金魚の一生
劇場公開日:1997年8月23日
解説
金魚すくいの金魚がたどる波瀾万丈な一生を、実写と絵を組み合わせたユニークな手法で描いた短編アニメーション。監督・脚本は「気分を変えて?」で79年のぴあフィルムフェスティバルに入選した犬童一心。撮影を高橋潔と成沢孝男が担当している。「二人が喋ってる。」の併映短編として公開された。キリンコンテンポラリー・アワード93最優秀作品賞受賞作品。キネコ。16ミリ。1995年11月3日大阪・キリンプラザ大阪にて上映。
1993年製作/18分/日本
配給:オンリー・ハーツ=スープレックス
劇場公開日:1997年8月23日
ストーリー
金魚の名産地・天珍沼で生まれた金魚は、競りにかけられ的屋の横田組に売られていった。夜店の金魚すくいで小学生の三井くんにすくわれた金魚は、彼の家で飼われることになる。しばらくは、三井兄妹の愛玩物として注目を集める金魚だったが、その年のクリスマス、ミドリガメにその座を奪われ、妹・カナの友達、さっちゃんの家へ貰われていった。さっちゃんは優しい子で、金魚にヒロシという名前を付けて可愛がったが、8月のある日、掃除のために庭に出されたまま忘れられた金魚は、直射日光を受けすぎて、酸欠であっけなくその一生を閉じる。享年1歳と2カ月。さっちゃんは泣いて、金魚をお墓に埋めたが、その1週間後にはもう忘れていた。