アワーミュージック

劇場公開日:2026年6月20日

解説・あらすじ

フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールが、紛争により破壊されたサラエボの街を舞台に、世界平和への祈りを込めて撮りあげた長編劇映画。ダンテの叙事詩「神曲」を下敷きに、「地獄編」「煉獄編」「天国編」の3部構成で描き出す。

講演のためサラエボの街を訪れたゴダール監督は、復興途上の街に歴史の結節点を見いだす。それは人類の争いと虐殺の歴史でもあった。ゴダール監督はイスラエルとパレスチナ、ユダヤとイスラムの非対称性を例にとり、世界を支配する対立構造について語る。「地獄編」は戦争映像のモンタージュで構成、「煉獄編」では講演でサラエボに招かれたゴダール監督と女子学生オルガとの交流を描き、「天国編」ではこの世を去ったオルガがたどり着いた安息の世界を映し出す。

ゴダール監督が本人役で出演するほか、パレスチナの詩人マフムード・ダーウィッシュ、スペイン出身の小説家フアン・ゴイティソーロらが実名で登場。特集上映企画「21世紀のジャン=リュック・ゴダール わたしたちの映画 2001-2010」(2026年6月20日~、シアター・イメージフォーラム渋谷ほか全国順次公開)にて、4K修復版を国内初上映。

2004年製作/80分/フランス・スイス合作
原題または英題:Notre musique
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2026年6月20日

その他の公開日:2005年10月15日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2004 AVVENTURA FILMS – PERIPHERIA – FRANCE 3 CINÉMA – VEGA FILMS

映画レビュー

3.0 天国編は怠慢で傲慢な受け手へのご褒美

2023年2月15日
iPhoneアプリから投稿

菊池成孔が「ゴダール作品なのに通常の劇映画と同じ規範において面白い」みたいなことを言って本作を褒めそやしていたのでそれなら俺も…と見てみた次第だが、結局いつものゴダールじゃねえかよというのが正直な感想。何度寝落ちかけたかわからない。

映画が運動ではなく言葉によって占拠されていくことへの反感と、それでも言葉がなければ映画は先に進んでいかない、そういう複雑な時代に差しかかりつつあるという諦観。映画という芸術あるいはメディアに対するゴダールのアンビバレンツな感情が、運動だらけの地獄編と、言葉だらけの煉獄編の対比の中に語られている。

ただ、そういう構造的なアレコレはなんとなく理解できるものの、劇映画として面白いかと言われると首肯しかねる。初期ゴダールに散見された、思わずハッとさせられるような官能的なカットも少ない。というかそういうカットはラスト数分の天国編に小さくまとめて格納されていた。これのために俺は80分を耐えてきたんだなと思った。怠慢で傲慢な受け手へのささやかなご褒美だ。

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因果

5.0 舞台はセルビアじゃなくてサラエヴォです。。。。

2019年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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shino

2.5 御大すいません。解らないですm(__)m

2015年3月31日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

御大ゴタールの新作です。

ヌーベルバーグの旗手として映画の文法を壊しながらも天才の才能を遺憾なく発揮して来たが、近年の御大の作品はもはや本人にさえ理解できないんじゃないか?とさえ思え…。

さて素晴らしい予告篇に惹かれて観たのだが!すいません御大やっぱり分かりません(x_x;)

冒頭で‘人類の歴史は殺戮の歴史だ’と言わんばかりに記録映画と劇映画を混ぜ合わせた映像を流した後で本篇に入る。
ユダヤ系女性ジャーナリストがサラエボ内戦の悲劇を取材し、やがて講演の為にやって来た御大自らにその記録を渡すのだが…。

有名な詩人や作家が実名で登場しているらしいのだけど、正直なところだからどうなのかよく分からず(;¬_¬)セリフ等はいつもの様に様々な【詩】から引用されているのでしょうがはっきり言ってよく分からない。

相変わらず映像はとても美しかったので退屈しないで済んだけれども、ラストのエピローグは御大にしてついに癒しを求める年になったのか?と思ってしまった。

俺みたいなのに採点されるのは心外かもしれないが御大許して頂戴ね(笑)
それにしても難解な程世界中のフアンから喜ばれるって…本人は一体どう思っているんでしょう!

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松井の天井直撃ホームラン

3.0 難しいです

2008年10月12日

知的

難しい

ジャン・リュック・ゴダールの現時点での最新作です。この人の映画ははっきりいって理解しようとすることがいつも不毛に思えてくるほど、独特の作風があります。それでも初期の頃の作品には理解できなくても、セリフ一つ一つにハッとさせられたり、作品全体を通じてなにか快感を覚えるパッションが流れていて、それはそれで好きだった。

今作は、一つの国家として完全消滅したユーゴスラビアの首都セルビアでの悲劇やら、そこに流れる民即感情の怨恨やらなにやらがテーマになっています。構成はダンテの「神曲」を意識したものになってて、ゴダールの編集はもはや神秘的です。

それでも、そういった題材にうとかったわたくしには、とにかく上映が終わるまで「?」でした。そういった歴史上の悲劇にアンテナを巡らせてくれた事では、観てよかった映画です。それでも本作で思ったのは、ゴダールもまたグローバリズムと闘っており、民族性に回帰するというのが一つのテーマのようであること。また、今作は題名にも示唆されているとおり、わたしたち全員の心に流れる「旋律」が作品の肝らしく、なかなか魅力的です。

でも、やっぱり難しかった。

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あんゆ~る