夫婦戦線

解説

「仮染の唇」「陽気なママさん」のノーマ・シアラーが主演する映画で、ノエル・カワード作の有名な同名の舞台劇を「忘れじの面影(1930)」「黎明の剣士」のハンス・クレーリーが「暗黒街に踊る」「恋愛指南番」のリチャード・スカイヤーと共同して映画脚色し、「忘れじの面影(1930)」「黎明の剣士」と同じくシドニー・A・フランクリンが監督し「銀界の伊達者」のレイ・ビンガーが撮影したもの。シアラー嬢を助けて「燃ゆる海原」「仮染の唇」のロバート・モンゴメリー、「浮気合戦」「恋愛指南番」のレジナルド・デニー、「鉄窓の女」「陽炎の春」のユーナ・マーケル、「街の野獣(1932)」「愛に叛く者」のジーン・ハーショルトが出演している。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Private Lives

ストーリー

アマンダとエリオットは結婚生活を2年続けた後ケンカ別れをしたが、その後間もなくアマンダはヴィクターと、エリオットはシビルと結婚した。そしてこの2組の新婚旅行は偶然にも同じホテルに泊まり合わせた。分かれた2人は互いに顔を合わせるのを気まずく思い、直ちに他所へ出発しようと、アマンダは夫ヴィクターにエリオットは妻シビルに、それぞれ説いたが両方とも容れられなかった。そうした口論の末、また偶然にもアマンダとエリオットはホテルのベランダで顔を合わせてしまう。そして2人は互いに昔を語り合ううち、いつか愛情が復活して、2人は再びけんかしないことを誓い合って駆け落ちをすることとなる。さてアマンダの別荘へ行って2人は愛の生活を続けたがまたもや持ち前のわがままが出てきて、ついには収拾のできない程の大げんかをやったところへ、こつ然ヴィクターとシビルが訪れる。アマンダとエリオットは互いに面当てに捨てた夫、捨てた妻に会ったことを非常に喜ぶ素振りをする。そしてすべてが平和に進み、万事円満に落着するかと見えたが、せっかくの新婚旅行をエリオットが打ち壊したのが悪かったのだとのヴィクターの言に対して、シビルがアマンダを非難したので今度はシビルとヴィクターのけんかとなり大騒ぎとなる。夫婦げんかに仲裁無用後は野となれ山となれと、アマンダとエリオットの2人はそっとその場を抜け出してしまう。そして今度こそはお互いにけんかしまいと決心し会ってまたぞろ駆け落ちに出ていったのである。

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