激戦ダンケルク

劇場公開日:

解説

第二次大戦中の、有名な“ダンケルクの悲劇”を、セミ・ドキュメンタリー的手法で再現した英国映画。監督は「怪獣ウラン」のレスリー・ノーマン。エレストン・トレヴァーの著書と、イーワン・バトラー海軍中佐とJ・S・ブラッドフォード共著の両書から「武装強盗団」のW・P・リプスコームとデイヴィッド・デヴィンが脚本を執筆、「怒りの海」のポール・ビーソンが撮影した。音楽はマルコム・アーノルドで、ハーモニカによる主題曲“バアクレイ広場でうぐいすは歌う”も作曲している。出演者は「情事の終り」「戦争と平和」のジョン・ミルズ、「楊子江死の脱走」のロバート・アーカート、「封鎖作戦」のリチャード・アッテンボロー、バーナード・リー、レイ・ジャクソン等。製作マイケル・バルコン。

1958年製作/134分/イギリス
原題または英題:Dunkirk
配給:MGM
劇場公開日:1958年8月9日

ストーリー

一九四〇年五月、英国軍とドイツ軍の対峙するフランス戦線は急迫をつげていた。新聞記者チャールス(バーナード・リー)は、この独軍開戦以来の猛攻に旧式な英軍作戦は対抗出来ぬのを見抜いていた。戦線のビンズ伍長(ジョン・ミルズ)と、同じ連隊のマイク(ロバート・アーカート)、バーロウ、デーヴの四人は、折から橋梁爆破に出かけていたが、任務を果して帰ってみると本隊は既に撤退していた。地理もよく解らぬ北フランスで、撤退する他の英兵とともに、彼等は独機甲部隊に攻めたてられた。避難民や兵士達は海岸めざして進んだ。ダンケルクとカレーの二つの脱出口に、彼等は逃れていく。独軍斥候兵に襲われたビンズ伍長一行は、重傷のデーヴを置去りにしなければならなかった。英本国では、捕鯨船からカッターまで、あらゆる艦船が動員されて英軍救出が計られていた。新聞記者チャールスや、ガレージ屋ホールデンの持船も、持主とともにこれに加わった。脱出口はダンケルクのみとなり、しかも独軍は完全にこれを包囲し、日夜爆撃をあびせていた。海岸は生地獄の様相を示し、英軍艦艇の損害は底知れぬほど大きかった。ビンズ伍長一行は、到着した小艇にのって英本国に向け出発したが、すぐに船は沈没し、また海岸に這い上り、死闘をくり返した。そして爆撃でチャールスは死に、ようようにして兵士達は死地を脱し、船によって逃れていったのである。六月四日、チャーチル首相は英下院で、三十三万八千の将兵の脱出成功を発表し、なおも英国は戦っていかねばならぬことを説いた。ビンズ伍長をはじめとする一行がイギリス本国の港に、上陸した時、思わず彼等の口をついて出たのは、「とうとう帰ってきたのだ」というつぶやきだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0歴史的な価値のある映画

2023年6月22日
PCから投稿

2017年に作られたクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を見る前にこちらを視聴させて頂きました。 作られたのが1958年という現代から見ると実際のダンケルクの戦いが起きた1940年からそんなに経過してない時期に作られた貴重な作品でした。 良かったです。

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