輪舞(りんぶ)(1988)
劇場公開日:1988年1月9日
解説
50歳下の若い娘との老いらくの恋、同棲にピリオドを打つカップル、不倫、SM趣味の人妻、近親相姦、若い性などさまざまなSEXをオムニバス形式で描く。アルウゥール・シュニッツラー原作の同名小説の映画化で、脚本は岬直史(「待ち濡れた女」の荒井晴彦と、「愛しのハーフ・ムーン」の斉藤博との合同ペンネーム)が執筆。監督は「ベッド・イン」の小沼勝、撮影は「小林ひとみの令嬢物語」の福沢正典がそれぞれ担当。
1988年製作/93分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1988年1月9日
ストーリー
川島今日子がボーイフレンドのハジメとプールバーで遊んでいたところ、竹内十三という老紳士がカクテルをサービスしてくれた。若い女の子と付き合いたいのだという。そこにミツルという少年もやって来てハジメと今日子を取り合いになり、ゲームで勝負をつけることにした。その結果、ミツルが勝ったが、今度は竹内が勝負を挑んできた。ミツルに勝った竹内は今日子をダンスホールに連れて行った。やがて竹内の戦友、平田実と三上信吾が現われ、今日子の裸が見たいという。四人はホテルの一室で絡み合った。三上は修一、菊子の息子夫婦と同居しているが、家では毎晩帰りの遅い修一に菊子は不満を抱きながら自慰にふけっていた。修一には加代子という愛人がいた。医者と看護婦の関係から不倫に発展したのだ。しかし、加代子には見合いの話もあり苦悩するのだった。女の膣痙攣で騒動を起こしたCMディレクターの大城が退院した。彼はその足でロケ現場へ行き、帰りに女優の中林彩子を誘って飲みに行ったが、ふられてしまった。彩子は山崎という男と同棲していたが、結婚したいとは思っていなかった。籍を入れたいという山崎と明日の天気を賭けた。晴れたら入籍……結果は雨で、彩子は山崎に別れを告げた。意外にも山崎は加代子とも付き合っていた。三上家の寝室では修一が菊子とSMプレイに励み、それを信吾がのぞいていた。大城は今度SM映画を監督することになり、出演してくれるよう彩子を口説いていた。二人は同じマンションの住人からプレイを申し込まれた。男は徳大寺正隆で、女は菊子だった。正隆を愛していた妹の明日香は電話で兄を別荘に呼び出し、暴走族風の三人組に襲わせた。しかし、男たちは明日香をも強姦し、正隆は妹の愛を受け入れた。学校の正門前セーラ服姿の明日香は兄と別れ、若い小堀啓の元へ去った。撮影所では大城が彩子を主演にSM映画を撮っている。公園では修一とおなかの大きくなった菊子が楽しそうにブランコに乗っている。マンションの一室では山崎がTVを見、台所で加代子がおせち料理を作っていた。ダンスホールでは1988年を迎えようとする瞬間場内が暗くなり、クラッカーの音とともに年が明けた。客の中に明日香と啓がおり、それぞれ別の相手とキスしていた。