チャップマン報告

劇場公開日:

解説

ロサンゼルス近郊ブライア地区の中流家庭に住む4人の女性の性生活の秘密を描いたアーヴィング・ウォーレスの小説の映画化。「私は死にたくない」のドン・M・マンキーウィッツとワイト・クーパーが脚色、「スタア誕生(1954)」のジョージ・キーカーが監督した。撮影はハロルド・リップステイン、音楽はレナード・ローゼンマン。出演は「荒野を歩け」のジェーン・フォンダ、「大海賊」のクレア・ブルーム、「ロリータ」のシェリー・ウィンタース、「サンダウナーズ」のグリニス・ジョンズ、「B52爆撃隊」のエフレム・ジンバリスト・ジュニアなど。

1962年製作/アメリカ
原題または英題:The Chapman Report
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1962年12月26日

ストーリー

「アメリカ既婚女性の性研究」のため各地をまわっているチャップマン博士は助手のポールらとロサンゼルスの郊外ブライアウッドに到着した。まき起こるセンセーションの中で、4人の女性がその調査に応じた。面接はスクリーンをへだてて行われ、やつぎばやに徹底した質問が続けられた。そして彼女たちの私生活は、調査団との刺激的な接触を通してどんな変化を起こしただろうか?劇団の演出家フレッドとの肉慾に溺れていたセーラ(シェリー・ウィンタース)は、夫と彼のどちらかを選ばねばならないと思うようになった。フレッドがメキシコへ行くという噂を聞いた彼女は、書き置きを残して彼の所へかけつけた。だが、そこには意外にもフレッドの妻がおりセーラは彼の情婦の1人に過ぎなかったのだ。家へ帰ってみると、夫はすでに書き置きを読んでいた。彼女を許してはくれたが、2人の間の溝をうめることは出来ない。夫との性生活が退屈なものであることに気づいたテレサ(グリニス・ジョンズ)には、海岸であった粗野なフット・ボール選手エドがアポロのように見えた。欲情むき出しの彼の行為に不安を感じて逃げ出したものの、彼女は彼の若いセックスが忘れられない。ポールは不感症を訴える未亡人キャスリン(ジェーン・フォンダ)の質問担当者だった。2人はまもなく愛し合うようになったが、不感症という壁があった。それは彼女の父に対する異常な愛情によって、さらに強められていた。しかしついにポールの説得が成功して、キャスリンは「冷たい女」から彼女自身が望んでいた「温かい女」に変った。彼の肉体を受け入れたことで初めてオーガズムを味わったのだった。ナオミ(クレア・ブルーム)は色情狂であることが分かった。病気から抜け出そうと努力した彼女だったが、ジャズ音楽家のディロンに恋し、彼のアパートを訪れた。ディロンは彼女が酔っているのをさいわい、仲間のなぐさみものにして輪姦した。ナオミにはもはや死以外の道しかなかった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第20回 ゴールデングローブ賞(1963年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) グリニス・ジョンズ
最優秀助演男優賞 ハロルド・J・ストーン
最優秀監督賞 ジョージ・キューカー
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