覆面の騎士

劇場公開日:

解説

13世紀における、英仏100年戦争を背景にした時代活劇。ダニエル・ウルマンのストーリーと脚本から、「真紅の女」のヘンリー・レヴィンが監督した。撮影は「豪族の砦」のガイ・グリーン、作曲はセドリック・ソープ・デイヴィ。主な出演者は「剣侠と美女」のエロール・フリン、「命を賭けて」のジョアン・ドルー、「台風圏」のピーター・フィンチ、マイケル・ホーダーン、ルパート・デイヴィスなど。

1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Dark Avenger
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1956年2月24日

ストーリー

1358年。英仏両国は100年の長きにわたる戦争に終止符をうった。エドワード1世は、フランス側に決定的な敗北を与え、自らフランス国王をも兼ね、皇太子プリンス・エドワード(エロール・フリン)をフランスに残して、英本国に引き上げた。エドワードは、父王の意を対して善政を布き、戦乱に疲れた村々に平和をもたらしたので、人望が厚くなった。こうした折、英国から彼の幼馴染レディ・ジョーン(ジョアン・ドルー)が亡き夫の領地に住むため、2人の息子をつれて移って来た。エドワードは危険なフランスの事情を説いて帰英を奨めたが駄目だった。敗れたフランスの貴族達は、デ・ヴィル伯(ピーター・フィンチ)を中心に、仏王に次ぐ権力を有するド・ゲスクリン(N・ウィルマン)を推挙して、秘かに再起の準備に狂奔した。デ・ヴィル伯は、エドワードを除こうと死客を送り、暗殺を謀ったが、失敗するとレディ・ジョーンを家族共誘拐した。エドワードは救出に出動したが、待ち伏せたデ・ヴィル軍のために挟撃され、敗北した。エドワードは、腹心ジョン卿(ルパート・デイヴィス)に助けられて辛くも逃げのびた。豪胆な彼は、酒場女メリーの助けでフランスの騎士に化け“黒騎士”と名乗ってデ・ヴィル伯の城に乗りこみ、彼の輩下に採用された。エドワードは、早速レディ・ジョーンを助けようとしたが、警戒厳重で果たせぬうちに、ド・ゲスクリンは兵を起こし、デ・ヴィル伯軍と合流した。ド・ゲスクリンがエドワードの顔を知っているので、エドワードはゲスクリンに対面することを避けていたが、かねて新参のエドワードをねたんでた騎士リボウ(A・ハンター)が決闘を挑んだ。ド・ゲスクリンの立会いで両者は決闘したがエドワードのマスクがはずれて、たちまち身分を見破られた。エドワードとジョン卿は、重囲を破って逃走し、守備兵に偽の命令を発してレディ・ジョーンを救出した後、自分たちの城に帰った。留守軍は勇気100倍して、小軍ながらもエドワードの指揮のもと、遂に攻撃軍を打ち破った。こうしてフランスには再び平和が訪れ、レディ・ジョーンは愛するエドワードに熱い接吻を贈った。

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