イノセント・ガーデン

劇場公開日:

イノセント・ガーデン

解説

「オールド・ボーイ」の鬼才パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作で、「プリズン・ブレイク」の俳優ウェントワース・ミラーが執筆し、ハリウッド業界人が選ぶ製作前の優秀脚本「ザ・ブラックリスト」2010年版の5位にも選ばれた脚本を映画化したミステリードラマ。外部と隔絶された大きな屋敷に暮らす繊細な少女インディアは、18歳の誕生日に良き理解者だった父親を事故で失う。母とともに葬儀に参列していたインディアだったが、そこへ行方不明になっていた叔父が突然現れ、一緒に屋敷で暮らすことになる。そのことをきっかけにインディアの周囲で不可解な現象が起こるはじめ……。インディアをミア・ワシコウスカが演じ、母親役でニコール・キッドマン、叔父役でマシュー・グードが共演する。

2013年製作/99分/PG12/アメリカ
原題または英題:Stoker
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2013年5月31日

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映画レビュー

3.5おやじをゲージュツに目覚めさせる珠玉の1品

2014年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

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しんざん

3.5血塗られた心の闘いを、あくまで美しく可視化

2013年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

昔話や児童文学を足がかりに、思春期について深い考察を残した臨床心理学の大家・河合隼雄氏がこの映画を観たならば、きっと拍手喝采したに違いない。静謐にして壮絶なクライマックスに引きずり込まれながら、ふとそんな考えが浮かんだ。
子どもが大人に、少女が女性となっていく思春期は、忘れっぽい大人が思うより遥かに過酷だ。「自分とは何者なのか」をめぐる、生きるか死ぬか、やるかやられるかの葛藤と闘いの日々。瀕死の傷を負っても、朝になれば傷はかりそめに癒え、闘いは終わらない。押しつぶされそうな怒涛の日々は続く。そんな時期を、本作はあくまで美しく、端正に描く。あれだけ人が死に、血しぶきがあがっても、死臭は漂わない。それは、巷の十代が今まさにあちこちで繰り広げている、目には見えない地獄絵図なのかもしれない。
18歳のヒロイン・インディアは、「自分は特別である」「自分はおかしい・異常なのかもしれない」という両極にして表裏一体の思いに囚われている。父を失い孤独を深める彼女の前に現れる、謎めいた叔父。果たして彼は、突破口であり救世主なのか?
互いに共通点を見出していく彼ら。絡みつくような連弾のシーンはぞくりとさせられる。そんな2人の決定的な違いは、危険な深みに留まるか、分け入りつつも駆け抜けようとするのか、ではないだろうか。彼は闇に潜り後継者を待ち望んだが、彼女はそれを望まなかったのだ。
父に教えられた狩りの手腕を携え、数多の障害をなぎ倒しながら疾走する彼女に、戦慄しながらも微かな希望を見た。

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cma

3.5すごいけど・・・

2023年9月3日
iPhoneアプリから投稿

知的

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れもん

4.0みんな怖っ

2022年9月17日
Androidアプリから投稿

落ち着いた語り口調のナレーションで始まる本作は、冒頭のそのシーンで一気に引き込まれた。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督の作品だが、ポン・ジュノといいナ・ホンジンといい、韓国の監督の感性は何なのだろうか。本作の脚本こそ彼の執筆による物では無く、「プリズン・ブレイク」でお馴染みの俳優、ウェントワース・ミラーによるものだが、これを撮りあげる事が出来るのはやはり彼しか居ないのだろうか。これ程五感を刺激し、芯から震え上がらせる作品は数えれる位しか存在しないのではないか。本作は一般的なホラーよりも格段に怖いし、どの官能映画よりも変態である。
やはり、映画製作をこよなく愛する人々は天才であり変態なんだろう。そうでなければ誰もが驚く作品なんて撮れない。
キャストがしっかりと固まっている事が相まってドラマパートの見応えが十分すぎる位だ。ストーカー家の住人が持つそれぞれの思いや狂気が画面から飛び出さん位に伝わってくる。良い作品には良い役者が揃う理由か分かる。恐怖シーンや残虐シーンの少ない本作で強く目に焼き付けられる理由は何と言っても演者の迫力だ。それだけでも高度なレベルに達していた。
こだわり抜かれた映像の数々も注目ポイントであり、どこか芸術的な印象を受けるシーンが多い。カメラワーク等を上手く合わせての構図なのは確かだか、頭髪からの雑木林へのジャンプカットや、時系列が前後したように感じる美的なショット等、味わい深さが練り込まれているのも見逃せない。日本の世間一般ではさほど話題になっていない様な気もしたが、これは映画好きにとっては外せない作品だ。

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Mina

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