劇場公開日：1992年8月1日
長編人気コミックで、テレビシリーズも高視聴率を誇る「ＹＡＷＡＲＡ！」の劇場版オリジナル。原作・原案ともに浦沢直樹、監督はときたひろこ、製作は鎌田龍児、伊地智啓、長谷川誠、脚本は井上敏樹、作画監督は君塚勝教、キャラクターデザインは兼森義則が担当。
1992年製作／日本
配給：アルゴプロジェクト
劇場公開日：1992年8月1日
夏のある日、柔（声…皆口裕子）は銀杏柔道会の真由美ら、5人の小学生に出会う。真由美が率いる男女混合5人組は弱小チームで、今日もライバルのライザ柔道チームに完敗してきたところだった。柔は彼らをコーチすることになるが、真由美以外は全く練習に身が入らない。そんなある日、メンバーのひとりがライザ組に袋叩にされる事件が発生し、ライバル意識に目覚めた5人組は、ライザを倒すべく、柔のもとで再び結束を固めるのだった。
1992年公開作品
併映『らんま1/2 決戦桃幻郷! 花嫁を奪りもどせ！！』
原作は『20世紀少年』の浦沢直樹
監督は『チョッちゃん物語』『ウルトラニャン 星空から舞い降りたふしぎネコ』『ウルトラニャン２ ハッピー大作戦』のときたひろこ
脚本は『Dr.スランプアラレちゃん ハロー!不思議島の巻』『Dr.SLUMP ドクタースランプ』『Dr.スランプアラレちゃん ほよよ世界一周大レース』『みんなあげちゃう（1985）』『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』の井上敏樹
柔道に打ち込む小学生が中心の話
銀杏柔道会の子供達と出会った天才柔道家猪熊柔をコーチを引き受けることに
宿敵ライザ柔道チームのバックには本阿弥財閥の本阿弥さやかがいた
銀杏柔道会は紅一点以外揃いも揃ってポンコツだが猪熊柔がコーチを引き受けメキメキ上達
ライザとの練習試合で勝利を収めることに
YAWARAはスポ根ではなくコメディー
石田裕次郎の両親のたたみかける不幸話が笑えてくる
ジムの器具を使いながら「オホホホホホ」というお嬢様特有？の高笑いは変態そのもの
皆口裕子と永井一郎の掛け合いは最高
皆口裕子のあの独特の鼻につく甘ったるい声がとにかく良い
皆口裕子といえばYAWARAだがそのほかに『ねるとん紅鯨団』のナレーターとしても有名
最近知ったが紅鯨の方が先で原作者の浦沢氏がそのナレーターをやっている人を猪熊柔の声に希望したことから実現したらしい
紅鯨団といえばパロディで皆口裕子の役割を野沢直子がやった時は大笑いしたな
ちなみに皆口裕子は×2
なぜ声優の離婚率は高いのか
Wikipediaのキャスト紹介では銀杏柔道会の親たちとライザ柔道クラブのメンバーの担当した声優が掲載されていなかった
なかなかのメンバーである
林原めぐみとかこおろぎさとみは気づかなかった
たぶん花園の実のきょうだいはたぶんお母さんの方だろう
そういえば風祭が出ていない
残念だ
配役
柔道家の猪熊柔に皆口裕子
柔の祖父で柔道家の猪熊滋悟郎に永井一郎
日刊エヴリースポーツの新聞記者の松田耕作に関俊彦
本阿弥財閥の令嬢で高飛車で負けん気が強くスポーツ万能で柔をライバル視し柔道に取り組む本阿弥さやかに鷹森淑乃
妻子持ちで働きながら大学に通い教師を目指す傍ら銀杏柔道会でコーチをしているモアイ像のような風貌の花園薫に菅原正志
銀杏柔道会を開いた警察官の小６の娘で会で1番熱心に柔道に取り組んでいる外村真由美に鷲角ゆかり
銀杏柔道会の副将でお調子者だが父親は経営していた会社が倒産し数々の不幸を背負いとにかくついておらず悲観的な両親を持つ石田裕次郎に合野琢真
銀杏柔道会の次鋒でラーメン屋の息子の平岡尚（チョロ）に高橋覚
銀杏柔道会の先鋒でガリ勉タイプのわりにテストの成績は悪く極端に体力不足な梅本逸郎に杉浦明彦
花園の甥で銀杏柔道会の中堅で肥満体の泣き虫の井沢俊彦に田中圭
真由美の幼馴染かつライバルで銀杏柔道会に所属していたがライザに引き抜かれる相良純二に浪川大輔
ライザ柔道クラブの田中孝太郎に頓宮恭子
ライザ柔道クラブの鈴木健幸に林原めぐみ
ライザ柔道クラブの若松俊秀に矢島晶子
ライザ柔道クラブの高井勝に高乃麗
ライザ柔道クラブのコーチに広瀬正志
銀杏柔道会を開いた警察官の真由美の父に依田英助
経営していた会社が倒産し卑屈な裕次郎の父に大滝進也
実家の両親の借金を背負うことになった裕次郎の母にこおろぎさとみ
スープが自慢のラーメン屋を営むチョロの父に藤本譲
極度の体力不足のため柔道をやらせているだけで本来は勉強させるため塾に通わせたい逸郎の母に川島千代子
超過保護でテンションが高めな俊彦の母に近藤高子
柔道に打ち込む息子に「男になろうとしている」と繰り返し理解はある俊彦の父に掛川裕彦
柔は近所の優しく強い姉ちゃんなポジション。子供たちに柔道を教えて大会で対決するのが柔とさやかの代理戦争の様子とダブらせて。敵同士の幼なじみ真由美と純二の恋模様も重ねつつ、青春スポーツものとして見やすい。
今日は疲れて時間も無くなり、１時間の短い映画と言うのでこれを選んだ。あっという間に時間が経過してしまうような、ストーリーも面白いし、思春期の気持ちなども取り入れられていて、映画そのものは良いのだが、浦沢直樹さんの私生活のスキャンダルは、露骨に言わないが、こうした面白い子供にも良い話を作る人だからこそ、あってはならない事だったし、反省していただきたい。小学館は週刊ポストにしても、大人の男女関係について甘すぎる。せっかく子供向けは楽しい作品を作っているのに。柔の入浴シーンくらいはきわどくもないだろうが、それだけ客観的に書いても、そうなのだ。刺激だらけの都会に住んでいるとわからなくなる事もあるのだろう。映画自体は、ライバル設定で、相手が普通に強いのをどう出来るのか。上手い。さらに子供の親の生活の不調まで文句を言う強いほうの子供。悪役である。相当ひどいことをする。それをきっかけに思い直す弱いほうの子供たち。反旗を翻す。そこに猪熊柔が臨時コーチとして関わるのである。その過程は笑いと涙である。試合はとても泣ける。大人たちが子供たちに教えられる。
