劇場公開日 2012年8月11日

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桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価

全303件中、281~300件目を表示

4.5「桐島組」の流血の意味

2013年1月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

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Yuyujetkey

4.0あまずっぱい

2012年10月5日
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笑える

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Helguera

4.5桐島〜

2012年10月4日
フィーチャーフォンから投稿
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楽しい

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can

4.0緻密に計算された映画

2012年9月11日
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鑑賞方法:映画館

知的

.

緻密に計算された映画だと思いました。

タイトルが発表された時点で、ボールはすでに投げられていて
観客は映画館でその飛跡を追うことになります。

「桐島がやめる?」ってとこから本編がスタート。
余分な前置きがないので
すぐに作品の世界に没入できました。

カメラや音が近く
あたかも その場にいるかのよう。
懐かしい気分になりますね。

たしかに学生時代には、見えない力関係が存在していました。
そこにきちんと光をあて、
個々の立場の視線を、繊細に描写していることに
この映画の価値を感じます。

それぞれが人生の主役であり、それぞれが誰かの脇役。
そんなことを思い起こしました。

社会に出ると、また違うモノサシに出会うので
この時期のことを忘れかけていましたが
現役の学生にとって、
またかつて日本の学生だった私たちにとって
コアなテーマだと思います。
多くの人に 見て欲しいですね。

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o9v9o

5.0昔の自分を見るようだ( ゚д゚)ハッ!

2012年9月9日
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泣ける

笑える

楽しい

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初台験

4.5宿題が出た~~~

2012年9月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

出来事は同じなのに
体験はみんな違う
最後には哲学的なセリフまで出てくる。
いっぱい涙が出てきちゃうんだけと
何で泣けるのかがわからない。
涙のわけ・・・これがこの映画が与えてくれた宿題だ~~~
ああ
もう一回観たい~~~

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映画ファンのまっちゃん

4.0きっと誰かに共感できる

2012年8月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

この映画の登場人物は実にバラエティに富んでいる。それゆえに観ている側はその誰かに感情移入出来るであろう。また同じ事柄を別の立ち位置から見せることでより深く映画にハマり混んで行く。誰もが登場人物の誰かに共感し、好感を持つのだ。
舞台は高校。バレー部のスター(いや校内のか)桐島が辞めたという噂から広がる波紋をそれぞれの立場から時系列に展開していく。時間軸が前後したりしないので見ていて疲れない。
淡い青春の日常、それは傷つきやすくて儚い。そんなそれぞれの心の内が手に取るように分かる。"わっ、この子今傷ついた"とか"その一言に気分を害した"とか、一人一人が何を想い、そしてどう感じているのかを実に分かりやすい描写(セリフじゃなく)で見せてくれる。
結局最後まで桐島は現れない。出来る側の憧れや精神的支柱の存在だった桐島、しかし目立たないがマイペースな生徒たちには桐島の存在は関係ないのだ。そして桐島がいなくなったことで出来る側と思われていた生徒が実は何も出来ていなかった事に気付く。桐島(&その彼女)に憧れそれを目指していた生徒たちは、桐島が消えたことで目標を見失ってしまうのだ。一方、桐島などに影響されて来なかった生徒の方が、傷つきなからも結果を残していく。
人はそれぞれキャラクターを持っている。その中で一歩ずつ自分なりに生きて行く。そこに勝ち負けなどないのだ。自分の明日をしっかり見つめ、自分を大切に生きて行けば、桐島の存在に影響されることはないはずだ。
この映画に勝ち組も負け組も存在しない。
あるのは一人一人が自分に正直に生きようとしている姿なのだ。
そして桐島が居ても居なくてもそれぞれの「陽はまた昇る」

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harukita

4.0モテない奴らはモテないままに、イケてる奴らはイケてるままに。

2012年8月29日
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泣ける

笑える

悲しい

物語の中盤、イケてない高校生が、神木隆之介君扮する(これまたイケてない)主人公『前田』にこう話し掛けます。

「夢の中で満島ひかりに逢った」と。

俺は、この些細などうでもいい会話で思わず泣きそうになりました。
イケてない、更に加えてオタ仲間同士って、こういうことよく話すんです。ガチで。
「イケてても別に普通に話すぜ?」って思うでしょ?
違うんですよ。全然違うの。
このオタ的でもメジャー的でもない微妙な線として『満島ひかり』をチョイスしてる時点で、もうイケてない勢の領域なんです。
分かんないでしょ?分かんないでしょうね。俺も分かんない(?)。

この映画は非モテには非常に辛辣で、美男美女はそれなりの悩みがありつつもそれでも結局モテて上位カーストで、非モテは虐げられ無視決め込まれ、美男美女はそれなりに辛い気持ちを抱きながらそれでも上位カーストで、非モテはそれなのに淡いロマンスも許されずこの映画自体が非モテへの応援歌的作品にもされず、美男美女はそれでも人生の虚無感を持って日常送っているかもしれんけどお前それは贅沢な悩みであって結局は上位カーストとして人生を生きてくんだろ!ていう。ていうね。

俺はこの映画観てね、ヒガミ根性が再沸してますよ。モテなかったからね。高校生活最下層、スクールカーストの底辺で、前田的だったし。

だから、モテてる奴らがこの映画観て「共感できる!」て言ってたらそりゃあ大嘘でしょ、て。お前ら何に共感したんだよ?ていう。

あーあ。

観なきゃよかった。

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ロロ・トマシ

5.0この世界で生きていかなければならないのだから

2012年8月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

幸せ

拙ブログより抜粋で。
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 だいぶ前に予告編を見たきり前情報はほぼ無しで観たもんだから、青春映画にありがちなフォーマットからまるで外れたこの群像劇にはかなり驚かされた。突然何も言わずに姿を消した桐島に翻弄される面々と同じように自分もこの映画に翻弄された。
 驚かされた学園モノという意味では、橋本愛ちゃんが注目されるきっかけともなった『告白』(2010年、監督:中島哲也)に通ずるものがあるんだが、あちらは殺人事件絡みの非日常な復讐劇な上に演出的にもあえてデフォルメしているが故、どこかファンタジーのような趣もあったが、こちらはあくまでもナチュラル&リアル。トリッキーな編集こそされているが、大した事件も起こらず、地に足がついた身近さを感じる。時に赤裸々でこっぱずかしく、時に生々しく苦々しい。
 実はクライマックスには圧巻の幻想的(?)シーンがあるのだが、それとて非現実というより、むしろそれによってその非現実が“半径1メートルのリアリティ”と化す逆説となっている巧みさに唸らされた。彼らは、この世界で生きていかなければならないのだから。
--
全文は『未完の映画評』にて。

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かみぃ

4.5桐島、10年後が見たいってよ。

2012年8月26日
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怖い

単純

興奮

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ハチコ

4.0一人一人はリアル。でもその社会はリアルではない。

2012年8月26日
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鑑賞方法:映画館

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笑える

まず、若い役者たちの演技が細やか。
もう、監督の操り人形にでもなったかのよう。自然な台詞回しや美しい間に引き込まれていく。
そして、カットがどのカットも美しい。映像だけでも充分もつ映画です。
特筆すべきは音楽。
放課後の校舎には吹奏楽部の楽器の音色が響くのはもの凄くマットウ。その音色がごく自然にクライマックスを盛り上げるのですから文句無しのアイデアです!

ただ、パンフには「あなたの”記憶”を幸福にも残酷にも刺激する」とありますが、私はそういうのにはピンときませんでした。
なぜならこの登場人物には自発的にユーモアを放つ者がいないから。
そんな社会にはリアリティを感じられないのです。
この映画ぐらいの軋轢ならユーモアさえあれば解決できますし、最後にクロスオーバーしようとするキャラクターがいますが、本来ならそれはユーモアを持つ道化の役割です。あのキャラクターがかかんにクロスオーバーしようとしたところで結局はグループを移動するだけに終わるでしょう。
だから、鋭いボケをかませる者がいつもクラスの人気者である理由です。
物語を成立させる為にこの集団劇であえて道化役を用意していないならそれはご都合主義といわれても仕方ないです。

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サマーサマー

4.5行き場を失った眼差しに映るもの

2012年8月26日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

帰り道、もう遠い遠い自分の高校時代の、中でも特別だった日々の記憶が、当時の感覚のまま一気に噴き出してきて止まらなかった。そういう力を持った作品でした。
友への眼差し、憧れの眼差し。個人の眼差しが主役、という印象でした。同級生の目線で目撃した感じでした。

多くの眼差しを受け止めていたバレーボール部キャプテン桐島が部活をやめた、学校を休んで連絡もつかない。
行き場を失った眼差しは交差し、思いがけない所に焦点を結んだりして。映像表現ならではの部分がとても面白かったです。

キャストの皆さん好演でした。自分が弱小文化部長を経験したので、映画部長の前田くんに共感しやすかったですが、他の子達の心情も理解できました。
ただバドミントン部の実果さんはミステリアスで、内面がもう少しわかると良かったと思いました。

前田くんの相棒、武文くんを演じた前野朋哉がとても自然に演じていて良かったです。カメラの向こうでもお仕事している方のようですが、カメラのこっち側でも味のある役柄をこなしていって欲しいです。

-追記-
鑑賞から時間が経って、じわんと評価が上がってきたので4.0→4.5

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グッドラック

4.0なんか分かんないけど、分かんないってきっといいことなんだろう

2012年8月22日
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難しい

おれの高校時代は単純だった。おれ一人単純だったのかもしれないが、それならそれでいい。この作品の高校生活が現実に近いなら、今どきの高校生も大変だ。複雑な人間関係がいやで背中を向けちゃうから単純に見えるのかもしれない。前田くんは自分の頭の中で吹奏楽部の演奏をBGMにすばらしいゾンビ映画を創った。それは吉田監督がゾンビ映画も撮れるぞというプロとしてのプライドか。野球部のキャプテンはどうみてもオッサンだが、くるわけもないドラフト指名を夢見て通常3年が引退する時期も現役を続ける。自分よりもいっぱい能力をもったヒロキに、妬みもなく「次の日曜、試合があるから来いよ」とさそう。野球部のキャプテンとしてはとてもぬるい感じがいい。作品に登場するメンツの中では好感度バツグン。それぞれの生徒の立場で観れば何度観てもおいしい作品だろう。

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ace

4.5興行的に苦戦しているらしいのでネタバレなしの紹介。

2012年8月20日
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感想と言うか、凄く面白かったけど興行的に苦戦しているらしいのでネタバレなしの紹介。

宇宙人も怪獣も巨大ロボも出てこないし、それほど凄い事件も起きない辺りは如何にも典型的な日本映画ですが、そういうのに期待するならば「アベンジャーズ」を観れば良いと思う。
桐嶋は構成とか演技とか色々良く出来てて、らっきょうが転がる程度の話を、視点を変えて見直すだけでこんなにも面白くなると言うらっきょう以下全員主人公の擬似3D映画。

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ihsotih

3.0今から“勝ち組”“負け組”に分けるには早すぎる

2012年8月19日
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鑑賞方法:映画館

笑える

タイトルといい観る前の情報といい、何を語ろうとする映画なのか掴みどころがない。その得体の知れない不思議さゆえ、何か気になっていた。

話の発端はタイトル通りバレーボール部のキャプテンだったらしい桐島という男子生徒の突然の退部だ。
その金曜日の放課後を主要な登場人物の視点で繰り返し見ていくうちに、いろんな真実が見えてくるという手法を取る。

一人の生徒が部活を辞めた。それは大したことではない。せいぜい部内の騒ぎで治まる。
ところが、どうやらその生徒は学校内の誰もが認める“スター”らしい。運動だけでなく勉強もできて、彼女は校内一の人気女子。つまり彼らにとっては大きな事件なのだ。
そして、その騒ぎは本人不在のなかで繰り広げられ、騒ぎだけがひとり歩きしていく。

騒ぎの中で無責任に言わなくてもいいことを口にしたばかりに友情関係にヒビが入るなど人間関係の脆さが露呈する。カッコイイ彼氏を持つこともカワイイ彼女を持つことも校内に於けるステータスでしかない。
結局、コトの真実を見極めるために桐島の家を訪ねる者は一人もいない。携帯でしかコンタクトを取ろうとしない希薄な人間関係が浮き彫りになる。

主人公の前田涼也は、映画部所属で目立たない生徒。誰からも相手にされず、校内階層でいえば桐島とは正反対の“下”に属する。部室も剣道部に間借りするような片隅でクラい。
彼らは“上”の喧騒をよそに新作の撮影に没頭する。彼らにとって桐島が部活を辞めようが何の意味も持たないのだ。
この価値観の違いがラストでぶつかり合う。おとなしかった“下”の人間が自分たちの世界を踏みにじられたとき、“上”に向かって牙を剥くその感情の具現化した姿がゾンビだ。

屋上で桐島に続くナンバー2的存在の菊池と前田が言葉を交わす。同じクラスでありながら、まともに話をするのはおそらくこれが初めてなのではないか。
彼らの人生はまだこれからだ。何があってもおかしくない。今から“勝ち組”だの“負け組”に分けるには早すぎる。

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マスター@だんだん

3.5題名が短答直入でした…

2012年8月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

映画に直接関係ないけれど…
いつのまに龍之介君はこんなに大きくなったのでしょう。可愛い子役だったのに良い役者に成長しましたね〜。
さて、映画。
千差万別の生徒が狭い学校という世界に共同で住んでいるんだから何か違う歯車が起こるとこんなふうに五月雨式にいろいろな生徒たちに感染して行くんでしょうね。
同じ時間の風景を違う視点からなんども見せる方法も僕には新鮮でした。
時間軸で進める映画は‘呪怨’しか鮮烈な記憶がないので面白かったです。
不思議な感覚の青春映画でした。

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peanuts

5.0モヤモヤ感がいい(追記あり)

2012年8月15日
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鑑賞方法:映画館

 今公開中の『アナザー』が、いる生徒をいない人扱いするお話で、それとは真逆でいる生徒を最後まで登場させない話だったので驚いた。しかし、この映画は全ての登場人物が一面的でなく、桐島は実在しない可能性すら検討したくなる。

 チャラけている連中も心に穴を抱えていたり、お互いがお互いを気にしていながら、それがずれている感覚が非常に上手に掬い取られていてとてもよかった。素晴らしい表現の見本市のようだった。

 もっとじっくり映画秘宝を読んでくれてもいいのにと思った。橋本愛ちゃんは気まぐれに『鉄男』を見たわけではないと信じたい。この夏一番の青春映画なのは間違いないでしょう。

(追記)
 初回で見た際は登場人物が多くていろいろな出来事や細かな描写を把握しきらなかったままレビューを描きました。二回目に見たら非常に細密に構成されていて、素晴らしい映画であることが改めて分かりより深く感動し80点から90点に変更しました。

 神木くんがほぼオレであることを前提に話しますが、橋本愛ちゃんは女子グループや軽薄な連中との付き合いを大切にするあまり別に好きでもなんでもないチャラけた男子、しかもそいつは男子の中でもかなり下っ端男と付き合っていた。そんな橋本愛ちゃんが、適当に選んだ映画が『鉄男』であるわけがないんです。あんなハードコアな映画を適当に見るわけがないじゃないですか。オレ(神木)をイオンで見かけてつい、ストーキングをしてしまったんじゃないでしょうか。「こんな凄まじい映画が好きなんだ、やっぱり芯の通った男はかっこいい!」なんて思ったに違いないんです。映画の後のベンチ座る橋本愛ちゃんと、オレ(神木)が決してベンチに座らないその距離感!意気地のないオレ!!

 桐島も相当苦しんでいたはずです。実際バレーボールに真剣に取り組みながらも軽い連中に気をつかって「別に遊びだし~」みたいな態度を取っていた事でしょう。誰に対しても何に対してもきちんと向き合うとダサいと言われそう、なんてそりゃあ何もかも嫌になっても仕方がないでしょう。彼女はまるで飯島愛みたいな超威張っている偉そうな女で、あんなの別に好きでもなんでもなくゴリゴリに押されて人が好くて断れず嫌々付き合っているだけに違いない。本当は橋本愛ちゃんの方がずっと可愛くて好きだったかもしれない。実態なんか何もないのに、チャラけて余裕ぶっこいている態度そのものが有利な立場の要素になっているその虚しさに耐えられなかったとオレは想像します。実際にバレーボールという実質があるだけに、チャラい連中の薄っぺらぶりにムカついていたことでしょう。
 そしてみんなには羨ましがられ、県選抜なんかになったらバレー部でも僻む連中もいることでしょう。「そんなにオレはいい思いなんかしてねえよ!彼女、飯島愛だぜ!」と思っていたんじゃないかな。そんな彼の気持ちに思いを馳せる人なんか一人もおらず、非常に孤独だったと思います。本当に気の毒だし、桐島は絶対にナイスガイですよ。

 そんな劇中さっぱり登場しない中心人物にまでつい思いを馳せてしまうほど素晴らしい映画でした。

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吉泉知彦

3.5面白い!

2012年8月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

この作品は構成が普通の映画と違うので、時間の使い方はあまり考えずに見ました。マグノリアっていう映画もこの映画と同じで色んな人の目線で一つのシーンを繰り返すって感じだったかな。でも全編105分という時間はちょうど良かった思います。

次に内容ですが、はじめは真の主人公が誰だか分からないような感じはしましたがしっかりとしたステップを踏んで進んだ前田(神木くん)ですね。前田のキャラと神木くんのイメージはバッチリあってたと思うんでキャスティングはOKだと思います。

このストーリー、桐島に振り回される人たち側と、桐島のことなんて全く関係ない人たち側に分かれてましたね。これが最後に皆一同集まってクライマックスを迎えるのです。

僕たち鑑賞してる側からしたらものすごく面白くないですか?この展開。

しかも言葉に発して謎を暴いてしまったのは関係ない側ですよ。それで最後まで桐島と無関係な前田たち。こういう展開って多少強引に持っていきがちな作品もあるように思いますが、この映画は違いました。違和感なしです。

あの皆が集結、話も終結っていう流れから後のくだりはヒロキのためにとって付けたような数分間で蛇足感ありました。歯切れよく終わるとかしてほしかったし、ヒロキという人間を描いてくれないから、最後お前がもっていくんかい!ってなりした。

あと個人的に吹奏楽の人と前田の屋上で言い合いするシーンは面白かったです。
前田は何も知らずに正論ぶっぱなして、彼女はごまかしながら言い返してと、彼女の気持ちがすごく分かる鑑賞してる側としてあれはめっちゃ笑えます。前田の言い回しもこういうやつおるわーって感じでツボでした。劇場で笑われてる方もいたんですが確かに笑いたくなります。前田の相方もなかなか面白いやつでした。

この映画、すべての状況を把握してる鑑賞側のことをよく考えてくれた作品だと思います。
funnyでもありinterestingでもある面白い映画でした。

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すてべ

4.0持たざる者、己を知れ

2012年8月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

「クヒオ大佐」などの作品で知られる吉田大八監督が、「妖怪大戦争」でキュートな魅力をばら撒いた神木隆之介を主演に迎えて描く、青春群像劇。

ここ最近になって、高い注目を集め始めている異色の現代芸術家に、韓国人のス・ドホなる人物がいる。自身がルーツとして掲げる「家」をモチーフにした作品を数多く残しているが、彼にはもう一つの軸となるテーマが存在する。

それが、「一人の、持てるものに握られた名もなき「持たざるもの」への視点」である。「私は、私」と声高に叫んでみても、個々の人間は知らないうちに「持てるもの」の手の内に丸め込まれ、小さな歯車として動く。作り手は決してその現実は批判はしていない。ただ、「背けず、目を向けろ」と、観客を挑発する。私たちの目が覚めるのを、待っている。

バレー部のエースで、超万能型のスター、「桐島」が部活を辞める。一見、何でもない小さな波紋が巻き起こす違和感が、いかに人間を惑わせるか。この一点への好奇心が物語を構成している本作。何故、一人の高校生の行動に学校全体が振り回されるのか。その真相を、様々な立場にある数人の同級生の視点を繋ぎ合わせる事で解き明かしていく。

気弱な映画部員、不思議な魅力を放つ美貌のバトミントン部女子、学校一の美女。境遇も、毎日への取り組み方も違う多彩な登場人物を放り込んで物語は展開されていくが、その全ての人間には共通点がある。

「見えない何かに、首根っこを掴まれているのに気づいていない。あるいは、掴まれるのを楽しんでいる」

「桐島」という男がどんな人間か、物語の登場人物も、観客も実は知らない。ただ、その男が自分たちの平穏な毎日を支配していて、保っている事は知っている。それだけで、良い。それで、安心する。あくまでも本作のテーマは「桐島」という人間そのものではなく、「桐島」という名前をもった「持てるもの」への憧れと、恐怖、諦めだ。だからこそ、別にその男は出てこなくても良い。出てこられては、困るのだ。

「桐島」というスターを具体化しないこと。それが、本作が普遍的に観客を挑発する力強さを生んでいる。「持たざる者よ、己を知れ」青春という名前を掲げた生半可な物語のようでいて、個性の限界と本性を鋭く指摘するユーモアにとんだ作品として完成した一本。ぜひ、学校という「個をかき消す世界」から少し離れた「夏休み」という時間にある学生にこそ、立ち向かってほしい映画だ。

と、難しい事を語らずとも、神木のイケメンぶりは黒縁メガネで隠してもやっぱり輝いているし、新進気鋭、橋本愛の美しさはやっぱり素敵。娯楽として観ても魅力は尽きない。味わい豊かな作品である。

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ダックス奮闘{ふんとう}

4.5学生時代の空気感?

2012年8月12日
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鑑賞方法:映画館

出演者それぞれの視点で、とある出来事の展開を追っていくような感じなのですが、テンポ良く場面が切り替わり、最後まであっという間でした。

遠い昔の学校生活ってこんな感じだったっけなぁ、と暫く余韻に浸れました。

で原作もこんな感じなのかな・・・

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ぐるもこ
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