偽りなき者のレビュー・感想・評価
全59件中、1~20件目を表示
設定が上手い
以前よりチェックインしてあって、今回マッツ・ミケルセン生誕祭のおかげで劇場での鑑賞が叶いました。
期待通りの映画でした。
今年公開の邦画「でっちあげ」のような異常な人物は登場しないのに、無実の主人公が追い詰められていく様子が巧みに描かれていました。
とにかく設定が上手いです。
例えば、子供が嘘をつくことになった経緯。また、嘘の内容が兄に見せられた動画からきていること。子供は嫌な記憶を消そうとするものだと言って子供の告白を遮る母親。主人公は離婚していて現在の仕事はまだ経験が浅いこと。どれも説得力がありました。
主人公の味方はいないわけではありませんが、とても少なくてしんどかったです。
ラストは、もうわかりきっている流れで構えていたけれどビクッとしてしまいました。本当に問題が根深く恐ろしかったです。
マッツ・ミケルセン、最高でした。
人怖 ホモソ怖
村社会で変質者の烙印を押されてどうやってもコミュニティに戻れなくなる男の話。結局最後は友情よな、と思わせておいてそうはならないラストが見事(ちゃんと後味が悪いという意味で)。/村怖・人怖ともいえるけど、ホモソ怖ですよね。離婚して独り身でかつジェントルなルーカスは、クララの件以前からすでに潜在的にはホモソーシャルなコミュニティからはみ出していたんだと思う。パートナーも英語話者のアウトサイダー。だから幼女が愛を投影しやすかったし、みんな「あいつならやりかねない」と一気に傾いた。
ひとはひとの想像力を止められない
想像力には善玉も悪玉もある。皆さん、悪玉対策してますか?
あかんのはまず第一にあの娘のバカ兄貴と仲間連中であって、悪玉に対しプロを頼らなかった園長?が続くかな。
しかし、主人公は教会の衆人環視及び神前で親友を殴りつけることで起死回生に成功した(絶望のうえ酔っての一か八かの捨て身でしたが)。
やっぱり長い人づきあいが運命を分けた。
最後の銃弾が当たらなかったのは神の加護だったかもだけど。
もしそうなら、今後も安心…というハッピーエンド…なわけねー!!
最後撃ったのクララの兄貴じゃないよね?
冤罪
マッツ・ミケルセン生誕60周年祭、にて観賞。
2012年の映画らしいけど、こんな良作を今まで全然しらなかった…
特撮やアクションがあるわけでもなく、決して派手な映画じゃないのに、人間ドラマにグイグイ引き込まれ夢中になって観てました。
面白かった!!
最後どう終わるんだろうと思ってたら予想外の急カーブ、だけど、そのまま終わらない…
いろんな人に観てほしい、考えさせられます。
魂に響く名作です。
この監督の他の作品も観たくなった。
演技に関しては、マッツ・ミケルセンの演技が素晴らしかったんだけど、他の方も皆さん上手かった。
特にマッツの友達テオ役の方、素晴らしかった。
劇場は平日なのにパンパンに人が入ってて、マッツ・ミケルセンって人気あるんだなと思いました。
2025年11月22日に、マッツ・ミケルセンは60歳を迎えられます。
おめでとうございます♪
子供が嫌いになりそうだ
小さな嘘、大きな犠牲(パート2)
前からずーっと観たかった作品!マッツミケルセン主演。配信もないからほんまWOWOWありがとう!!タイトルのパート1はこの前にみたちいさな独裁者。
ちいさな独裁者も小さな嘘がきっかけだったが、この映画もとある少女のちいさな嘘が取り返しのない事態へと発展していく。なんで嘘をついたかって、ちょっとした怒りやったんやよね。拒絶されたっていう。たまたま兄の動画を見ていてそのことを言ってしまった。言ってしまった後は後悔していて周りの大人にもちゃんとあの子自身は話している。
大人たちの対応がもう最悪。特にあの園長。きちんと話も聞かず断定してしまう。取り敢えず事なかれ主義が、でっちあげの校長とよく似ている。
子どもって子どもだと思っていても内心はほんまにいろんなことを考えている。話していると我々大人が見えていなかったことも実はとても冷静な目で見ていたりする。完全に無垢な存在かというとそういうわけでもない。ある意味境界線がわからず残酷なことだってする。
あの時大人たちは?ちゃんとクララの話をきちんと聞かなあかんかった。周りの大人たちの対応はとりあえず聞くに聞けないし、そのままにしておこうと臭いものに蓋をしているようにしか見えなかった。
ラストシーン、ルーカスを狙ったのは誰だったんやろう。犬はクララの母かな…犬おらんこと知ってる風やったなあ。
知らない他人は、やはり怖い
デンマーク。離婚と失業という試練を乗り越え、幼稚園教諭として働くルーカス。ところが、親友テオの娘でルーカスを慕っていたクララの作り話を、園長が真に受けた影響で、ルーカスは変質者扱いされることなってしまう。
デンマークには、子どもと酔っ払いは嘘をつかない、という諺があるそうです。確かに、誰も嘘では?と思わなかったことが少し不思議でした。嘘でも広まった内容が内容だけに、友人たちには敬遠され、街の人に蔑まされるだけではなく、ルーカスからするとそこまでされるかというところも。しかし、ただ一人信じる友人ブルーンや息子、最初声を荒げたテオもルーカスを信じたい気持ちを持っていたことが救いでした。そして和解した後の、クララと合ったルーカスの表情が秀逸、さすが名優。
しかし、ラストはひどく不穏な終わり方です。誰だったかには、いろいろな解釈がありますが、自分はまだ疑ってる他人ではないか、まだ安心できないよ、という解釈です。
いつでもそこにある危機‼️
子供の何気ない嘘、その純粋さ故に様々な感情を喚起させ、まだ善悪の区別もつかないかもしれない子供の言動や行動が、一人の男を破滅と追いやる様を描いた人間ドラマ、いやこれはホラー映画ですね‼️離婚と失業を経験したルーカスは幼稚園の教師となる。その中には親友の娘クララの姿も。普段から他の子よりも気にかけていたクララの何気ない作り話、嘘がルーカスを変質者扱いし、親友や同僚達からも糾弾されていく・・・‼️独断、偏見、思い込み、噂などに支配されていく人間の弱さ、恐ろしさを描いた名作‼️クララの話だけ聞いて真実を作り上げ、ルーカスの話を聞こうともしない人々、特に園長ですね‼️今作における一番の悪党はこの園長かも‼️そしてマッツ・ミケルセン‼️一生懸命、自らの潔白を証明しようと奔走する姿には共感しまくり‼️スーパーで食品購入を拒否されてフルボッコにされたり、教会で涙ながらに親友に訴えるシーンの演技はホントに素晴らしい‼️というか、今作の主人公の悲劇はいつ我々の身に降りかかってもおかしくないものですよね‼️まさしく "今そこにある危機" いや "いつでもそこにある危機" ですね‼️ラストの展開も安堵どころか、まだまだ根強く残っている差別、偏見、遺恨のようなものを感じてゾーッとしました‼️
マッツの表情全てが素晴らしい
善意が悪意に変わるとき
この映画には善人しか出てこない。主人公のルーカスはもちろん、親友のテオも、園長のグレタも、地域社会の誰もがごくごく平凡な善人なのだ。
だからこそ、怖い。
誰もが善人で、誰もが「安心と安全を守りたい」と願う。だから、些細な事がどんどん大きくなっていく。それがこの映画の恐怖であり、醍醐味だ。
観ている私たちは、ルーカスの無実を知っている。クララに何があったのか、問いかける様を「誘導尋問だ」と思うことが出来る。
しかし、グレタの立場だったらどうだろう?
クララぐらいの歳の子どもが、男性の性的興奮状態を虚偽の証言として口にする可能性を考えられるだろうか。
もし、どちらかが嘘をついているとして、どちらの嘘に惑わされる方がリスクが少ないと判断するだろうか。
全体の安全を考えたとき、ルーカスに騙されるリスクとクララに騙されるリスクでは、大きさの違いは明白だ。
大切なのは「真実」ではなく「安全」だ。
それを言っては身も蓋もないから、だから「子どもは嘘をつかない!」というファンタジーに逃げるしかないのである。
全てが悪い方へと転がっていく中で、ルーカスはそれでも高潔さを貫き、卑屈になることも逃げることもなく、普段通り生活しようとする。
偽りの烙印を受け入れない、たったひとつの道を踏み外さないように。
何もかもを目撃している私たちは、事の成り行きの不当さに憤り、グツグツと煮えたぎる感情を持て余しながら、スクリーンにのめり込んでいくことになる。
愛と恐怖が織り成す社会の不安定さに、背筋が凍るような感情を覚えながら。
一度生まれた疑念は、相当な努力を持ってもなかなか解決はしない。事件は、どんな立場の人にも大きく影響を残すものだ。
幼児への性的虐待に限らず、似たような事象は至るところで発生する。
「安心と安全」を求め、誰かを悪者にし、犠牲を当然と思うことで精神の安定を得る。正しさよりも安心を優先し、みんなでマスクをつける世界と何も変わらない。
この映画で起きていることは、観ている私たちと全く無関係ではないのだ。
今作「偽りなき者」は、デンマークでは歴代オープニング興業成績2位を記録したそうだ。
こういう映画に関心が集まり、実際に映画館に足を運ぶ人が多いのは素晴らしい。
己の中にある恐怖から安易に逃げずに、ルーカスのように高潔でありたいと、そう願う。
人間怖い
子供の嘘から始まる冤罪、それによって変わる周囲の人々
結局人間が一番怖い
クリスマス後の周りの変わりようも含めて本当に怖い
「冤罪が解けて良かったけど、ラストは結局まだ恨んでる人がいるぞってことなのかな?」と思いきや
他の方も書いていた、無罪のものを容赦なく傷付けている自覚すらない人間が一番罪深いということをラストに鹿と同じ立場になって気が付いた ということに凄く納得がいった
伝えたかったのはそこか!と
ただの冤罪で可哀想なストーリーじゃないところがこの映画の良いところだなと思いました
あと意外にも少なからず息子以外の味方がいてくれたのは嬉しい
自殺してしまうのではないかとドキドキしながら見てた
あの状況じゃいつそうなってもおかしくないし…
マッツはめっちゃかっこいいですが、見てて辛すぎて心臓がギューッと締め付けられてしまう内容なので二度見る元気がないよう…(;;)
人間の中にある悪意
デンマークの小さな村が舞台の、静かでとても恐ろしい物語。
小さな女の子の悪戯めいた嘘から始まった、終わりのない闇のような生活。
それは所謂「村八分」で、小さなコミューンの怖さがズシリと重く描かれています。
きっかけとなるクララがやばい、目がもう。それと嘘をつくときの癖、鼻の啜り方など
しかしこれはあくまできっかけ、本当に怖いのは大人達でしょう。
ミスリードのように引き出した言葉から、実質的に犯人に仕立てた園長の友人。それを鵜呑みにし拡散する園長。
そこから保育士、保護者、村人と感染するように広がる悪意。
間接証拠というよりもはや妄想の域で、完全に魔女狩りでした。
そうした中でも子ども達は無垢なものと位置し、それを示すようルーカスも子どもに矛先を向けることはしないのですね。
そして何より、ルーカスを演じきったマッツでしょう。
引き込まれるとはまさにこの事で、本当素晴らしい芝居が見れました。
物語はどんな展開になっても嫌な予感は続いたまま、そしてそのまま終わるんです。ラストなんて息が詰まるようでした。
このピンと張った緊張感がずっと持続しているので、観賞後は少し疲労を感じるほどでした。
人間の中にある悪意、本当に怖いと感じました。
重いテーマ・・・ミケルセン素晴らしい!
重い!でも誰も幼稚園の子どものことは責めないというか放っておく。ある意味正しい。だってまだ子どもだから。でもいいのか・・・と思いつつこれは大人の世界だと思い直す。
息子は父親を信じている。唯一の救い。そして女の子のおにいちゃんが実はわかっているが言えない、皆の気持ちがそれぞれわかるので余計辛かった。クリスマスミサの教会にきちんと服を着て彼が行ったのは立派。そして親友との眼差し。
最後まで、そしてこれからもわからない!怖い。
森、男の子が大人になる印の猟銃。うーん、いかにも北欧だ。映画の冒頭でも真ん中でもとにかくおじさん友達がつるんで楽しそう。それなのにああなってしまうんだ。辛い、怖い。
マッチョな北欧世界は自分の理解を超えます。でも映画としてはいろんなこと考えさせてくれてとても良かった。
おまけ
いい映画館、見たかった映画を上映してくれる映画館が日本のあちこち(行ったことあるのはとても限られているけれど)で閉館したり、なくなってしまったり、というニュースに敏感になってきました。今まで気にしていませんでしたが、これからはどこのなんていう映画館で見たのかもあげることにします。自分自身もこのマッツの映画は配信で見たと思い込んでいたのが、調べたら映画館で見ていてびっくりしたので。忘れるのは映画館に失礼で申し訳ない。マッツ、ありがとう!(2025.11.18.)
結局一番怖いのは、生きた人間
この映画は2度と見返したくないほどに負の感情で溢れ、本来自分の求めているスカッと心が晴れるような、タランティーノのような終盤にドカーンとなるようなそんな映画の対極にいた。
それでも、この映画のストーリーの妙と、それに引き込まれ2時間が一瞬で過ぎ去った体感と、観賞後に妻とストーリーの解釈を巡って激論を交わした事実を考えると良作と呼ぶしかないのだろう。
鑑賞中は一切の余裕もなく、完全に世界に入り込み一喜一憂してしまった。
あそこでああしていれば、、という事はありつつも人の疑いが転がり出すと雪だるまのように大きくなり、そして最後は誰かが壊すまで止まらないのだろう。
ホラー映画よりも人間の方が怖いと思い知らされる。
憎しみの連鎖を断ち切るには、決して他者にその憎しみを向けてはならない。そんな考えを、あなたはこの映画を観た後に言えるだろうか?
果たして主人公のように耐え忍び振る舞えるだろうか?
映画を通して考えてもらいたい。
辛マッツ〜😢
緊張の糸は張ったまま
とても良かった。
映画としてはめちゃくちゃ面白かった。
だけど、こんなにキツい2時間はそうない。
疲れました。
一つの子どもの嘘でここまで人って変われるのか。
変わるんだろうなぁ…
リアリティがあり過ぎて、自分も他人の子と二人きりに
なるのはやめようと思いました。
証拠がない、子どもの証言だけが頼り。
濃い霧の中を進んでいく物語に胸が苦しく、
眉間にはシワを寄せたまま。
男の友情が最後の砦。
熱いものも感じられたけど、
飼い犬の事を自分は忘れない。
主人公もきっとそうだったんだと思う。
そして、周りの人の中にも疑ってる人はいる。
もう元には戻れない、あんなに楽しそうだった男たちの
飲み会もラストでは嫌な雰囲気で、
最後の最後まで緊張の糸は張ったままで、
とても面白かったです。
全59件中、1~20件目を表示













