、クララとの絆も揺らぎ始めたその時、エレノアとクララを追う者の魔の手が迫り……。
2012年製作/118分/R15+/イギリス・アイルランド合作
原題:Byzantium
配給:ブロードメディア・スタジオ
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2022年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
インタビューウィズバンパイアと同じ様に、人に気を遣って血をいだだく。バンパイアに共感出来ると供に、身近にいるかもと思わせる、この設定が好きだ。
インタビューウィズバンパイアの、ブラピの悲しげにネズミの血を吸うところと、シアーシャが重なって、美しい。
美しい姉妹、悲しげな海の風景(たぶんアイルランド)が、悲しいストーリーを際立たせる。
ビザンチウムハウスで、女性を守る話で、主人が女性バンパイアという話も面白いかもです。
それにしても、秘密を守ることに苦しむシアーシャが美しい。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のニール・ジョーダン監督の新たなヴァンパイアムービー。主演俳優らの豪華さもあり、世界的にも注目度の高い前作に比べると知名度はまだまだだが、個人的には本作の方が好みである。
二人の「姉妹」の物語なのだが、妹の為に身体を犠牲にして生活費を稼ぐ姉クララと、死がそこに迫っている人間の血しか吸わない優しい心を持つ妹エレノア。二人のどこか哀愁漂う暮らしには胸を打たれる。彼女らは、いつの時代も肩身の狭い思いをしており、不老不死のヴァンパイア族の苦悩を感じる。彼女らを追う警察の手も迫って来ており、いつ崩壊するか分からない生活を細々としているのである。そんな中訪れた小さな街で出会った白血病の青年フランク。正反対の理由で「血が必要」という共通点を持つエレノアとフランクは惹かれ合っていく。
二人の切ない恋模様もさることながら、次第に明かされていく過去の出来事。最後にその伏線が見事に回収されていく。エレノアとクララを追う謎の組織にもドラマがあり、全てが「愛」という物で結ばれている展開には感動を覚えた。それぞれの想い、それぞれの道、それを全員が歩んでいく為に、皆大きな決断を下すのである。
R-15+の為、人体破壊シーン等が描かれているが、本作はホラー作品というジャンルではない気がする。残虐シーンを否定する気は無いが、本作で描かれるそれらの描写が本作がどのジャンルに当てはまるのかを悩ませてる原因ではないだろうか。また、女性の描き方が少々乱暴の為、一緒に観る人は選ばないとならないだろう。
だがビジュアル的にはセンスの良さを感じる部分が多い。姉妹を包む独特の空気感はより感情移入する様な雰囲気を演出しており、それに周囲の風景等が合わさり、上質な空気感を演出している。また、本作では要となる、ヴァンパイアと密に関わる孤島。黒い岩肌から赤い水が溢れ出る描写は、訪れたものの苦悩や葛藤、またヴァンパイアの恐怖や哀しさを物語っている様に思える。
鑑賞後に心にジーンと響く本作、由緒あるヴァンパイアの歴史を更に紐解いた様な本作は、近年の同テーマの作品では最も完成度の高い作品だと思う。
2018年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
右手の親指が鋭く、頸動脈にグサっと刺して血を吸うヴァンパイア。普通のヴァンパイア映画ほど派手さはないのだが、エレノアが母離れをするジュヴナイル的な作品ともいえるか。
現代におけるストーリーと、いつもエレノアが自分たちの物語を書いて進めるクララがヴァンパイアになる挿入ストーリーの対比が面白い。
エレノアは母親に勝手に吸血鬼にさせられた感もあり、人を無駄に殺さず、死期が迫ってる老人などから血をもらっているのだ。そして200年も生きていることへの疑問と孤独感。逆に考えると、ウソをつくことが生き甲斐である母親クララの頭の中がよくわからない。そして、白血病のため血液が固まらない病になっているフランクとの切ない恋もなかなかいいのです。
最後にダーヴェル(ライリー)が同盟者のおっさんを殺すところも説明不足で、ちょっと不満も残るストーリー・・・