嵩山少林寺
劇場公開日:1985年8月10日
解説
全寮制の少林寺で、よき友や先生たちに囲まれ迷いながらもその秘伝を掴んでゆく主人公を描く。製作はジュー・ムー、監督はホア・サン、脚本はチェン・チョイ・チェー、武術指導はウォン・チェックとウン・キ・クェンが担当。出演はファン・タン・ユー他。
1974年製作/香港・中国合作
原題または英題:Disciples of Shaolin Temple 少林俗家弟子
配給:東映
劇場公開日:1985年8月10日
ストーリー
少林寺に憧れる若者の一人チェン(ファン・タン・ユー)は、父親がまとめた金持ちのデブ女シャオ・レイ(チュー・ルールー)との縁談がいやで、式の当日、家出同然で少林寺への旅に出た。彼を追うシャオ・レイ。少林寺への途中、恋人メイ・リン(ホー・チン)の所へより「立派に修業を積んでくる」と言い残して去る。少林寺では、中国全土から大勢の若者が、極意を請い集まってきていた。そんな中で通称ネズ公を知るチェン。ハン先生(チュー・スーユイ)の厳しい指導の元で、修業をつんでいるある日、ネズ公の飼っていたリスがもとで宿舎が大騒ぎとなり、カムは破門されそうになるが、チェンや仲間たちのおかげで事なきを得た。その時からカム、ネズ公らとの友情が確立、シャオやメイが追って来た時も、彼らがチェンを助けてくれた。そんなある日、闘いを好むあまり破門された男(ウォン・チェック)が現われて極意を請う。「恨まず怒らず、欲も仇もない」と答える高僧。チェンは、何も修得していないことに焦りを感じ、ハン先生の言う通り、庭掃除に励んだ。一向に決闘しようとしない僧たちに業を煮やす若者たち。カムはついに少林寺を出てゆくが、やがて瀕死の状態で戻って来た。傷ついた親友の姿に怒りをつのらせるチェンにハン先生が“チョップ・キック”という足技を教えた。体力以上の鍛錬に打ち込むチェンを心配するネズ公は、朝鮮ニンジンを取りに山に行き、帰る途中、またもや男たちになぐられてしまう。弟子想いのハン先生は、厳則を破ってネズ公をなぐった男と対決し、坐禅の処罰を受ける。友二人を傷つけられたチェンは、処罰を覚悟で決闘の場、嵩山へと向かった。技の限りを尽くしてチェンは男を倒した。極意を悟った彼は、友だちと静かに去ってゆくのだった。