ホンドー
劇場公開日:1954年5月28日
解説
「男の叫び」と同じくジョン・ウェインが主演し、ロバート・フェロウズが製作するウェイン=フェロウズ・プロ1953年作西部劇で、「荒原の疾走」のジョン・ファーロウが監督した色彩3・D映画。ルイス・ラムーアの原作から「西部の掠奪者」のジェームズ・エドワード・グラントが脚色している。撮影は「私は告白する」のロバート・バークスと「男の叫び」のアーチー・スタウトが共同で当り、音楽は「ギャングを狙う男」のエミール・ニューマンと「西部の2国旗」のヒューゴー・フリードホーファー。主演ウェイン以下の出演者は、ジェラルディン・ペイジ、「魔術の恋」のマイケル・ペイト、「吹き荒ぶ風」のワード・ボンド、「男の叫び」のジェームズ・アーネス、「美女と闘牛師」のロドルフォ・アコスタ、レオ・ゴードンら。
1953年製作/アメリカ
原題または英題:Hondo
配給:ワーナー・ブラザース日本支社
劇場公開日:1954年5月28日
ストーリー
1874年頃、騎兵隊の分遣隊長ホンドー(ジョン・ウェイン)は、インディアンとの小戦闘で馬を失い、アンジー(ジェラルディン・ペイジ)と小さな息子ジョニーの住む牧場に辿りついた。アンジーの夫は家を飛出したまま帰ってこないのだった。ホンドーが馬を買って去って行ったのち、アパッチ族が蜂起し、アンジーの牧場も襲われたがジョニーの勇気が気に入った酋長ヴィットロは、アパッチはこの牧場を狙わぬと約束した。ホンドーは国境監視所で友人バッファロからアパッチ総蜂起を知らされた。酒場で彼はアンジーの夫エド・ロウと会い大喧嘩をしたが、アンジーたちが心配になって立入禁止の命を冒して馬を牧場に走らせた。そのあとを追ったロウともども彼らはインディアンに遭遇し、防戦しているうち、インディアン本隊に捕えられた。そのまえにロウは卑劣なことをしようとしてホンドーに射殺された。副酋長シルヴァはホンドーを拷問したが、ヴットロはホンドーの我慢づよさに感心して、ルヴァと一騎打ちをさせることにした。ホンドーは勝ったが、相手を見逃してやった。牧場を訪れたホンドーを自分の夫だとアンジーが偽ったのでインディアンたちは引上げた。ホンドーはロウを殺したことを言えずにいたが、アンジーは牧場にやって来た巡羅隊から事実をきき、彼を快く許した。ヴィットロが死に、シルヴァに襲われる危険を感じたホンドーとアンジーは牧場を引上げることにきめたが、一行が町につかぬうちに案の定インディアンに追いつかれた。しかし、ホンドーがシルヴァを倒したのでインディアン軍は退いた。晴れて安全になったホンドー、アンジー、ジョニーは、カリフォルニアの牧場へと旅を進めるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ファロー
- 脚本
- ジェームズ・エドワード・グラント
- 原作
- ルイス・ラムーア
- 製作
- ロバート・フェローズ
- 撮影
- ロバート・バークス
- アーチー・スタウト
- 美術
- アルフレッド・ヤバラ
- 音楽
- エミール・ニューマン
- ヒューゴ・フリードホーファー
- 録音
- ニコラス・ド・ラ・ロゼ
- 編集
- ラルフ・ドーソン
受賞歴
第26回 アカデミー賞(1954年)
ノミネート
助演女優賞 | ジェラルディン・ペイジ |
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