ハンマー

劇場公開日:

解説

ある犯罪組織によってヘビー級タイトルマッチの優勝候補に仕立て上げられ、八百長試合を強要される若きボクサーを中心に、ギャングとボクシング界の関係を描く。製作総指揮はフィリップ・ヘイゼルトン、製作はアル・アダムソン、監督はブルース・クラーク、撮影はボブ・ステッドマン、音楽はソロモン・バーグ、編集はジョージ・ホルジー・ジュニアが各々担当。出演は「ブラック・サンダー」のフレッド・ウィリアムソン、バーニー・ハミルトン、ヴォネッタ・マギー、ウィリアム・スミス、チャールズ・ランプキン、エリザベス・ハーディング、メル・スチュアート、デュービル・マーティンなど。

1972年製作/アメリカ
原題または英題:Hammer
配給:ユナイト
劇場公開日:1973年4月7日

ストーリー

カリフォルニアの波止場人足から拾い上げられたB・J・ハンマー(フレッド・ウィリアムソン)は、“教授”と呼ばれるトレーナーの激しい訓練を経て次第に頭角を現わしてきた。今までの安宿を引き揚げ、マネージャー、ビッグ・シド(チャールズ・ランプキン)の家に同居するようになった。ビッグ・シドには、白人で残忍なブレナー(ウィリアム・スミス)が用心棒のごとく従っていたが、実は彼らのバックにある犯罪組織から派遣された目付け役なのだ。ビッグ・シドの秘書ロイス(ヴァネッタ・マギー)は、ボクシングに打ち込むB・Jにいつしか愛情を抱くようになった。ジムに出入りする私服刑事デイヴィス(バーニー・ハミルトン)はB・Jの成長を気長に待っていた。やがて彼が重要なタイトル・マッチに登場する時、必ず八百長試合を強要されるだろう。そしてその時にはボクサーを食い物にする犯罪組織を摘発する事ができる、と。やがてその時がきた。マイティー・ハンマーと呼ばれ人気のでてきたB・Jがヘビー級タイトル・マッチに挑戦、優勝候補とさわがれだしたからである。ビッグ・シドは黒幕のボスに呼ばれ、B・Jは対戦相手ジョー・ブレイディーに負けねばならぬと宣言された。もちろんB・Jが承知する筈はない。内幕を知り抜いているトレイナーの“教授”も、育てあげたB・Jに八百長試合をさせたくなかった。そのためにジムの1室で1味に取り囲まれ凄惨なリンチにあった。通報によって駆けつけたB・Jとデイヴィス刑事の腕の中で“教授”は息絶えた。さらに、B・Jはビッグ・シドをしめ上げ、組織がロイスを人質にしていることを知った。勝てばロイスの命がない。デイヴィス刑事はロイス捜査に乗りだし試合のせまったB・Jはリングに上がった。彼は優勢に試合をすすめ、リング・サイドのビッグ・シドは大した役者だと上機嫌だったが、ラウンドを重ねるうち次第にその顔は恐怖のためにこわばっていった。やがてB・Jの耳もとで、ロイスが無事助け出されたと囁かれた。これで心置きなく闘える。死闘の末B・Jの手が高々とあげられビッグ・シドの周囲にはブレナーをはじめとする組織の人間が集まった。無人となった拳闘場に銃声がとどろき、ビッグ・シドが倒れた。この銃声を聞いたB・Jや仲間のボクサーが逃げるブレナーたちを追跡し、駐車場に追いつめた。そこにデイヴィス刑事がロイスを連れて駆けつけてきた。ボクサーたちはつもる恨みを殺し屋たちにぶつけ、次々にダウンさせていった。

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