スープ 生まれ変わりの物語
劇場公開日:2012年7月7日
解説
生瀬勝久が初の単独主演を務め、死んであの世に行っても娘を思い続ける父親の姿を、ユーモアを交えて描いたヒューマンドラマ。妻と離婚したことで娘との関係もぎこちなくなってしまった50歳のサラリーマン・渋谷健一は、ある日、上司の綾瀬由美とともに落雷事故にあい絶命。あの世に降り立った2人は、飲めば生まれ変わることができる「伝説のスープ」の存在を知るが、そのスープを飲むと前世の記憶は失われてしまうという。渋谷は娘のことを忘れずに生まれ変わりたいという思いから、スープの秘密を探るが……。渋谷とともにあの世をさまよう上司・綾瀬役に小西真奈美。世界中の不思議な現象を取材している「不思議研究所」の森田健によるノンフィクション「生まれ変わりの村」(河出書房新社刊)に記されている「スープの伝説」がモチーフになっている。
2012年製作/117分/G/日本
配給:東京テアトル
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2019年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
生瀬勝久さん、初主演作品。
社内で”ゾンビ”と揶揄されている覇気のない50歳の男、渋谷健一(生瀬勝久)が主人公。
年下の上司の綾瀬由美(小西真由美)のサポート役に任命される中、冷え切った夫婦関係(妻とは離婚し、娘との関係も宜しくない)に、生きる希望もないまま無為に過ごす日々。
娘の誕生日に薔薇を送ろうとプレゼントしようと思い、花屋さんでラッピングをしてもらっているその時、携帯にある連絡が入り・・・。
話自体は面白かったのだが、”あの世”の風景がチープ過ぎて、ちょっとなあと思った作品である。
では、何故この作品をレビューアップする気になったかというと、手元の資料を読み返すと、2019年現在、邦画界で活躍されている新進気鋭の俳優さん達が多数出演していたからである。
(大変申し訳ないが、記憶に残っているのは”あの世”の不思議な少女、矢野由美を演じていた大後寿々花さんだけである・・、。)
では、どなたが出演していたか・・と言えば、渋谷の娘の同級生として出演していた
・野村周平さん(三上直行役)
・広瀬アリスさん(美崎瞳役)
・橋本愛さん(西村千秋役)
という今やトップクラスの若手俳優さんたちである。
今作後、大後さん、橋本さんは「桐島、部活やめるってよ」でブレイクし、野村さん、広瀬さんも盤石のポジションを築いている。
(当時は彼、彼女達の現在活躍するであろう姿が見抜けなかったのです・・。)
桃源郷のような場所で不思議なスープを飲む渋谷健一(生瀬勝久)と綾瀬由美(小西真由美)の姿が朧気に記憶に残っている ”私は今、新興宗教団体の映画を観てしまっているのだろうか?”という思いが強く残っている作品。
この作品、2019年現在、レンタルビデオで借りられるのかなあ・・。
<2012年7月7日 劇場にて鑑賞>
この先どうなるんだろうと引き込まれるファンタジーストーリー。一方通行な親子と認めあえない上司部下。死後の世界というフィルターを通じてじつは裏返しの惹かれあう関係だったことが描かれる。全体に深刻ぶった重くるしい雰囲気と不幸自慢な中だるみのエピソードが難点でも、後半の生まれ変わりパート含めて起承転結の展開があって、最後はなかなかじ~んとくる。俳優も生瀬勝久はじめ地味ながら手堅いベテラン揃い。広瀬アリスがかなりお得な役どころ。マイナーだけど日本アカデミー候補にはならなきゃおかしいぞ。8点
2015年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
予算も低いし、脚本や演出の質も決して高くはないのだけど、プロットの良さと役者陣の頑張りが全てを補っている。
子供がいる人は特に感情移入しやすいだろうから後半で泣けること間違い無し。
2015年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
題材は目新しいものではないのでしょう。
製作費が少なくチープなつくりなのでしょう。
それは、経験ある役者さんたちには無意識のうちに影響を及ぼしているように思います。
けれど、経験の少ない・ほかに比較するものをあまり知らない若者たちの演技がいいです。器用ではないし、演技力でもないのでしょうけれど頑張っていると感じます。
その頑張りが、集約されるのが結婚式場でのシーンなのだったかなと思います。