ブラザーフッド
劇場公開日 2004年6月26日
解説
「シュリ」のカン・ジェギュ監督が4年ぶりにメガホンを取った野心作。公開59日目にして「シルミド」を破り1200万人の動員新記録を樹立した大ヒット映画。1950年に勃発した朝鮮戦争。強制的に徴兵されたと弟ジンソク(ウォンビン)を守るため兄ジンテ(チャン・ドンゴン)もまた兵役を志願する。凄まじい戦闘の中、危険な任務に身を投じていく兄と、その姿に戸惑うジンソク。2人の溝が決定的になった時、さらなる悲劇が彼らを待ちかまえるのだった。
2004年製作/148分/韓国
原題:Brotherhood
配給:UIP
スタッフ・キャスト
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スケールが大きい映画。戦争により兄弟の仲に歪みが生じて衝突するが、兄はいつも弟の事を最優先に考えており本質は何も変わっていなかった。面白い作品だが、カメラの揺れが激し過ぎる。
2019年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
終盤まではすごい迫力、戦争の残酷さに圧倒されっぱなしでした。もちろん反戦色も強くて好感がも持てるのです。中でも、同じ韓国内で「アカ」のレッテルを貼られた罪もない人たちが銃殺されゆく光景には寒気さえしました。そして主演の二人の演技が素晴らしい!最初は純粋な兄弟愛・家族愛の兄と、病弱の弟という構図。それが次第に武勲を立てる兄とちょっと反発気味の弟、そしてラストの狂気へ・・・という微妙な心理描写がとても上手いのでビックリでした。
しかし、ストーリー展開は無理がありすぎる。狂気に走る兄の心情もわかるのだが、強引なまでの意外な方向性というのはちょっと引いてしまう。そして、配給もハリウッドが絡んでいて、アメリカがやはり正義の味方になっている・・・単純に北と南が単独で戦争したわけではないのだから、ここを描かないと「アカ」と言われて殺された人々が浮かばれないような気がする。
そして、この陰惨な戦争で儲けた日本という国があることを忘れてはならないんだと胸が痛くなった。
2018年10月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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レンタルDVDで鑑賞。
朝鮮戦争に翻弄された兄弟の姿を通して、戦争の悲惨さと民族問題を問い掛ける超大作。
チャン・ドンゴンとウォンビンというスターが共演し、熾烈な演技対決を繰り広げてくれました。
死と隣り合わせの極限状況の中、弟を除隊させるために狂気の域へと足を踏み入れてしまう兄、その兄を想うあまり気持ちが理解できずに拒絶してしまう弟…ふたりの相克がダイナミックでした。
一度は兄と縁を切ったと発言する弟ですが、兄の真意を知り、韓国政府・軍部への恨みと憎しみから北朝鮮に与した兄を救うため再び戦場に戻る姿に、家族の絆というものは断ち切ろうと思っても断ち切れないないんだなぁ、と…。戦場で再会した兄弟のお互いを想い合う会話に涙が止まりませんでした。
民族を分断しての、言うなれば同胞同士の戦い…。その悲惨さたるや尋常じゃなく、身内同士でも猜疑にまみれた醜い争いが繰り広げられます。
リアルな戦闘描写などがそれらを浮き彫りにして、容赦無く突き付けてくるようでした。
2017年9月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
これでもか!と続く同じ民族との戦闘に次ぐ戦闘、白兵戦の多い事。びっくりするほど延々と見せるのはそれだけ悲惨だということを刻みつけたいからか。
朝鮮戦争勃発直前から最後の高地戦まで翻弄され続ける兄弟。
ポスターのような夕日のシーンはなかったような。
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