青の瞬間
劇場公開日:2001年5月19日
解説
15歳の少年が、ほろ苦い経験を通して成長していく姿を描いた青春ドラマ。監督・脚本は、日本映画学校出身で本作が初の劇場用映画となる草野陽花。撮影を「青chong」の早坂伸が担当している。主演は、「呪怨2」の郭智博と映画初出演の柳沢真理亜。日本芸術文化振興会団体等活動基盤整備事業作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
2001年製作/85分/日本
配給:パル企画
劇場公開日:2001年5月19日
ストーリー
島根県西ノ島。中学3年生の達夫は、島から出たいと思いながらも、悪友の賢一と砂浜の小屋をアジトに単調な毎日を送っていた。冬休み、スナックでバイトすることになった彼は、店の娘で車椅子生活を送る加奈恵に秘かな想いを寄せるようになり、バイトが終わると彼女と一緒に散歩に出かけるのが日課となる。そんな中、達夫は加奈恵と初めてのキスを体験する。ところがその後、島を出てピンサロのスカウトをしている先輩の重秋に、加奈恵との関係を聞かされた達夫は失望感に駆られ、加奈恵に重秋とのことを確かめようとするが、果たして加奈恵はそれを認めるのだった。やり場のない想いを抱え、本土へ重秋を殴りに行く達夫。だが次の日、彼は仕返しにやってきた重秋にボコボコにされてしまう。3月、東京の高校に合格した達夫は、久しぶりに加奈恵と散歩に出かけた。「海に入ってみたい」と言う加奈恵を背負って海に入る達夫。そんな彼を、加奈恵は沈めようとした。それから数日後、「何故彼女は死のうとしたのか」「何故自分は東京へ行くのか」、若さ故の不安を抱えながら、達夫は東京へ向かう電車に乗った。