河上の別荘
劇場公開日:1931年5月7日
解説
舞台から来たスペンサー・トレイシーと「曠野に叫ぶ(1930)」「最後の一人」のウォーレン・ハイマーの共演映画でモーリン・ワトキンスが原作、脚色並びに台詞を付し、「最後の一人」「最敬礼」のジョン・フォードが監督し、「最後の一人」「名物三羽鳥」のジョセフ・オーガストが撮影した。助演者は舞台出のハンフリー・ボガート、クレア・ルース、シャロン・リン、ノール・フランシス、ウィリアム・コリアー・シニアなどである。
1930年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Up the River
配給:フォックス支社
劇場公開日:1931年5月7日
ストーリー
破獄の名人セントルイスと彼の相棒ダンネモラ・ダンは共謀して破獄したが日ならずして再びベンソナタ刑務所に逆戻りしてきた。セントルイスは同じ囚人仲間のポップ親爺の崇拝するスター・ピッチャーでベンソナタ・ティームの主将であった。セントルイスは獄中で過失致死罪で刑期を勤めているスティーヴ・ジョーダンと肝胆相照らすに至った。スティーヴが女囚のジュディーと恋におちているのを知ったセントルイスは両人を結婚させる事に努めた。スティーヴは刑期満了と共に出獄して故郷のニュー・イングランドの母のもとに帰った。フロスビーという詐欺師は彼が前科者という弱点につけ込み彼を利用して無価値な株を村人に売りつけ大金儲けを企てた。ジュディーからこの事実を聞いたセントルイスとダンは兄弟分スティーヴ危うしとばかりにたちまち破獄してニュー・イングランドへ急いだ。それは刑務所野球リーグ戦の1週間前の出来事であった。フロスビーは悪事にかけてはセントルイスとダンの2人組の敵ではなかた。1日のうちに村人及びスティーヴの母がフロスビーに巻き上げられた金は各自の手に無事に戻り、両人は氏名を完全に果たし、いい気持ちで貨物列車に乗り込み、懐かしのベンソナタ刑務所に戻った。その時既にリーグ戦は開始されベンソナタ軍はピッチャーの不振から3点をリードされていた。セントルイスの勇姿が構内に現れるや応援団は盛んなる歓呼の声をもって彼を迎えた。やがてセントルイスの巨腕が動くとみるまに形勢たちまちち逆転、ついにベンソナタ軍は優勝した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・フォード
- 脚色
- モーリン・ワトキンス
- 原作
- モーリン・ワトキンス
- 台詞
- モーリン・ワトキンス
- 撮影
- ジョセフ・オーガスト
- 編集
- フランク・E・ハル