鳥のレビュー・感想・評価
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ぐは…
すごい
「鳥」という題材もさることながら、
恐怖への導き方も怖いくらいうまい。
気づかほどに徐々に迫りくる。
散々言われていることだが、神視点の画角から
どんどん鳥がフレームインしてくるのは
本当に映画の途中に挟まれると
緊迫感が増す。
学校と鳥
子供と鳥
別に怖い要素なんて無いはずなのに、
あれだけの不気味さを演出できるのがすごいよ
ラブバードはなんだったのか
疑問は残るが、そんなのも気にならんくらいの傑作でした、
ヒッチコックだから映画に出来たパニック映画のお楽しみ
人間を襲う動物なら、1950年代のウィリアム・ディターレの「巨像の道」からバイロン・ハスキンの「黒い絨毯」と、大きな象から小さな蟻まであるが、どちらも恐怖感を与えるものではなかった。ヒッチコック監督が素晴らしいのは、原作が有るとはいえ、鳥が人間を襲うのをよりリアルに描けるのか、の映画に対する挑戦の姿勢であろう。作品としてのクオリティーを損なわず、当時の撮影技術を駆使して創り上げた、このパニック映画の価値は不変だ。ただ「サイコ」から始まる60年代のヒッチコック監督はハリウッドから冷遇されていた。お気に入りのスターを使えなかったのではないか。さすがにグレース・ケリーのような女優を鳥の餌食には出来なかったであろうが、ロッド・テイラーとティッピ・ヘドレンのキャスティングが一寸恨めしい。
ヒッチコックの偉大さにひれ伏す作品
怖い、本当に怖い、何度観ても怖い
これ程怖い映画も本作が作られてから何十年も経っていても未だに本作を超える事ができたのはそういくつも無いのではないか?
何しろ劇伴音楽が映画の始めから終わりまで一切ないのだ
その静かな中で、スリルとサスペンスが次第に沸き立ってくる
じわじわとゆっくりと温度が上がってくるのを我々は異様な緊迫感の中で体験していくのだ
恐ろしいまでの計算と構成力でヒッチコックは一切集中力を途切らせることなくラストシーンまで一気に連れていく
ミッチーの家に立て籠り鳥の襲撃に怯える無言の長く続くシーン、続く危険を予感させて総毛立たせておいて、待ち構える以上の怖いシーンをぶつけてくる
ヒッチコックは正攻法で正面突破してくるのだ
逃げもひねりもこけ脅しも無い
ただただヒッチコックのとんでもないほどの技量に一方的に押しやられてしまうのみだ
動物パニックものというジャンルを打ち立てた金字塔ということになるが、そんなチャチな話ではない
スリラーの金字塔なのだ
鳥がめちゃくちゃ襲ってくる映画
音楽なく、とにかく恐怖と不安を煽り続ける映画。
名作とされてますが、私は物心つく頃の何年も前、この映画をテレビでたまたまやっているのを観たものが衝撃的で、未だにはっきり覚えています。
強烈な印象を残せるそれが、名作と言われる所以なのかと。
タイトルも直球すぎるのがまた怖い。
ワンコ連れたヒッチコック発見
原作未読。ダフネ・デュ・
モーリア原作で脚本はエヴァン・ハンター(=エド・マクベイン)というオールドミステリマニアには二度美味しい話。特撮が、今見ると陳腐に見えるところがあるのは、もうしょうがない。が、中盤の学校の外、以降グロなしで恐怖を盛り上げるあたりすごい怖いうまい。人間サイドの解釈は気にしなくてもいいかな。
スペース
#アルフレッドヒッチコック (#AlfredHitchcock) 映画シリーズ第2弾。
今回取り上げるヒッチコック作品の特徴は、スペース。
ここでいうスペースは、時間的スペースで、視聴者が見ている間に感じる間のようなものを2時間の映画の中で大きく捉えたものとしましょう。
最近の映画で、なんだか話の内容がよくわからずに終わってしまった映画はないですか?ミステリーなのに解決しなかったり、ヒーローものなのに敵を倒さずに終わってしまったり。。。
そういう映画のほとんどは、その映画を通して婉曲的にテーマを伝えたいという作品ばかりです。
ヒッチコック作品の中にも、いくつか想像を裏切るストーリー展開のものがありますが、この作品 #鳥 はその最たるものでしょう。
多くの視聴者は、このような映画を見た後に、
「なにこれ?全く意味わからんわ。見て損したー。」
という人もいれば、
「これは深い、奥に眠っているテーマを考えると、社会情勢や監督の伝えたいことがわかる。」
という人もいます。
どちらも、監督が意図した視聴者の感想ではないため、そういう映画は素晴らしい映画とは言い難いでしょう。しかし、そういう映画がたくさんあるのも現実。
そういう、深すぎ映画と一線を画すのがヒッチコック映画。
この映画を見て見ても、おそらく、ながら見だったり、携帯片手に見ているようでは、「なにこれ?」状態になるでしょう。
しかし、120分、映画を享受することができれば、途中60分程度で、これはミステリーではない。この鳥たちの謎解きはないな。と感じることができるはずです。そうすれば、そこから視聴者の目線は、鳥たちに襲われる人々へと向くはずです。それを、映画評論家は「鳥の目線」と呼びます。
その映画の途中で、この作品はミステリーではないと感じさせるもの、そしてそこから映画内の人物たちに焦点を当てさせるものが、”スペース”です。
なにがスペースを生むのかというと、それはカメラワークであり、編集であり、音楽であり、演技であり、色々な要素があります。
例えば、カメラワークだと、必要以上の長回しがあったり、どこまでもキャラクターについていくような動きがあったりします。この不自然さに視聴者は気がつき、そこから、無意識にキャラクターの内側に思考を移すことになります。
映画の中での時間経過は5日間。それ以外のことはほとんど語られませんが、その不自然なスペースの間に、視聴者はそれまでの情報を整理し、さらにはそのスペース自体からもそのキャラクターを感じ取り、キャラクターを作り上げていくのです。
音楽でもわかりやすいですが、この作品の音楽ちょっとでも口ずさむことができますか?
このように、違和感を自然に作り上げることで、意識下でヒッチコックのリズムに乗せられちゃうんですね。
だから、終盤のホラー演出は際立ってるし、エンディングにも納得がいきます。
スペースがない映画というのは、コメディーやアクションに代表されるように、気分爽快!日常は忘れよう!系映画です。そこにもいい面はたくさんありますが、もし、ドラマやサスペンス、サイコロジカルスリラーのような映画でスペースをかっこいい映像とかで埋めてしまうと、視聴者は情報や感情を整理し構築する余裕がなくなり、「なんじゃこりゃ?」だったり、「思ったのと違ったー」となってしまうのです。
映画は視聴者が受け身ではなく、積極的に思考していくことで、映画体験というものが生まれるものです。「思ったのと違ったー」と「やばいこの映画」の違いはそれほど大きくありません。
視聴者の期待を裏切りながら、視聴者の感情を塗り替えることができるかどうかの違いだと思います。
そこにこのスペースというものはなくてはならないもの。それをただ編集で間を取るだけでなく、カメラ・演技・音楽が相互に影響しあうことで、映画の世界に引き寄せるスペースを生むのです。そのスペースを埋めるのは視聴者、それを自ら埋めることで、自ら映画の世界に足を踏み入れるきっかけになることは間違いないでしょう。
パニックホラーの原点にして頂点
「映画通っぽいオッサンがよく褒めてるよね…。通が通ぶるために褒めてるだけだろ?」って先入観で見てみたらクソ面白かった系の古典。すべてのパニックホラーの原点にして頂点。
日常と非日常の境界線のボカし具合が素晴らしい。この作品のあらすじだけを見ると荒唐無稽なのに、いざ観てみると日常をじわじわと侵食し始める異常と恐怖が非常に自然にできていて、気が付くと作品世界に囚われている。
鳥たちの脅威の塩梅も丁度良い。凡百のパニック映画にありがちな無敵最強のクリーチャーやゾンビではなく、一羽一羽は弱い鳥が群れなして形作る災厄は、状況によっては子供ひとり殺さないが、しかし時には大人たちを逃げ惑わせて大怪我をさせ、場合によっては死に至らしめる。この“致死率100%ではない脅威”が、恐怖をよりリアルなものにしている。
特に印象的なシーンは、タバコを吸ってる後ろでじわじわ増えていく鳥。メラニーと校庭のジャングルジムを交互に撮しながら、だんだん増えていく鳥…じりじり高まる緊張感。そして何度目かの画面転換で、ぶわっと増えている鳥! 嫌な予感が静かにスムーズに結実するこのテンポ!うしろうしろー!
見ている間もやけに静かだと感じていたが、調べてみるとほとんどBGMも効果音も使っていない作品だった。
上記のシーン含めて、仰々しい効果音や品のない芝居がかった叫び声などよりもこの無音と絶句こそが、人が真に脅威を感じ追い詰められた時の正常な反応なのだ。
鳥たちが狂った理由を明示しないというだけでなく、冒頭でその要因を匂わす程度に触れているという塩梅も素晴らしい。謎の病原菌が蔓延していることを自然と想像させるが、少女の言うようにラブバードが特別な鳥だと考えるロマンチックな解釈もできるし、いずれのものでもないのかもしれない。この港町だけの局地的な出来事かもしれないし、世界中の鳥が狂っているのかもしれない。空想の余地が美しいバランスで残されている。
デジタル処理って奴ですかね、映像が妙に綺麗でリアリティがあるような...
デジタル処理って奴ですかね、映像が妙に綺麗でリアリティがあるようなないような。
よく撮影できましたね、当時の技術を考えると驚異的。
ただ、ただただ鳥が恐ろしいで終わっちゃう、エンディング、えっ、これで終わり、って感じ。
それまでの人間ドラマはなんだったの?それがいいんだという意見もあるのでしょうが、個人的には?美人女教師、かわいそすぎです。
まぁまぁ
少しテンポは悪いですが、動物パニック映画というジャンルを
開拓した映画として、賞賛を送りたい。
ただ正直、今見るとそこまで面白いと言えるのか、分かりません。
当時リアルタイムで見ていたら、もっと感想があったと思いますが。
パニック映画は、私的に一番好きなジャンルなので、
ヒッチコック監督に感謝しています。ありがとう。
動物パニックの起源
鳥が人を襲う。
動物パニック映画の原点と呼ばれるヒッチコック作品。
バカでかいサメや恐竜がスクリーンで暴れる前に人間に敵意を剥き出しにしていたのは普通の鳥。原因も理由もわからずひたすらひっかくつつく。
いやいや所詮鳥やん。と思ったが最後。ズッタズタにされますよ?(誰)
鳥って羽広げると意外とデカイ。それが100匹以上一気に襲ってくる。屋内に入ろうがそんなの関係ない。自分の命も顧みずに窓やら壁やらに全速力で突っ込み穴を開け、そこからほかの鳥どもが入ってきた人間たちをズタボロにしていく。
なにがあったんだ笑。。そこまでして人間殺したい何かがあったのか。。って部分を一切触れずにただ人間に攻撃する姿はおぞましい。二次災害で爆発起きたのはちょっと笑ったけど笑。
ミッチとメラニーの恋愛模様やミッチママとメラニーの確執など人間模様も気になるとこだが鳥怖すぎて入ってこない笑。
最終的にバッドエンドで救いようのないラスト。今度鳩見かけたらエサあげようと思います。ウソです。
見渡せば、近くに存在する生き物を恐怖の対処にしてしまうのだから恐ろ...
見渡せば、近くに存在する生き物を恐怖の対処にしてしまうのだから恐ろしい。特に何が恐ろしいって、襲う理由がわからない。。。いつ、鳥が人を襲うかそれはわからない。
今見ても新しい怖さ
トマトが襲ってくるとかじゃなくて「鳥」という誰もがちょっとは怖いと感じるようなものを扱ったのが引き立たせた気がする。自分のほうに大量の鳥が飛んでくるなんて、嫌いじゃない人でも怖いと思う。
明らかな合成ではあるんだけど、近年の合成技術が発達した映画よりもわりと自然な合成に感じてよかった。
ひたすら恐怖映像なのかと思ったら序盤はスクリューボールコメディで、ストーリーがあって徐々に鳥に対する恐怖を取り入れてきたのが意外だった。
誰もが思うだろうけど、この映画みると鳥を嫌いになってしまいそうなのが痛いところ。飛んでくるのを想像してしまう。
怪奇SF
普通の鳥が、訳もなく襲ってくる恐怖、それも集団で、種の違いも関係なく、徒党を組んで、しかも窓を割るは木壁を崩すは、ハンパない戦闘力、自然界のバランスが崩れたら、
の世界観、鳥が襲う理由は判らず仕舞い、正に怪奇映画だ。
自然界の動物が牙を剥く時はいつだって唐突
アルフレッド・ヒッチコックの1963年の作品。代表作の一つで、動物パニック映画の元祖。
ストーリーは単純、鳥が人を襲う。
前半は人間ドラマ?大人の恋愛ドラマ?…と思うほど淡々と進む。後半との対比がユニーク。
ちょいちょい鳥の存在を印象付け、不穏な雰囲気を煽る。特に、振り向いたらジャングルジムにカラスの大群は、結構恐ろしい。数羽の群れでその辺のゴミ捨て場を漁ってるだけでもいい気分しないというのに…。
そして後半は、何の前触れも無く、何の理由も無しに襲いかかる。
この何の理由も無しというのがゾクッとさせる。
自然界の動物が人間に牙を剥く時はいつだって唐突。理由なんて無いのが現実だ。
鳥に襲われる恐怖と、精神的に追い詰められていく脆さ。
スティーヴン・キング×フランク・ダラボンの「ミスト」は本作の影響を強く受けているのが分かる。
タイトルはたったの1ワード。
ヒッチコックは「タイトルは映画の顔。タイトルを見ただけで映画が分からないといけない」と語っていたが、これほど分かり易いタイトルは無い。
“鳥”だけでもタイトルになる。
鳥嫌いのヒッチコックが贈る、本当は怖い“鳥”。
今週日比谷みゆき座で上映してます!
ヤッパリ今みても怖い!
CGなんか全然ないのにこの怖さはすごいです!
劇中のセリフとかカメラ回しとか、すべての計算されてるんだろうな、ていうのが本当によくわかります。
鳥の羽音や、俳優の演技や、全ての演出が怖さの根源になってます。
今リメイクしたらきっとクチバシでメンタマえぐりとるくらいのグロいシーンが絶対に入るはず。けど、勿論そんなシーンはありません。
こういうの見たことない世代の皆様みてほしいです。
いろんな、意味で必見!
大自然の人間に対する復讐?
アルフレッド・ヒッチコック監督、
ロッド・テイラー、ティッピ・ヘドレン出演。
突然、何の理由も無く人間を襲い始めた鳥達に
逃げ惑う人々の恐怖を描いた作品です。
1963年の作品ですが、その怖さは一級品です。
確かに最近の作品と比べると映像的に派手さは無いですし、
チャチな感じはしますけど、一見の価値は充分にあると思います。
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