3悪人

解説

フォックス社が「アイアン・ホース」以上をモットーとして製作した特作映画で1870年代のダコタ州土地解放時代を背景とした仁侠と恋との物語たるハーマン・ホイッテイカー氏作の「国境越えて」を映画化したものである。脚色はジョン・ストーン氏の筆になり「アイアン・ホース」「雪辱の大快戦」等と同じくジョン・フォード氏が監督し、ジョージ・オプライエン氏が主演したもので、相手役は「無果実の葉」「奮い起つ快男児」出演のオリーヴ・ボーデン嬢が勤め、ルー・テリジェン氏が敵役を演じ、3人の悪人にはトム・サンテ氏、フランク・カンポー氏及びジョー・ファレル・マクドナルド氏が扮する。その他プリシラ・ボナー嬢、ジェイ・ハント氏、アレック・B・フランシス氏及びフィリス・ヘイヴァー嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:3 Bad Man

ストーリー

1877年の初め合衆国大統領グラントは、ダコタ州のスウー族の土地を白人に解放する旨の声明書を発表した。米国はもちろん欧州からも移住者は募って荒野の一駅だったカスターの町は人を以て埋つた。その年の晩春のある朝屈強の男3人は西へ馬を駆つていた。彼らは小高い丘の峰から眼下を見渡すと平原には幌馬車の列が西に向って動いていた。彼らは何が故の人移動かを知らなかった。彼ら3人は乱暴者のブル・スタンレー、賭博の名人スペード・アレン、馬泥棒のマイク・コスティガンというお尋ね者の凶状持、その名を聞けば泣く子も黙るという三悪人であった。彼らは幌馬車隊を離れて駿馬を連れて道を急ぐ馬車を奪わんとしたが、彼らの前途を横ぎって馬賊が横取りせんと企てたのでたちまち修羅場を演じ馬賊は敗亡した。ブルが馬車に近づくと老人の死骸にすがって男装の乙女が泣いていた。乙女はカールトン少佐の娘リーでブルを悪人とは知らず助けを乞うた。ブルは兄弟分のスペードとマイクと共に彼女を保護することを誓った。かくて数日彼らはレーン・ハンターの町に着いた。ハンターはかつてブルの妹ミリーを誘惑し彼女にも飽いて今やリーを手に入れんとする曲者だった。三悪人はリーに適当の配偶者を求めんと探し廻りアイルランド生れのダン・オマリーを見立てて連れて来た。ダンとリーとは一目見て互いに深く愛し合う仲となった。三悪人のために勢力をそがれたハンターは礼拝堂に放火して良民を虐殺したので三悪人はたちまち義民団を募って戦闘の末ハンター一味を町から追払ったその際あ傷ついたエミリーは運命を知って兄のブルに仇討ちを頼んで絶息した。かくて6月25日土地開放の日となり正午を期して土地獲得競争は行われた。その前夜からハンターは部下と共に三悪人とダンとリーとの一行を待ち伏せしていた。三悪人は覚悟の腹を決めまずスペードが防ぎマイクが二陣にブルが殿りにダンとリーとを護つて遂に自ら盾になると共に、ブルは妹の仇ハンターを殺した。ダンとリーはかくて安住し2人の間に生まれた男子にスタンリー・コスティガン・アレン・オマリーと命名した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5泣かせます

2014年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

この登場人物たちの輪郭のはっきりしたキャラクター設定は、なんなんでしょう! 三悪人も当然そうですけど、それらを取り囲むキャラクターも、それぞれがこの作品に欠かせない配置になっています。サイレントなだけに会話で見せるわけにはいかないということなのかもしれませんが、キャラクターの登場自体が、ストーリーの緩急を作り上げていく感じで、このキャラクターでちょっと笑い、このキャラクターでちょっと嫌な気持ちになり、このキャラクターで脱力して、このキャラクターで泣く、なんかそんな感じなんですよね。
そしてそれらが適切に揃うだけで、映画を支えられるっていう気がしました。

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チャーリー