エリジウム

ジョディとマットの存在感がぶつかりあって、すっきりしない仕上がり。
内容も中途半端。
発想は面白い、しかし筋書きがついていっていない。
鑑賞日：2014年9月21日
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憎らしい傭兵のボス役のシャルト・コプリー、見たことあると思ったら第9地区の主人公だったか！！
第9地区で俳優デビューとは信じられないほど演技が上手い

荒廃した近未来、富裕層は上空のスペース・コロニー、エリジウムで生活、Elysiumとはギリシャ神話に登場する至福の国だそうです。中でもあらゆる怪我や病を瞬時に治療する高度な医療システムが各家庭に装備されていますので、地上に残された貧困層の病人たちはエリジウムへの密航を悲願としています。
工場で致命的な事故にあったマックスも助かる為にはエリジウムに行くことが必須、一方、マックスの幼馴染のフレイの娘マチルダも白血病で治療が必要、手ごわい敵役も登場して戦闘シーンも豊富なアクション映画だが、身を挺してマチルダや地上の民を救うマックスはまさにディストピアの救世主、拍手をしたくなるような結末でした・・。
途中から既視感に気づきました、たぶん、公開当時に観ていたのでしょう。二度目でも感動の傑作でした。

ロボットとエリジウムのCGがとても自然で本当にこんな感じなのかと思った。貧富の格差や貧困層も非常に有り得そうなリアル感だった。AIが中間管理して、実労働は人間が行う。細かい単純作業はロボットよりも低賃金で大量にやったほうが逆に効率がいいことも多いだろう。

富裕層は地球を捨て理想郷へ。そこは自然があり、富裕層だけが住んだ管理できる社会。病気もすべてが治る。そこにあるのは貧富の格差などない世界。富の独占と貧困。それは現代にも通じるような気がした。最後の結末に、すべての人に開かれることになったわけだが、それが平和な世界になったのかというと微妙だろう。あるのは貧困と暴力、権力闘争。どこまでも終わりのない世界を想像した。

映画としてはやや惜しいところやいつもの展開感は否めないところもあったが、総じて面白く見れた映画である。