勝利者(1963)

劇場公開日:

解説

「真昼の決闘」などを執筆し「ナバロンの要塞」を製作したカール・フォアマンが戦争の“勝利者”というものを追求した戦争ドラマ。アレクサンダー・バロンの「人間たち」に基づいて脚色・製作・監督した。撮影はクリストファー・チャリス、タイトルデザインはソウル・バス、音楽は「世界の七不思議」のソル・カプランが担当した。出演者はTV「ベン・ケーシー」のヴィンス・エドワーズ、「土曜の夜と日曜の朝」のアルバード・フィニー、「ボーイハント(1961)」のジョージ・ハミルトン、「死んでもいい」のメリナ・メルクーリ、「雨のしのび逢い」のジャンヌ・モロー、「西部開拓史」のジョージ・ハミルトン、「太陽がいっぱい」のモーリス・ロネ、「悪い女」のロザンナ・スキャフィーノ、「ボッカチオ70」のロミー・シュナイダー、「甘い暴力」のエルケ・ソマー、「荒馬と女」のイーライ・ウォラック、「パリよこんにちは!」のマイケル・カラン、「タミーとドクター」のピーター・フォンダ、ジム・ミッチャムほか。

1963年製作/アメリカ
原題または英題:The Victors
配給:コロンビア映画
劇場公開日:1963年12月28日

ストーリー

1943年シシリー島。米軍の分隊クレイグ軍曹(イーライ・ウォラック)以下10名は1つの町を占領するたびに、疲労感と虚脱感にさいなまれていた。翌年ノルマンディー上陸作戦が開始された。クレイグの分隊は、いまフランスの戦線で戦っている。そしてさまざまな戦争の実態を見た。子供が兵隊の死体から金を盗む、酒工場をみつけ、上官の目を盗んで酔いしれる兵士、降伏する敵兵に機銃を浴びせ、皆殺しにしたフランス軍中尉、夫をナチに奪われ、食料もなく疲れ果てた女、ドイツ兵の慰み者になっていた少年、……それらはすべて戦争の変形であった。前進は続く。ここはベルギーの港町オステンド。兵隊たちで騒がしい酒場。誰もレジーヌ(ロミー・シュナイダー)のヴァイオリンに耳を貸そうとしなかったが、トロワー(ジョージ・ハミルトン)だけはその清純な姿にひかれた。これが愛か、だがその女もプレイボーイのエルドリッチ(マイケル・カラン)に対してはくずれた女だった。今日はその年のクリスマス。クレイグの分隊は脱走兵の銃殺刑に立ち合う。楽しいはずのクリスマスに死んでいく若い兵たち、これも戦争の一面なのだ。勝敗のメドもついたある日、チェイス(G・ペパード)は、ブラッセルでマグダ(メリナ・メルクーリ)を知る。その女も戦争の傷痕に淋しく生きる女であった。年が明けたばかりのベルリン。軍曹に昇進したトロワーはソ連占領地区にある家をよく訪ねていたがある日の帰り道、コザック・ダンスをしていたソ連兵と、言葉の通じないせいもあったろうがののしり合う。2人はナイフを持って折り重なって死んだ。戦争は終わったというのに……。

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