エイブ・リンカン

劇場公開日:

解説

ロバート・E・シャーウッドがヒューリッツアー賞を獲得した舞台劇に基づき、シャーウッド自身が脚色し、ジョン・クロムウエルが監督した作品で、舞台劇で主役を演じたレイモンド・マッシーが同じくリンカーンに扮している。最近売り出しているジーン・ロックハートや、舞台出身のメアリー・ハワードとルース・ゴードン、その他ドロシー・ツリー、ハーヴェイ・スティーブンス、マイナー・ワトソン、アラン・バクスター等が主要な役を演じている。1940年初頭ニューヨークのラジオ・シティー・ミュージック・ホールでこれは封切された。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:Abe Lincoln in Illinois
配給:セントラル・フィルム・エキスチェンジ
劇場公開日:1946年4月18日

ストーリー

1830年、イリノイ州の片田舎にリンカーン一家が移住して来た。一家の伜エイブはその時21歳であった。翌年、彼は家を出てサンガモン河で豚を運ぶ船の船頭になった。ある日、彼はアン・ラトレッジという乙女に逢い、彼女を心から思うようになる。豚の持ち主のデントンがニウ・セイルムの町にある見せに勤めてはどうかと勧めた時、アンの近くに住めることを考えて彼は承諾する。一日エイブは町の乱暴者ジャック・アームストロングを取ひしいで、アン及び町の人々の尊敬を得た。それ以降ジャックはエイブの無二の親友となる。アンはジョン・マクニールを愛していて、ジョンが家族の面倒を見るために東部へ行かなければならなくなった時、彼の帰りを待つと約束した。しかし、2年たってもジョンは帰って来なかった。町の人々の噂から彼女を救うためエイブはアンに求婚する。彼女はエイブを愛してはいなかったが、彼の真情にうたれて承諾する。しかし結婚式の前に彼女は悲しみのために世を去った。アンの死んだのはエイブがイリノイ州議会の議員に当選した晩であった。エイブは悲痛な心を抱いてスプリングフィールドに出発する。そこで彼はスティーブン・ダグラスという親友を得た。当時、米国内は奴隷制度問題で湧き立っており、エイブもこの問題で悩まざるを得なかった。スチュアート判事が彼の法律事務所で働かぬかと勧めたので、エイブは任期満了と共に議員を辞した。一夜、ニニアン・エドワーズ上院議員の邸の宴会で、エイブはニニアンの妻の妹メアリー・トッドに紹介された。メアリーは姉の勧める縁談をすべて断ってエイブに好意をよせた。彼女は自分の夫はいつか必ず大統領になる人であると信じエイブ・リンカーンを選んだのである。2人の結婚の日、平和と静穏な生活を愛し、メアリーの野心が彼にとっては重荷であると信じるエイブは、自分の望まぬ運命を強制されることを欲せず婚約を破棄して町を去る。彼はアンの墓に詣でたり、旧友を訪ねたりして放浪の旅を続けたが、一夜、旧友の幼い伜の病床でその回復を神に祈る間に彼は彼のものである運命に従わねばならぬことを悟り、スプリングフィールドに帰ってメアリーに赦しを乞い、妻たらんことを願った。メアリーは屈辱を忘れてエイブと結婚する。16年の後リンカーン夫妻には4人の息子が生まれたが1人は死んだ。当時、米国は西部へ発展していた。奴隷問題の討議で南北諸州の対立は激化の一途をたどっていた。この時リンカーンはイリノイ州から上院議員の候補に指名された。選挙の結果、彼は政敵スティーブン・ダグラスに敗れたが、彼の政見演説は全米注目の的となり、奴隷制度の撤廃と南北諸州の分離反対を叫ぶ彼の名は全米新聞紙のヘッドラインを飾った。1860年、彼は大統領候補の指名され、次いで大統領に当選し、なつかしのイリノイ州を去ってワシントンに赴くのであった。

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