エル・トポ
劇場公開日:2010年9月25日
解説
銃の名手エル・トポ=モグラは、最強のガンマンになるため、息子を置き去りにして砂漠へと旅立つ。エル・トポは、砂漠に暮らす4人の銃のマスターたちを卑劣な手で倒すが、最強であることの無意味さを思い知る。チリ出身のアレハンドロ・ホドロフスキー監督が1970年に発表し、カルト的人気を誇るメキシコ・ウェスタン。2010年、製作40周年を記念して「エル・トポ 製作40周年デジタルリマスター版」としてリバイバル公開された。
1970年製作/123分/R15+/アメリカ・メキシコ合作
原題:El Topo
配給:ロングライド、ハピネット
日本初公開:1987年3月25日
スタッフ・キャスト
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2022年11月15日
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鑑賞方法:DVD/BD
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2回目の鑑賞になるが、初見をよく覚えていない。
初見はバブルが弾ける前だと記憶する。新宿の『ですこテック』の帰りに、小岩にあった今は無き『ビデオボーイ』のレンタルビデオで見た。
一緒に借りたのが『旅芸人の記録』で、最初に旅芸人を見たので、エル・トポも早回しで見てしまった。だから、エロ・グロ・ナンセンスな映画と偏見を持つことになった。しかも、身体障害者に対する差別と一方的に解釈したようだ。
さて、
地下の売春ルームの様な所で乱痴気騒ぎをする場面があるが、当時行った『ですこテック』に似ているって思った。だから、初見を思い出した。
結果論ではあるが、資本主義の矛盾を『ですこテック』で感じたと、今は言い切れる。
この映画、色々な仕掛けを残していると感じる。何回か見てみると、その仕掛けに気づくかもしれない。何れにせよ、大傑作だと今は断言する。
但し、どんな監督とか、カルト映画なるモノが何なのか全く知らない。僕はメキシコが作ったタコス・ウェスタンと思っている。
こじつけになるかもしれないが、身体障害者を受け入れる事の出来ない街の人達はアメリカ人で、身体障害者はメキシコからの不法入国者に見えた。勿論、監督がそんな事知る由もないだろうが。
ゴ・ディン・ジエム時代に起きたサイゴン(?)での、仏教僧の抗議による焼身自殺が監督の頭の中にあると思う。ベトナム戦争が激化する前に、日本の廃仏毀釈の様な弾圧がベトナムではあって、そういった抗議の中にこの焼身自殺がある。1963年の出来事。そして、映画は
ベトナム反戦運動の真っ只中。
はじめの入り方は「お!おもしろそう!」と思わせる映像が
淡々と流れるんですけど、カルト映画だけあって
その後の展開について行けない。
次々と残虐されていくシーンは、ファニーゲームを
思い起こさせる感じがしました。DVDの監督インタビューで
はじめて、エルトポが4人の達人を倒して、自身が吸収し
成長していく過程を描いているのだと理解しました。
そうしてみると、最後のシーンでエルトポの成長した姿がはっきりわかりました。
私には、マクベスのコントと同じ様なものにしか見えないのです。
神木隆之介や菅田将暉が出てないだけで、女優は芳根京子ににてるけど。
なんだろう、ジョンレノンやウォーホールが誉めたら芸術なのだろうか、ジョンレノンは音楽以外わからんと思うが。
とはいえ、シュールでアバンギャルドなので、赤塚不二夫の五分の一くらいは面白い、のだ、シェー。
下品な笑いではある、奇形や障害を貶し、動物を虐待して、穴に落として、気分は良くない。
まあ、下品でも、くだらなくても、芸術は自由だけど、倫理も無いけど。
少なくとも、私には、品質の悪いところが目につきました。
話のタネには、どうぞ。
2020年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
はーー疲れた…
2度目ですが…
なんと衝撃の映画
まずロケ地がすごいけど
監督・脚本・主演・音楽・衣装ぜーんぶホドロスフキーという
寺山修司も嫉妬した、という(^^;;