コックファイター

劇場公開日:

コックファイター

解説

低予算映画の帝王ロジャー・コーマンが、闘鶏をテーマに1974年に製作した異色ロードムービー。主演は「ガルシアの首」の名優ウォーレン・オーツ。闘鶏トレーナーのフランクは、大口を叩いたにもかかわらず試合で大敗し、全国チャンピオンになるまで口を利かないという誓いを立てる。やがて最強の鶏「白い稲妻」を手に入れたフランクは猛特訓を開始するが……。「断崖」(71)の失敗でハリウッドから干されていたモンテ・ヘルマン監督に復活のチャンスを与えるためメガホンをとらせたが、本作もまた興行的に失敗してしまう。コーマン製作作品の中では数少ない赤字作品の1本となった伝説の1作。2013年、35mmニュープリント版で日本劇場初公開。

1974年製作/84分/アメリカ
原題または英題:Cockfighter
配給:boid
劇場公開日:2013年1月19日

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(C)1974 Rio Pinto Productions, Inc. and Artists Entertainment Complex, Inc.

映画レビュー

3.0喋らないと決めた男

2016年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

ナレーションベースでの語りと過去を振り返る場面以外では話さないウォーレン・オーツが寡黙で渋い男かと思いきやジェスチャーを交えたコミカルな動きでひょうきんな姿を見せていたり。

周りはお構いなしで自分の道を突き進む自分勝手な行動が目立つ反面、ウォーレン・オーツの表情から憎めない人柄が、ハリー・ディーン・スタントンがライバルにしては良い人すぎる役柄で『断絶』から引き続きローリー・バードがチョイ役ながらコケティッシュな魅力を振り撒く!?

テーマ的には地味ながらも闘鶏の試合場面は迫力があり楽しめるが鶏の扱いが惨すぎる。

殺しもお色気もない内容で引き受けたロジャー・コーマンにしては異質な作品、モンテ・ヘルマンの偉大なる大傑作『断絶』から連続でコケてしまった本作、さすがに内容が地味過ぎて興味が引けないのは否めない。

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万年 東一