武道ドキュメント 拳豪の祭典
劇場公開日:1974年9月14日
解説
日本古来の古武道を支えている日本各地の“サムライたち”を探訪したドキュメンタリー。監督・構成は「忘八武士道 さ無頼」の原田隆司、撮影は並河孝治がそれぞれ担当。
1974年製作/49分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年9月14日
ストーリー
〈正武館〉空手九段の鈴木正文館長は、この映画の企画者でもあり、「激突!殺人拳」などに出演している。撮影隊は日夜鍛錬にはげむ鈴木正文館長と門弟達の汗と目を見はる技術を取材した。〈少林寺拳法〉撮影当日は丁度試験日に当った。集った受験者が五百名、その人達による集団演武と講義、高段者による組手模範演武。「半ばは自己の幸せを、半ばは人の幸せを」と唱う館長宗道臣が、一代で築きあげ、しかも現在、少林寺人口の増えつつある魅力の周辺をカメラは追う。〈沖縄古武道と空手道〉空手の源流をたどり、本場沖縄の現存する大家を紹介する。那覇--比嘉ゆう直、八木明徳、宮里栄一他。コザ--中里周五郎(小林流一尚礼館)〈水鴎流(居合、鎖鎌、剣法)〉人間の力の限界とあいまって死に徹する一つの真意を養う為、極めて実戦向きに案出された古武術。水鴎流居合剣法第十四代宗家、正木流鎖鎌術十一代宗家、剣道教士七段などの資格を持つ勝願光安を取材する。〈宝蔵院流、槍術〉槍一筋に錬磨研究している剣道教士、居合道教士、槍術師範の山本卓夫の人間性を浮彫りし、宝蔵院流槍術の源泉を探る。〈稲富流砲術〉未沢藩の稲富流の伝統は、現在も旧藩士の子孫の人々によって受け継がれ、その古武ゆたかな砲術が勇壮、豪快に展開する。〈戸隠流忍法〉伊賀流忍術・戸隠流忍法三十四代宗家など八流派の、忍術宗家を継いでいる、千葉県野田市の初見接骨院長の初見良昭氏を取材。初見氏は、武芸十八段、忍法十八型、合計“三十六単位”を修めて宗家となった達人である。