侵略者
劇場公開日:1956年7月31日
解説
製作はディノ・デ・ラウレンティス、監督は「第一一九捕虜収容所のクリスマス」のピエトロ・フランシスキ、撮影は「ユリシーズ」のアルド・トンティ、音楽は「ローマの女」のエンツォ・マゼッティ。主演は「河の女」の・ソフィア・ローレン、「ユリシーズ」で活躍したアメリカ俳優アンソニー・クイン、「悪者は地獄へ行け」のアンリ・ヴィダル、「愛の交響楽」のクロード・レーデュなどで、助演はエットレ・マンニ、ギリシャ出身の新進女優イレーネ・パパス。
1956年製作/イタリア
原題または英題:Attira
配給:NCC=イタリフィルム
劇場公開日:1956年7月31日
ストーリー
五世紀中葉。西ローマ帝国は、アッチラ(アンソニー・クイン)を王とするフン族の大軍襲来の急報に、戦々競々としていた。だが、宮廷には頽癈の気満ち、皇帝の妹オノリア(ソフィア・ローレン)や貴族達は日夜、豪華な酒宴に過していた。こうした中に、若き将軍エツィオ(アンリ・ヴィダル)は、講和条約に失敗以来、黙々と強力なローマ軍編成に没頭していた。だがその為には時を稼がねばならない。彼はアッチラの条件を呑んだ。この行為は裏切りであると判断した皇帝は、将軍を檻禁した。或る夜エツィオの許へ、オノリア姫がしのんできた。姫は皇帝に対する陰謀を打ちあけたが、彼は耳をかさない。一方アッチラは、西ローマへ大軍を進めんとした。アッチラの弟ブレーダは、兄に平和条約を守らそうとしたが、逆に兄アッチラに暗殺された。やがて、アッチラの大軍は、アルプスの峠を越えた。西ローマは周章狼狽、全くなすところを知らなぃ。エツィオ将軍は、再び指揮権を与えられた。猛烈な戦闘が展開された。オノリア姫は、単身アッチラの軍に身を投じ、その妻になることを申し出た。死闘は続く。ローマ軍はエツィオ倒れて以来総崩れとなり敗走した。その折、アッチラの妻となり得ず、奴隷女の群に放逐されていたオノリア姫は殺された。皇帝は南ローマへ逃げた。勝に乗じたアッチラ軍は、牙城ローマへ向った。しかし、彼も亦愛する子を矢った。ローマを望む丘で、アッチラの軍は、武器を持たぬ老幼男女の行列にさえぎられた。先頭に立つは法王レオ一世。法王はアッチラを説いた。神秘的な力に魅せられたアッチラは、突如軍を返えして退却した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピエトロ・フランシスキ
- 脚本
- エンニオ・デ・コンチーニ
- プリモ・ツェリオ
- 製作
- ディノ・デ・ラウレンティス
- カルロ・ポンティ
- 撮影
- アルド・トンティ
- 音楽
- エンツォ・マゼッティ
- 編集
- Leo Cattozzo