魔の山

劇場公開日:

解説

「僞れる結婚」の夫婦チーム、マイケル・デニソンとダルシー・グレイが主演する一九四八年製作のヴィクトリア・フィルム作品。監督には戦時中にドキュメンタリー映画監督となった舞台出身のヘンリー・カスが、長編劇映画第一作として当り、脚本もカスがプロデューサーの一人ジョゼフ・ジャンニ及びジョン・ハンターと協力執筆した。撮影はウイリアム・マクロードが指揮し、音楽は「平和に生きる」のニーノ・ロータが作曲した。助演はアメリカで新しい妖婦役として評判のイタリア女優ヴァレンティナ・コルテーゼ、「男は神に非ず」のセバスチャン・ショウ等である。

1948年製作/イギリス
原題または英題:The Glass Mountain
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1950年3月7日

ストーリー

作曲家リチャード・ウイルダーは、航空隊に入って愛妻アンとの幸福な家庭を去って出征した。彼の隊はイタリア作戦に従ったが、リチャードの乗機はドロミテ山塊の一峯に墜落した。重傷を負った彼を救ったのは農夫の娘アリーダで、山中のパルチザンのヒュッテに伴った。そこは野戦病院となっており、パルチザンの一隊長である医師サンドラが、リチャードの手当をした。彼はここでミラノのスカラ座のバリトーン、テイトがやはり友ファシストの抗戦隊員として、自由と人道のために戦っているのに会った。この意気軒昂たる雰囲気の中で、アリーダの野生的な美しさは、ひとしお素晴らしく見え、リチャードはいつか彼女に強くひかれだし、彼女も彼に友情以上のものを感じるようになった。リチャードはイギリスのこと、妻アンのことを話した。アリーダも従軍中の許嫁ジノのことを語り、平和の暁には結婚する筈と告げた。彼女はまた水晶山の伝説を物語ったが、それはリチャードの空想を甚く刺激した。戦が終ると彼はロンドンへ帰り、水晶山の伝説をオペラ化すべく専念すると共に、妻アンを愛しようと努めた。アンは夫の苦しみを知って、イタリアへ行って作曲を完成するように勧めた。アンはオペラが完成すれば、リチャードが取憑かれている水晶山--魔の山の呪縛も解けようと願ったが、リチャードはアリーダと再会して、却って熱情は烈しくなった。そして復員してジノと反目し争った。リチャードはティトの勧めで、ヴェニスの音楽祭でオペラを発表する事となった。リチャードはアリーダは山と山の人々と共にあるべきだと説いたが、二人は相携えてヴェニスへ赴いた。アンが夫からの離婚の申出を、夫の親友のスコットランド詩人ブルース・マクロードに告げると、彼は直ぐヴェニスへ急行した。ブルースはアリーダに会うと、彼女とリチャードは別々の世界に属していると云って、別離が賢明であると力説した。リチャードはオペラ「水晶山」初演の夜に、アンの出席を乞う手紙を出した。アンは飛行機でアルプス越えをするとき、水晶山を見たいと操縦士に乞うた。オペラが成功裡に終わった時、ブルースはリチャードにアン遭難の電報を渡した。水晶山へ赴くリチャードに、アリーダは貴方の心を占めているのは誰だか分りましたと告げた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く