白いふくらみ
劇場公開日:1979年2月17日
解説
プレイボーイを気どる中年男が、結局は女にもてあそばれてしまうという、川上宗薫原作『女性』の映画化。脚本は「泉大八の犯しっこ」の池田正一、監督は「おんな刑務所」の白井伸明、撮影は「ビンクサロン 好色五人女」の森勝がそれぞれ担当。
1979年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1979年2月17日
ストーリー
出版社に勤める久保は親密な交際をしているバーのママ実子から大手の出版社の社長橋口を紹介され、独立の手助けをしてもらう。その夜、有頂天の久保は美子を相手にたっぷりサービスに努めた。ところが美子には変な癖があり、コトが終るとすぐにバスルームに駆け込み、シャワーの音をたてるのだ。久保は興ざめしてしまう。それに誰かに覗かれているような気がしてならない。自分でPR誌を出すことになった久保はイラストレーターの綾に仕事を頼んでいた。それは下心あってのことだが、綾もまんざらではない。後輩の竹下の橋渡しで綾と関係を結ぶことの出来た久保は、妻の尚子、バーのママの美子、綾との三重生活を始めた。ある夜、美子のマンションで、久保はいつになく敏感な実子に応えていた。しかし、例によって美子はコトが終ると浴室に駆け込んでいった。浴室にはPR誌のスポンサー橋口が待っていた。橋口は覗かないと役に立たないのである。その橋口が美子との行為中に卒倒してしまった。美子の悲鳴で浴室に飛び込んだ久保は事の顛末を知って憤然とする。橋ロの死のショックで綾とのセックスもうまくいかない久保はある夜、尚子から離婚届を渡される。なんとか尚子をなだめた久保だが、今度は友人の山口から綾の浮気の現場写真を見せられる。怒った久保は綾のマンションに怒鳴り込むが、逆に追い出されてしまい、美子のマンションに行くと、竹下と美子がからみ合っていた。流石のプレイポーイの久保も意気消沈して家に帰るが、そこでも尚子が浮気をしているのだった。その夜、憮然とした表情で尚子にくみしだかれる久保の姿があった。