スクランブル(1977)

劇場公開日:

解説

基地より盗み出された核ミサイル〈アルファ〉をめぐる各国スパイの暗躍を描くアクション。製作はレイモンド・チョウ、監督はP・シャロンが各各担当。出演はクリス・ミッチャム、オリヴィア・ハッセー、クルング・スリビライなど。本国公開原題はOperation Alpha。

1977年製作/香港・タイ合作
原題または英題:Scramble Operation Alpha Operation Alpha
配給:東宝東和
劇場公開日:1978年1月14日

ストーリー

戦略核ミサイル〈アルファ〉が、タイのアメリカ海軍基地より、反政府グループの手によって盗み出された。紛争と政変の絶えない東南アジアだけに、事は重大だ。早速、CIAは局員をタイに放ったが次々と殺され、第3の男エディ(クリス・ミッチャム)が現地におもむいた。現地の連絡員より、4年前のアメリカでの恋人エリカ(オリヴィア・ハッセー)に会うように命じられる。彼女の父クーこそ、暗躍するカンボジアの大物で、やはり革命一の政治的野心家ヤンと組織を作っている男。〈アルファ〉を盗んだのは彼らにちがいないのだ。ロスでの愛の日々を想うように、エリカのバースディ・パーティの席上、彼女とエディは再会。が、甘い時は長くはなかった。突然ゲリラ群が乱入し、射ち合いとなった。だが、駆けつけたタイ秘密警察のウェンロックとラナの協力で、一味は〈フジ〉といわれた。彼らこそ、共産主義テロ・グループなのだ。一方、クーはエリカに婚約者としてジーク(クルング・スリビライ)をむかえ入れていた。やがて、正月。デイトを楽しむエディとエリカに再び襲いかかる〈フジ〉。愛するエリカのため、クーの秘密アジトにむかったエディは、地下牢にぶちこまれる。が、エリカにより救われ、ヤン・クー組織の〈アルファ〉作戦の計画書を発見。翌日、クー、ジークらは、〈フジ〉の壊滅作戦を実行。一方、エディは〈アルファ〉の到着日時を、CIA駐在員に知らせたが、この男は、KGBの二重スパイ。だが、男はその後エディによって殺された。そして、その頃、〈アルファ〉を積載した列車より、〈フジ〉をやぶり、ジーク達がヘリコプターで〈アルファ〉をうばい、船に運ぶ。しかし、内乱がおきた。ヤンこそ、〈フジ〉の頭目だったのだ。そして船の周囲をタイ海軍がかこむ。しかも上空からは、エディ達がパラシュートで海中へ--。クー組織と〈フジ〉は戦い、ヤンはたおれ、クーはミサイルの発射ボタンを押した。一方、甲板ではエリカを守ったジークが血に染まり、エディ達はタイ海軍の船に逃げた。そして間もなく水平線に凄まじい核爆発が起ったのであった--。

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