北極のムーシカ ミーシカ
劇場公開日:1979年7月21日
解説
厳しい北極の自然を舞台に、双児の子熊が母親の手を離れ、成長していく姿を描くアニメーション。国際アンデルセン佳作賞を受賞したいぬいとみこの同名の原作をもとに、脚本は「黄金の犬」の加藤盟、監督はの勝井千賀雄、撮影は吉坂研一がそれぞれ担当。
1979年製作/80分/日本
原題または英題:Adventures of the Polar Cubs
配給:日活児童映画
劇場公開日:1979年7月21日
ストーリー
地球のてっぺん北極で双子の白熊ムーシカ、ミーシカが誕生した。雪穴で冬を過ごした二匹が、春になって、氷原に出ると、そこは花々が咲き乱れ、リスやうさぎがはね回っている。大はしゃぎする二匹、母熊マーチが目を離している隙に、兄のムーシカがクレバスに落っこちた。そんなことも知らずに、弟のミーシカはアザラシのオーラと仲良になって遊んでいる。ムーシカはなんとか自力で這い上がると、誤って白鳥の卵を割ってしまい、怒った白鳥たちにくちばしで突っつかれ、そのうちの一羽ユーリーのとりなしで、なんとか命びろい。冬が来て、二回目の春が二匹にやってきた。そして、父熊ムーとめぐりあった二匹だが、そこへ飛行機が襲いかかってきた。傷ついたムーに替って、ムーシカが「平和の笛」を持って、夏祭りを告げに北極を回ることになった。いよいよ夏祭り。このときばかりは、北極中の動物が集まり、歌い踊っている。そこへ、飛行機がやってきた。せっかくの祭りが台なしになる。ムーは二匹に「大熊岩のてっぺんで平和の笛を三回吹くように」と言う。ムーシカ、ミーシカは必死に登る。機影が接近して来ると、笛の音か聞えてきた。飛行機は遠ざかっていく。動物たちは大喜び。そして、このときから平和の笛を預かる役が父熊ムーからムーシカになり、二匹は両親のもとを離れ、旅に出るのだった。