ビザンチウム 特集: 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」よりも“美しく”、“切なく”、“怖ろしい”── 鬼才ニール・ジョーダン監督が描く“新たなるエモーショナル・ストーリー”

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ビザンチウム

劇場公開日 2013年9月20日
2013年9月9日更新

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」よりも“美しく”、“切なく”、“怖ろしい”──
鬼才ニール・ジョーダン監督が描く“新たなるエモーショナル・ストーリー”

鬼才ニール・ジョーダン監督が、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」以来約20年ぶりに“バンパイア”をテーマに、美しく切ない、そして怖ろしい物語を作り上げた。「ハンナ」のシアーシャ・ローナン、「007 慰めの報酬」のジェマ・アータートン主演で描かれる、9月20日公開「ビザンチウム」の魅力に迫る。

秘密を抱え、永遠の時を生きる悲しき少女の運命が繊細に描かれる 秘密を抱え、永遠の時を生きる悲しき少女の運命が繊細に描かれる

■鬼才監督が新たに描いた“美しさ”と“切なさ”と“怖ろしさ”の融合は
 20年前の自らの傑作を超えた!

“ビザンチウム”とは劇中に登場する海辺のホテル名 “ビザンチウム”とは劇中に登場する海辺のホテル名 [拡大画像]
16歳のエレノア、24歳のクララの本当の関係とは? 16歳のエレノア、24歳のクララの本当の関係とは? [拡大画像]

今をさかのぼること約20年前、ある1本の美しく怖ろしい映画が誕生した。現在の社会現象ともいえる世界的な“バンパイア”ブームの礎となったその作品とは、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」。トム・クルーズブラッド・ピットが妖艶なバンパイアに扮し、“バンパイアへのインタビュー”という形式により、永遠の時を生きる者の悲しみが描かれた傑作だ。メガホンをとったのは、92年の「クライング・ゲーム」でアカデミー賞脚本賞、99年の「ことの終わり」で英国アカデミー賞脚色賞に輝くストーリーテラーでもある映像作家、ニール・ジョーダン。見る者が吸い込まれていくような、はかなげで怖ろしい耽美的な映像世界は、それ以降の作品に大きな影響を与えたと言われている。

その鬼才監督が、多くの期待を寄せられながらもずっと手にすることのなかった“バンパイア”という題材に、再び挑んだ作品がついに完成した。血塗られた次章ともいえる最新作「ビザンチウム」は、16歳の少女エレノアと、8つ年上のクララというふたりの女性がたどる運命を描く、新たなるエモーショナル・ストーリー。

現在のトルコ・イスタンブールの東ローマ帝国時代の旧名を掲げ、アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの「ビザンチウムへの船出」からインスピレーションを得て名付けられたという本作(ちなみに詩の冒頭「No Country for Old Men」という言葉は、コーエン兄弟のアカデミー賞受賞作「ノーカントリー」の原題にもなっている)は、ハリウッド製のホラーやアクションとは一線を画す神秘的な映像と詩情に満ちた物語で、またもや観客を美しく怖ろしい世界へと誘う。それは、ジョーダン監督自身の20年前の傑作を超える“美しさ”と“切なさ”と“怖ろしさ”が融合した世界なのだ。


■想像してみてほしい、もしあなたが“永遠に16歳”だったら──
 過酷な運命を背負った美しき少女のエターナル・ストーリー

“人間”の青年フランクとの許されぬラブ・ストーリー “人間”の青年フランクとの許されぬラブ・ストーリー [拡大画像]

もしあなたが永遠の命、それも“10代のままで永遠に生きられる”という運命を手に入れたら、果たしてどう感じるだろうか。目の前には期待と喜びが広がるか、それとも、いつ尽きるとも分からない不安と苦悩が脳裏をかすめるだろうか。

「私の物語は決して語ることができない」という悲しげなモノローグで始まる「ビザンチウム」は、16歳のままで無限の時間を手に入れた少女エレノアが主人公。永遠の命を手に入れた代わりに、いつか死を迎えてしまう人間とは人生を分かち合うことができない、永遠の孤独を運命づけられた存在だ。そして悲しいことに、その永遠の命は“人間の血”によって支えられている。エレノアの保護者でもある強き女性、クララは、生き抜くためにちゅうちょなく人を殺めて糧を得るが、人間以上にピュアで繊細なエレノアは、自らの運命を呪いながら老人や余命幾ばくもない病人の手首や喉を切り裂き、慈しむように血をすするのである。

街から街へと移り住み、ひっそりと暮らしていくしかないこのふたりが、小さな海辺の街で“ビザンチウム”というホテルにたどり着く。抱えきれない苦悩と“自らの物語”を誰かに語りたいと思い続けていた少女と、彼女の前に現れた“余命わずか”の青年フランクとの禁断のラブ・ストーリー。そして、200年の時をまたいでエレノアとクララを追い求める追跡者とのサスペンスが、“命とはなにか?”という深遠なるテーマをはらみながら、はかなく、切なく描き出されていく……。


■この物語の実現に、彼女の存在が不可欠だった!
 運命の少女=エレノア役には、天才女優シアーシャ・ローナン!

「つぐない」のS・ローナンがエレノアを演じ切る 「つぐない」のS・ローナンがエレノアを演じ切る [拡大画像]

200年の時を経て、今なお純粋な姿のままで生き続ける少女──ニール・ジョーダン監督が描く「ビザンチウム」の完成には、運命の少女=エレノアを体現する女優の存在が不可欠だった。“作品の本質”そのものでもあるこの重要な役を見事に演じ切ったのは、「つぐない」で13歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナン。その後も「ラブリーボーン」や「ハンナ」で純粋な魅力を放ちつつ、演技者としての存在感を発揮してきた天才女優だ。今作では、繊細さとみずみずしさはそのままに、さらに美しく成長した姿を披露。多感な思春期の姿でありながら、自らの運命を呪い絶望しているという複雑な内面を表現する。

エレノアの唯一の肉親でありクララ役には、「007 慰めの報酬」でボンドガールのひとりを演じたジェマ・アータートン。娼婦を生業として彼女を強く守っていく保護者役をセクシーかつ激しく演じる。そして、「コントロール(2007)」で注目を集め、「オン・ザ・ロード」の主演でも鮮烈な魅力を放つ若手注目株のサム・ライリーも出演。エレノアたちの後を追う、ミステリアスなキーパーソンを演じている。また、エレノアと心を通わせる青年フランクには、デビッド・クローネンバーグの息子ブランドンの監督デビュー作「アンチヴァイラル」の主演に抜擢された新鋭ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが起用されており、ローナンとのみずみずしいやりとりを見せる。

鬼才監督が描く新たなエモーショナル・ストーリーは、美しき映像世界はもちろん、キャスト陣の演技においても、屈指のクオリティを誇る注目作なのだ。


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