鑑定士と顔のない依頼人のレビュー・感想・評価
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面白い。けど楽しいという意味ではない。
ジェフリーラッシュの佇まい
前知識なしで鑑賞。それがとても良かった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督というのは後で知った。
一流だが変わり者の鑑定士が奇妙な依頼を受けそれがやがて、という導入からサスペンスフルな展開に… そして…。
流石というほかない細部へのこだわりと美意識。先を読ませない巧みな脚本と演出。実に一流の仕事っぷり。
見終わってから『ふぉ~~』と声が出る映画でした。
途中で
かわいそう。としか言えない!
すごくおしゃれな映画です。
インテリ風な小洒落た神経質なオジ様!
全てを仕事?絵(女性の絵)! ?に捧げた人生をクレアに方向転換。
途中まではいいのですが、最後のオチ!
えー!!!って感じです。
終わり方が雑かな。やっつけ仕事って感じです!
かける言葉もない。というのは、コレです・・・。
おしゃれな映画なので星は4つ☆
観れば観るほど深い作品で観れば観るほど色々な見落としの発見あり。何度観ても面白いです。
"いかなる偽物の中にも、必ず本物はある"という言葉はとてもポジティブで気の利いた一言だと思う。
なんとも後味の悪い
前にみてたなと思い…
途中までというか、ラスト前まではとても面白いと思った。
正直、なんとなく先が読める感じはあったがそれでもとても引き込まれていった。
多分最後は女が裏切るんだろう…くらいは予想はしていた。が、しかし、それをもっても気持ちが重く、なんとも言えない思いが残った。
高校生の娘とみたが、娘は怒り心頭だった。介護の勉強をしてるからだろうか、「ここまでする!?」とブツクサ言っていた。
色々思うことはあったが、男のほうが執念深いのかなと思った。
あの主人公の相棒もきっと何十年も恨みにおもい、あそこまで手の込んだ方法で主人公に復讐して…あー、人間の執念とはなんと恐ろしいものなのかと思った。
とにかく、あのラストがもう、ね…別にハッピーエンドじゃなくていい、でも、あれをハッピーエンドと受けとる人もいるだろうし、でもやっぱりあそこまで後味悪くなるように狙ったなら、それはそれで凄いなと思った。
みなさんの反応とだいたい似てる
作品のお話の作りは、星4-5上げれるぐらい自分は惹き込まれました。
ただ、最後の胸糞悪さが異常でした。話としてはいいけどやはりあのような流れが私は好きじゃないので...
観る分にはすごくオススメしたい一本でした。
真実は。
ラスト以外は..
人生に必要なのは女の鑑定力
老境に至るまで女性とは付き合ったことがないという美術品鑑定人のもとに、10代半ばから家の外へ出たことがないという女性から、亡き両親の残した美術品や家具の鑑定と目録作成の依頼がくる。
業界の超大物を自他ともに認識する鑑定人に対して、この依頼人はなかなか直接会おうとはしない。この失礼に対して、鑑定人は何度も呆れたり憤慨したりしながら、結局はこの依頼を受けるのである。それは、鑑定を依頼された遺産に興味があったのではなく、その依頼人に興味を惹かれたからである。
なぜその依頼人に興味を惹かれたのかと言えば、簡単には会おうとはしないその態度と、外界との接触を断っているという珍しい障害が表面的な理由である。
しかし、重要なのは、その依頼人が若い女性であることだろう。
依頼人を騙して、覗き見ることに成功した彼女の姿は、病気とは思えないほど現代的で美しい。確かに顔色は青白く、化粧もほとんどしていないように見えるが、人との接触を10年以上も断っているにしては「まとも」。それどころか、とても魅力的である。
まともな判断力があればこの時点で、彼女の言っていることと、自分が目にしている状況の不自然さに気付くはずなのだが、この童貞のおじいちゃんにはそれが分からなかった。
仕方がない。これまで女を見定めることをしてこなかったのだから。
そして、まんまと騙されたと分かったあとは呆けてしまって、車いす生活である。
この話、むしろ騙されてからが語るべき部分だと思うのだが、映画はこの部分をエピローグ的にしか取り扱わない。せっかく「男」になったのにである。
鑑定人が事務所のスタッフに、結婚生活について尋ねていたときの回答が印象的。「自分が結婚した女が、最高の出物(the best offer)なのかどうか自問が続く」と。
アイロニーを帯びたたとえ話であるが、このスタッフはまだ幸せな結婚生活を送っている。
私に言わせれば、「結婚した相手が最高の出物ではなかったを知ったときから」人生が始まるのである。
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