十七歳よさようなら
劇場公開日:1961年4月9日
解説
十七歳の少女が経験した一日の出来事を描いたドラマ。監督は「芽ばえ」のアルベルト・ラットゥアーダ。脚本はフランコ・ブルザーティ、フランチェスコ・ゲディーニ、クロード・ブリュレとラットゥアーダの四人の共同。撮影は「ヨーロッパの夜」のガボール・ポガニー、音楽をピエロ・ピッチオーニが担当。出演は主役に新人のカトリーヌ・スパーク、「やさしく激しく」のクリスチャン・マルカン、ほかにジャン・ソレル、オリヴィエロ・ダーニら。
1960年製作/イタリア
原題または英題:I Dolci Inganni
配給:イタリフィルム
劇場公開日:1961年4月9日
ストーリー
十七歳の少女フランチェスカ(カトリーヌ・スパーク)はイタリアのブルジョア家庭の娘だ。父母は彼女と兄のエディにほとんど干渉しない。フランチェスカにはひそかに愛する恋人エンリーコ(クリスチャン・マルカン)がいた。彼は三十歳をすぎた建築技師で、ハンサムな働く男性だ。エンリーコに会うと彼女はどうも巧く愛情をつたえることができず、どぎまぎしてしまうのであった。エンリーコと会ったあとでフランチェスカは親友マリア・グラツィアの家にいった。デザイナー志望のマリアの母親は、ファッション・ハウスの経営者であった。あまり大人として貫禄のあるマリアの母に、彼女はエンリーコのことを相談できなかった。レナートというハンサムな青年にそこで彼女は紹介された。彼はパトロンの公爵夫人に囲われて生活している男である。いっしょに行ったパーティでフランチェスカはレナートと公爵夫人の痴態を見てしまった。ショックをうけた彼女は兄とドライブに出かけた。仲間たちの車と追いつ追われつするうちに、彼女は兄の車をわざと間違った道に導いた。車はマリーノ湖のほとりに出た。湖のそばにはエンリーコが一人で仕事をしている荒れはてた屋敷があった。エンリーコとフランチェスカと兄は夕食をともにすることになった。フランチェスカはエンリーコとローマの街に買出しにでかけた。二人がもどると兄の姿がなかった。エンリーコと彼女は夜の一軒家にとり残されてしまった。エンリーコの前に、フランチェスカは自分の身をなげだした。春の一夜、こうして大人になったフランチェスカは、エンリーコの車におくられて一人、自分の暗い部屋に帰った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルベルト・ラトゥアーダ
- 脚本
- アルベルト・ラトゥアーダ
- フランチェスコ・ゲディーニ
- フランコ・ブルサーティ
- クロード・ブリュレ
- 撮影
- ガボール・ポガニー
- 美術
- マウリツィオ・キアーリ
- 音楽
- ピエロ・ピッチオーニ
- 編集
- Leo Cattozzo