八月の砲声

劇場公開日:

解説

第一次世界大戦の記録を2カ年半を費して書きあげピューリッツア賞(歴史部門)を受賞したバーバラ・W・タックマン原作の「八月の砲声」を基本に、ネイサン・クロルが膨大な資料を集めて制作・監督したドキュメント。編集はサンドラ・E・ロバートソン、音楽(作曲・指揮)はソル・カプランが担当した。日本語版解説は山内雅人。

1964年製作/アメリカ
原題または英題:The Guns of August
配給:日本AT給
劇場公開日:1965年12月21日

ストーリー

第一次大戦で時代は現代に足を踏み入れた、といえる。当時、どの国でも労働者や農民たちはだれひとり平和を破壊し、戦争を開始する希望も興味も持っていなかった。僅か十数人の外交官と皇族と軍閥の無能な指導者によって煽動され、愛国的な標語におどらされて、戦争へと狩り出されていった。憎悪が生まれ、かつては平和のうちに競争していた諸国民はだだ、なにかよいものをもたらすにちがいないという希望だけにすがって戦い続けた。苦難の何年間の戦いの結果に、秩序と平和はなかった。すべての殺人兵器は飛躍的に発達し、原爆、水爆と進み戦争そのものの方向を決定づけてしまった。紛争解決のための講和条約の過酷な条項は、ファシズムの台頭を招き、第二次大戦への原因となった。この戦争の影響は50年の歳月が流れた現在にまでおよんでいる。まさに世界歴史の決定的瞬間といってもよい、第一次大戦の時点において、人類はなにを望み、何を考え、何を体験したのかは、今日的命題として20世紀後半に生きるものに問いかけるものをもっている。

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