永遠の0のレビュー・感想・評価
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大切なこと
本では読んでいたけど 観ていなくて やっとこさ観た作品 宮部さんの強さ 優しさ 愛情が 本当に心に染み渡る だんだんと忘れゆく あの時代の真実 誤解して とらわれていっているかもしれない 本当のこと 実際に経験した方々が 少なくなってきている今 こうやってきちんと見直す機会をもらえて こうやって 大切なものを再確認させてもらえて よかった なにげないこと ただ 大切な人が隣にいてくれること ただ 一緒に笑えることがどれほど大切かをしっかりと考えさせられました
何事も無かったように生きる優しさ
人はしてもらった事しかできない。 体を張って自分が犠牲になり、周囲をかばう。周囲に誰よりも優しくできる。その裏で自分はぼろぼろになりながら、悔いなどきっとない。 最近は自分のためにやるべき、なんて言葉を言い続けられたが、自分のためにやろうとしても、ダメだなぁ。 きっとお世話になった人への感謝とか、足りなすぎて、本当にダメなんだ。 大切な当たり前を守るため、それこそ幸せなんだ、きっと。 いや、絶対だ。
宮部さんに会えました。
山崎監督の作品だけにSFXが駆使され、それは1年がかりだったとか。 私が本を読んだときには、既にクランクアップされていました。 なので、私ははじめから岡田准一さんを宮部さんに想定して本を読み進めました。 宮部さんは高身長なため、配役にはいろいろな意見も読者から上がりました。小栗旬さんが多かったのかな? でも、個性的な小栗旬さんの顔は昭和の顔ではないと思います。 失礼ながら岡田准一さんは、身長的には差がありますが、格闘技や武道をされているせいか筋肉質で、たたずまいがきれいです。 個性というよりは正統に整った顔立ちは昭和の顔だと思いました。 特に岡田さんのファンではありませんでしたが、この配役には納得しました。 同じく原作ファンの母親は、テレビでこの映画のCMが流れた瞬間『宮部さん!!!』と叫んだくらいです。母親は映画のCMと知らずに画面を見たそうです。 原作ファンにとっては、気になるのは配役とストーリー変更です。 ストーリーに関しては600ページのものを2時間でまとめるには無理があるのは承知していました。ただ完璧ではないにしろ『芯』の部分がぶれていなかったのは嬉しかったです。 小説を読みもせず批判している人たちもいましたが、それに反論する人達も決して口にしなかったこと… この作品は『何故宮部さんは特攻に出撃したのか』という、ある意味サスペンスですから話しちゃいけないことがあります。 目にする度に『みんな愛があるなぁ』と感心していました(苦笑 私は映画館に宮部さんに会いたくて行きました。そして、宮部さんに会えたと思っています。(映画館には8回行きました) いえ、それ以上でした。 私は岡田さんの宮部さんを想像しながら読み進めましたが、映画を観て本当に驚きました。 私の想像していた宮部さんの表情を超えていたんです。それも遙かに。 最後のあの表情こそ、『何故宮部さんは特攻にいったのか』の答えであると思いました。 私の答えはあの表情にありました。
違和感無しには観られない
青年が本当の祖父の存在を知り、零戦のパイロットである祖父について調べて回る。 臆病者、卑怯者と罵られた祖父の死に隠されていた愛の話。 主役の三浦春馬が祖父岡田准一について知るにつれて涙を浮かべる。 この時点で違和感。 顔も見たこともない祖父にそこまで感情移入できるのか? そして終盤の演出とカメラワーク。違和感。 音楽は結構良かったけどこのシーンでそれ使うか?って感じ。 じわりとくるシーンなのに緊迫感のある音楽を使っている。 CGのちゃっちさは仕方ないとして、観てる間ずっと違和感を感じた作品でした。 監督が違ったらもっといい作品になってたと思う。 ただ役者は実力派を揃えていてとても良かったです。
最初は妻子のために生きて帰ることを文字通り命題としていた宮部さん。...
最初は妻子のために生きて帰ることを文字通り命題としていた宮部さん。でも特攻隊で死んでいく若者を見てその命題が揺らぐ。彼ら一人一人にも人生や家族があって悲しむ人がいる。もちろん宮部自身も若者を犠牲にして生きていくような身分が耐えられない。 ここで宮部の中で若者たちの命と、その若者たちの命を犠牲にしてまで残す自分の命、それが家族に与える影響とで天秤にかけられている気がする。 宮部が戦地から生きて帰ることより若者を生きて帰すことの方が重要なのではないかと。 だから特攻する日の搭乗で「やっと家族の元へ行けるような様子」だったのではないかと。若者たちの命が自分の妻子より大切、家族以上の物だと思ったのでは。しかしそれだけだと妻子を蔑ろにしたともとれる。これを腑に落としてくれるものがある。それは宮部が戦地から生きて帰した若者たちが、当初宮部が救いたかった妻子に必要な存在になるということ。代表は大石さん=今までのおじいちゃん。妻に言った「死んでも帰ってくる」という言葉を嘘にならない。 妻をヤクザから救ってくれたというのは刀の件から新井浩文が演じた人だろうと。 最後に気になるのはなんでこんな小説を描いてるのに百田尚樹は超右翼なのか…
20140124 初回映画館にて。
同名原作小説あり。 主演が岡田准一さんということもあり(笑)珍しく自分から映画館へ足を運ぶ。 謎解き要素もあり、涙ありの特攻隊の戦争物。井上真央さんの演技もステキ。人の心理状態って、きっとああなっていくんだろうなあ〜とある意味納得。全体的には意外と面白かった。 が、最後の演出だけはどうも納得いかん…。三浦春馬さんが橋の上のシーン。漫画的な感覚を実写化した感が拭えず、その必要はあったのかな?と微妙な気持ちに。
いやー。 分からないです。感動するものなんでしょうが、惹きつけられ...
いやー。 分からないです。感動するものなんでしょうが、惹きつけられなかった。どうしてだろう。別に内容が悪かったとかじゃないと思うんですよ。役者はむしろ良かったですし、、、 んー。普通に長いと感じました。 特攻で亡くなった祖父の存在を知り、何故特攻に志願したのか、受け入れたのか、と話を聞きながら過去を見つめて、自分も見つめて としっかりとしたシナリオだったんですけどね〜。なんかしっくりこなかったです。 最後の現代から過去へ、そして久蔵と関わった人々と久蔵のフラッシュバック、、そして久蔵のアップ ここは痺れました。食い入って見ました。 普通にもう一度見ようと思わされる。最後で全部なんかよかった気さえする。そんな感じで見終わりました。
感動した。号泣。 作品について賛否両論あるけど、 私は素直に泣けた...
感動した。号泣。 作品について賛否両論あるけど、 私は素直に泣けた。 あの時代に 生きて帰る という言葉の意味とそれを言う意思と決意。生き延びる努力 をする意味。宮部久蔵の一言一言が重くて 当たり前の事だけど 生きている事への感謝とか 命の尊さ を直球で教えてくれた作品。 上手く言葉に出来ないけど この作品を見て私の中で色んなものの価値観が変わったし なにかを動かされた。 見てすぐ自分が作りたかった作品のイメージが湧いてきたし見てからは直ぐに色々なアイデアが出てきた。この作品を見てから変わったと思う。 どんな事柄にしろ見てる人の何かを動かす力がある作品は素晴らしい思う。感動した。だけで終わらない映画だった。
宮部久蔵のすばらしさ
一応小説を読んでおいてのこの点数! 宮部久蔵の描写は完璧! しかしその孫を演じる三浦春馬が… 三浦春馬のシーンだけを見るとつながりを感じない! 小説のような成長が見えない! あと最後のCGは何だったのか?
いい点もあるが、ふつうに下手な映画
別に特攻賛美映画だとは思わないが、だからといっていい映画ということもない、凡庸な映画。
あいも変わらず山崎貴監督、「あんたCGに専念すればいいのに」と思わざるを得ない作品でした。この人、なんでこんなに名匠扱いされてんですかねえ。
若手の役者さんたちの芝居は、ほんとひどかったです。登場人物の言葉遣いに軍人らしさがないせいもあって、濱田岳君以外は誰も軍人には見えませんでした。
名前忘れたけど、脇で出てたジャニーズの子とか、軍服でコスプレしたヤンキー小僧にしかみえないもんね。
それはたぶん、監督がマトモな演出をしてないせいですよ。濱田君だけ芝居つけたってこともないでしょうからね。山崎映画はこれまでもそうでしたし、役者さんのせいじゃないような気がします。
まあ、それだけだとただの悪口になってしまうので、具体的にダメなところを指摘しておきます。
まず演出ね。
たとえばミッドウェー海戦のシーン、あるいはガダルカナル空襲前のシーン、いずれも岡田君演ずる主人公宮部が(誰に言うともなく)突然大声でわめきだすシーンがあります。
「無理だ!こんな距離では戦えない!」
とかね。
みっともないからそういうのはやめさせなさい。頭のおかしい人に見えますから。岡田君がいくら男前でも、物には限界があります。
作戦に不備があると思ったら、上官に直接意見具申する(そして殴られる)という風にすれば、もっとこの主人公はマトモな、そして信念のある人物に見えたはずです。
でも、間の抜けた芝居のせいでシーンの緊迫感が台無し。
このシーンに限らず、作品を通じて主人公宮部にはイマイチ感情移入しづらいです。ひとつには登場人物の動機が混乱しているから。
この主人公は当初、家族を守るために絶対生きて帰るのだという信念を持っており、そのため戦友からは臆病者だと罵られます。いちおうそこまではスジが通っていますね。
しかし、田中泯の回想パート(青年時代を新井浩文が演じているパート)で、憔悴した宮部は泣きながら「彼らは死ぬべきでなかった、死ぬべきは自分だった」といって取り乱します。
その心変わりがイマイチ納得いかないのよ。
はじめは家族のために戦友を見殺しにしてもいいと思っていたが、実際に死ぬのを目の当たりにしてほだされたってこと?
じゃあ家族のために生き残るっていう信念はどうなったの?
この場面では残念なことに、前述の言葉遣い問題も悪く影響しています。
作品を通じて一人称を「私」、同僚や部下たちを「彼ら」と呼ぶ宮部は非常によそよそしい人物に見えるからです。
「彼ら」って、日本人はふつう会話では使わないでしょう?
まあ、ナレーションとか小説の地の文ならあり得ますが、会話で三人称複数を「彼ら」っていうような人物はまれですよ。
なぜかというと、「彼ら」という言葉には距離感があるからです。ふつうは主人公がこんな言葉遣いはしないんですよ。こういう言葉遣いをするキャラクターといえば、たとえばイヤミなスカした野郎、他人を上から目線で見ているエリート的黒幕、みたいなのがよくあるところです。
こういうところがね、山崎って監督は無頓着というか、分かってないんだわ。CGだけやってればいい、と思うゆえんですよ。
読んでないんで原作はどうだか知りませんが、映画にするときに直したらいい。
それに加えてこの宮部という人物、やたらに「死ぬべきでない」とか「死ぬべきだった」とかいうんですけど、これもしゃらくさいじゃないですか。
他人の生き死にを勝手に決め付けてんじゃねえよ、この小僧!
くらいのイライラ感が募ります。
まあ、人物を魅力的に描けていれば話は別なんですが、ここまで指摘してきたように、どうもイマイチなんですよね。行動は間抜け、言葉遣いはよそよそしい、しかも言ってることのスジが通らない。
更に言えば台詞をぼそぼそしゃべってて聞き取りづらいとか、悪い要素がいっぱい重なって、どうも主人公に対して感情移入しづらいわけです。
もっと言うと、この場面の岡田君は薬物中毒にしか見えません!
突然人柄が変わったっていうし、ヒロポン中毒かと思った客は多いんじゃないでしょうか。作中には明言されてなかったけど、ビジュアル的にはそうであってもまったくおかしくありませんでした。
だから、岡田君が突然わめき出すと「とうとう壊れちゃった」にしか見えないんですよ。新井浩文もすっごい冷たい目でにらんでるし、画面が寒々しいの。
製作サイドは感動的なシーンのつもりだったのかもしれませんが、この場面はぜんぜんそういう風に機能していません。
要するに、ヘタなんだと思うんですよ。役者に対しては判断を保留しますが、監督がヘタなのは議論の余地なし。ほかの作品だって大体こんな感じですもん。
***
あと、これは原作に由来する問題じゃないかと思いますが、終盤で染谷君と井上真央ちゃんがデキちゃうくだりもイマイチですね。展開にメリハリがない。
まあ話の流れ自体はよくあるものですから、どうとはいいませんよ。お約束なんで。
ただ、一線を越える瞬間というかな、真央ちゃんが染谷君に心を開く、そのきっかけとか事件が何もないから、ただ状況に流されたようにしか見えないわけです。惰性でくっついちゃった、っていう。
そうじゃなくてさ、たとえば娘が高熱を出して、それを救うために豪雨の中を染谷が医者を呼びにいくとか、貴重な薬を入手するためにヤミ市で命を張るとか、そういうイベントが必要だったんじゃないですか?
そうすると真央ちゃんが心を開くっていう展開に説得力が出るし、銃後で待ってる家族を守るっていう作品自体のテーマともリンクするでしょう。
「おっ、染谷ってああ見えて実はオトコじゃん!」が必要だったはずなんですよ。そうでなきゃ夏八木勲とギャップがありすぎるもん。戦国自衛隊だよ?
***
そういう風にいろいろとヘタな映画ではあるんですが、印象としてはそんなに駄作って感じもしないんですね。
それはなぜかというと、ナレーションがすばらしいからです。
この作品は約二時間半ありますが、その八割近くが四つの回想シーンで構成されています。
・導入
・橋爪功の回想
・山本學の回想
・合コン
・田中泯の回想
・夏八木勲の回想
・結末
大雑把に言えばこんな感じですね。
で、この四つの回想パートにはそれぞれ橋爪功なら橋爪功の、山本學なら山本學のナレーションがはいるんですが、このナレーションが皆さんすばらしいんですよ。
少しキツい言い方になりますが、映像や演技がたいした事なくても、ナレーションが超絶的に素晴らしいで、ちゃんとした映画に見えるんですね。
まあ、細かいことを言うと、そのナレーションでも言葉遣いとかちょいちょいおかしいんですけど、そんなの吹き飛ばすくらい見事なんで。
いつも思いますが、新劇出身の役者さんはナレーションとか声の芝居も素晴らしい。
あと、上の四人では田中さんだけ舞踏畑ですが、逆にその異質さというか、きっと本人がそうであろうに違いない「理屈っぽくて面倒くさくて怖いおじいさん」の感じがいいんですね。話の展開と役柄にマッチしてて、これも見事なキャスティングです。
つまり、この作品は「ナレーションでもってる」ということです。
それ以上の上積みがないのは残念ですが、なんとなく「いい話を聞いた」ような気がするのは、ナレーションの力が圧倒的に大きい。
そういう意味で、決して名作とかではないんだけど、頭から全否定するような作品でもないとは思います。
中の下、くらいの感じですね。
太平洋戦争史に興味を抱くきっかけとなった良策
同時期の「小さいおうち」が、一般庶民を視点にした太平洋戦争時代の話(ただし、主題は戦争メインじゃないけど)だったのにたいし、こちらは完全に戦争にいった人間の視点の話。 この時代、戦争にいった人間がどういう気持ちで、戦争に行ったのか考えさせる作品だった。 自分の祖父は亡くなってしまっていたけど、もっといろいろな話を聞いておくべきだったなと。 最近、テレビ版が放送され、どちらかと言えば小説に忠実な台詞や流れだったのに対して、映画は上映時間に収まるようにうまくアレンジされていたと思う。 冒頭と最後のシーンがうまく繋がるんだけど、そのシーンでは本当に泣いてしまった。 宮部と大石が水辺で、日本の過去将来について話してるシーンも、さりげなく泣けるシーンだった。
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