山の手夫人 性愛の日々
劇場公開日:1980年5月31日
解説
舞踊界の古いしきたりの中、家元の後妻として迎えられた新妻の官能の世界を描く。脚本は「宇能鴻一郎の濡れて悶える」の大工原正泰、監督は「団鬼六 少女縛り絵図」の小沼勝、撮影は「新入社員 (秘)OL大奥物語」の米田実がそれぞれ担当。
1980年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1980年5月31日
ストーリー
春日流理事長・春日松風は、妻を突然失い、そのショックで失明してしまった、その後、弟子の一人・亜津子が後妻に迎えられ、踊りを教えている。松風の一人息子、高志は実母の死以来、家を飛び出し、一人で生活していた。密かに亜津子を慕う高志はそのハケ口を会社の同僚、紀子との愛のないセックスに求めた。ある日、亜津子は高志の部屋を訪ねた。内に秘めた思いを爆発させ高志は彼女に迫った。しかし「私はあなたの義母さん」の一言が高志の執拗な愛撫を止めた。高志の真意を知り、悩ましい日々を送る亜津子。松風は盲目の身ながら、そんな彼女の心の乱れを踊りの中から読みとる。高志は亜津子への思いをふり切るために、オーストラリア転勤を志願した。出発の日、亜津子に別れを告げに来た高志は、盲目の松風をよいことに、彼女に迫る。亜津子は高志の情熱に敗け、体を開くのだった。高志を愛してしまった彼女は全てを捨て、彼に追いていく決心をする。嫉妬した紀子は二人の関係を松風に告げた。一方、亜津子は松風に離婚を迫る。しかし、松風の態度に、高志への愛情、踊りへの情熱を感じ、彼女の心は動揺した。そして、高志への思いを断ち、松風とともに踊りの修業に励む決心をする。空港では、一向に姿を見せぬ亜津子にいらだち、電話をかける高志。ベルの音を無視するかのように踊りつづける亜律子。やがて、悲痛な表情の高志を乗せたジェット機は飛び立っていく。