飛びっちょ勘太郎

劇場公開日:

解説

長谷川伸の股旅小説「勘パの勘ちゃん」の映画化で、「血斗水滸伝 怒涛の対決」の高岩肇が脚色、「愛の鐘」の久松静児が監督した時代喜劇。撮影は「カックン超特急」の杉本正二郎。

1959年製作/105分/日本
原題または英題:The Adventures of Kantaro
配給:東宝
劇場公開日:1959年10月18日

ストーリー

双林寺拳法の使い手で旅がらす渡世の勘太郎は、もと足軽で、同じ足軽仲間の一人の娘雪乃と二世をちぎった仲だった。が横恋慕していたお納戸役人大塚雄之進の手にかかって雪乃は死んだ。仇討を誓って旅がらすとなった勘太郎は、行く先々で女をいじめる男をこらしめ、雄之進をさがして歩いた。そんな彼の道中を追う男に、彼を兄貴の仇とねらう笠松の権次と、これも兄の仇討の機会をうかがう米倉甚三郎があった。ある宿場で旅姿の女お柳を助けたことから、勘太郎は彼女に惚れられ、道中をつきまとわれる身となった。お柳のあとからは、彼女にぞっこん参っている大阪の目明し留吉がついてきた。通りかかった街道筋で、勘太郎は今は亡い雪乃にそっくりの娘お鶴を救った。没落した呉服屋の父を養うため、かんのんの忠次に借りた金のことから、彼女は乾分にひきたてられていくところだったのだ。留吉から十手を借りた勘太郎は忠次の家におしかけ、借金を棒引きにしたうえに、見舞金十両をとりあげてやった。やがて季節が流れて。悪童にいじめられる巡礼の女の子お光を助けたりしながら、勘太郎は間々田の町にやってきた。お柳と留吉は相かわらず彼のあとをつけている。渡し場で勘太郎は、大塚雄之進が間々田の仁八の用心棒になっているのを聞いた。祭でにぎわう町で、勘太郎はやつれ果てたお鶴にあった。あれからすぐ、また忠次にいためつけられたが、ある旅の武士に助けられ、いっしょにここにきているという。白蛇の滝で勘太郎は、権次一味、米倉、安造の一味と雄之進にであった。彼は雄之進を港においつめた。その時お鶴が彼の刀の前にとび出してきた。旅の武士とは雄之進のことだったのだ。改心した雄之進とお鶴そして結ばれたお柳と留吉の二組をあとに、巡礼お光をつれた勘太郎は、また旅に出た。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く