愛の弾丸

解説

「紅唇罪あり」「相寄る魂」のバーバラ・スタンウィックが主演する映画で、アニー・オークリーの実話に基いてジョセフ・フィールズとエワート・アダムソンが協力して書き卸し、「女装陸戦隊」のジョエル・セイヤーと「快勇二丁拳銃」のジョン・ツウィストが共同脚色し、「乙女よ嘆くな」「旅烏子供連れ」のジョージ・スティーヴンスが監督に当たり、「洞窟の女王」「深夜の星」のJ・ロイ・ハントが撮影した。助演は「ポンペイ最後の日(1935)」「男の敵」のプレストン・フォスターを始め、「社長は奥様がお好き」のメルヴィン・ダグラス、「三銃士(1935)」のモローニ・オルセン、「バワリイ」のパート・ケルトン、「小牧師(1934)」のアンディ・クライド、酋長サンダーバード等という顔ぶれである。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Annie Oakley

ストーリー

1880年代の事、米国オハイオ州の片田舎に的射ちの名人がいた。これが花も恥じらうアニー・オークリーという美しい乙女だった。シンシナチ市では当時世界一の射撃手と言われるトビー・ウォーカーが競技会を催していた。彼の高慢な態度に心よからぬ人々は的射ち名人を乙女とは知らぬために、相手にさせる事となった。試合はトビーや人々の予期に反してアニーの方がむしろ優勢だった。アニーはトビーの美貌に心ひかれたのと彼を負かせては気の毒という心から故意に負けて田舎へ帰った。が、彼女を認めたのはジェフ・ホガードだった。彼は当時全米の人気の中心たるバッファロー・ビルの大サーカスの支配人で、トビーを契約しに来たのであるがついでにアニーも契約した。アニーとトビーはサーカスでは敵手であったが、いつしか慕い会う仲となり、トビーはアニーに芝居気を加味した派手な射撃法を秘かにコーチしてやったりした。その後アニーとトビーはサーカスのスターとして活躍し、世界射撃選手権争奪を売り物とするに至った。そしてアニーが優勝したため、トビーは次第に落ち目になった。そしてある日、眼に火傷をして視力が弱っているとき、トビーはねらいを誤ってアニーの右手に怪我させた。アニーは過失と信じたが一座の人々は故意に射たと認めてトビーを放遂した。一座は欧州巡業にいき、王侯貴族の前でアニーは射撃の妙手を演じたが、トビーと別れた彼女は快々として楽しまなかった。ニューヨークに帰朝したとき、アニーの胸中を知る一座のインジアン酋長のシッティング・ブルは、偶然、トビーが裏町の射的屋の手代になっているのを発見して、アニーを伴っていき、アニー・オークリーは愛を得たのであった。

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