塵に咲く花
劇場公開日:1951年11月30日
解説
ラルフ・ウィールライトのストーリーを、『女たち』のアニタ・ルースが脚色、「帰郷(1948)」のマーヴィン・ルロイが監督に当った1941年作品で、製作はアーヴィング・アシャー。撮影は「風車の秘密」のカール・フロイント、音楽は「故郷の丘」のハーバート・ストサート。「ミニヴァー夫人」のコンビ、グリア・ガースン、ウォルター・ピジョンを中心に「ニノチカ」のフェリックス・ブレッサート、「町の人気もの」のマーシャ・ハント、フェイ・ホールデン、故サミュエル・S・ハインズ、キャスリン・ハワード、ウィリアム・ヘンリーらが助演する。
1941年製作/99分/アメリカ
原題または英題:Blossoms in the Dust
配給:セントラル
劇場公開日:1951年11月30日
ストーリー
今世紀初頭、ウィスコンシンのカーリー家では長女エドナと次女シャーロットに結婚が決まりかけていたが、シャーロットは私生児であることが発見され、婚約先のキーツ家から破談を申し込んで来た。シャーロットは悲嘆のあまり自殺し、その哀しみのうちにエドナはサム・グラドネイとテキサスのシャーマンに新家庭を持った。夫の製粉工場は繁栄したが、彼女は長男サミーを早産したため、不妊の身となった。そのサミーも三歳の時事故で死に、不幸のどん底につき落されたエドナは、やがて夫のすすめで工場の託児所を世話することにわずかのよろこびを見出した。夫の工場の破産は夫婦をフォトワースに移させ、ここでエドナは託児所の事業をつづけた。ブレスラー医師や下男ゼクが協力した。過労のため夫が倒れてからも、エドナはさまざまな障害を克服して「テキサス子供の家」の事業を盛立て、出生証明書から私生児の文字を抹殺する法案を議会にかけ、万難を排してこれを通過させた。彼女の子供の家にいたトニーという小児マヒの少年を彼女は特に愛して、誰が彼を申受けに来ても断固としてはねつけていたが、ついにブレスラー医師のすすめで、金持のエルドリッジに渡すことにした。しかし、トニーが去っても、彼女の元へは新しい孤児達が次々に愛の手を求めて送られて来るのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マービン・ルロイ
- 脚色
- アニタ・ルース
- 原作
- ラルフ・ウィールライト
- 製作
- アーヴィング・アシャー
- 撮影
- カール・フロイント
- 音楽
- ハーバート・ストサート
- 色彩監督
- ナタリー・カルマス