フライトのレビュー・感想・評価
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正義かどうかなんて、そんなものは感じない。 ただアル中・薬中のパイ...
正義かどうかなんて、そんなものは感じない。
ただアル中・薬中のパイロットが上手く操縦したという話。
操縦の腕は上級だが、生き様は下級。乗客・乗員関係なく亡くなった人がいるのに「英雄」という冠がつくことが納得できない。
最後に飲酒したのは自分で、アル中だと告白し、刑務所に入る。
罪をなすりつけず、自分だと懺悔し「自由」の身となる。キリスト教の懺悔のようなものだろうか。更正するのは当たり前だが、それを美化しようとする筋道。それはいただけない。
階段でがん患者さんが朝を迎えるのがありがたく、大切なことだと言ってたところ、そこだけがよかった。イノチの最前線を感じた。
アル中更正の話であれば、そっちをもっと描くべき。ちょっとがっかり。
期待とは違ったけれども…
酒、女、麻薬に離婚と、まるで現代アメリカの闇、すなわち重いテーマにも関わらず、それらをごくごく身近な日常みたいにアッケラカンと描いてしまう、観ていて不快感が少ない点が楽で良かった。
事故そのものは、現実にこんなことが起こるはずがないし、万一起こったら奇跡を通り越した狂気であり、間違っても同乗したいなんて思わないし、実際、事故直後の映像は想像を超えていた。
結末はご想像に任せるけれども、機長は少なくとも三つの魂を救ったと思う。犠牲者と愛人そして…
ダメ機長
機体にトラブルが発生してから墜落するまで、特にバレルロールは緊迫感がありとても良かった!
が、、そこが最高潮。
その後の展開は、ちょっと想像していたものと違いました。
機長が、どうしようもなくダメダメ過ぎて見るに耐えない。
このダメダメな機長の行動と心の動き、これが物語の肝だと思います。
少し宗教くさく教訓じみたお話の様に思いました。
ハドソン川の奇跡とは違う
公開時期は前後するが、機体故障の中、パイロットの判断、技量で致命的な墜落を回避するも、その後、英雄と祭り上げられたパイロットの過失が問われるという設定は『ハドソン川の奇跡』に被る(ハドソン川は実話がベースだが)。
でも、本作はもう一つアルコール、ドラッグ中毒という重いテーマが被さり、『ハドソン川の奇跡』のような爽やかな感動の涙を流すことが出来ない。
自分もおそらく人並み以上にアルコールが好きな方だが、重大事故を起こした後や、自分の人生を決定する公聴会の前にアルコールにまた手を出してしまう行動は理解出来ない。中毒というのは、自分の想像の域を超えた世界なのだろう。そんなデンゼル・ワシントンにの言動にイラつきながらも、なかなか興味深い作品だった。
心は堕ちずに済んで良かった。
名誉と正直の天秤がテーマになっている。せっかく誰もができないほどの名操縦士なのに、アル中ヤク中のせいで身を滅ぼしてしまう主人公。
ただの底辺生活のどうしようもないろくでなしなのではなく、端から見ればパイロットで名操縦士だからこそ、プライドや失う物の大きさのせいで簡単にはアル中と公にできない。飛行機事故そのものの責任は、機体破損のせいと認められ、パイロットのせいとはならずに済んだ。操縦の腕を讃えられながら一生隠し通せる道もすぐそこにあったが、最後に、心まで堕ちずに済んで良かった。もし邦画ならもっと揺れ動く心の葛藤を表現しているだろうと思った。ただのやんちゃパイロットの落ちぶれ、みたいに見えなくもない。
妻と息子を失い、飛行機事故が起こり恋仲だったCAも失い、乗客4名が命を落としても尚、辞めたくてもお酒をやめられない。更には、裁判で庇ってもらい奔走して貰い、散々世話を焼いてもらっても、結局お酒に手を出してしまう主人公。依存症の怖さを知った。
悪ガキっぽさがよかった
よかった。
デンゼル・ワシントンの相棒の麻薬の売人がとてもいいキャラ。公聴会前日に酔っ払ったデンゼル・ワシントンをコカインで生き返らせるシーンとか。あのまんまハイになって公聴会を乗り切って、女とジャマイカに飛んで行くシーンで映画が終わっても全然いいくらいに面白い。
でもちゃんとそうはせずに上手いこと落とし込んでてそれも面白かった。最後のシーン、自分の息子にあんな質問されたら父は嬉しいだろうな、と感じた
アルコール依存症ってほんと怖いな、って感じるからまたいつか定期的に観ようと思う
フライト....じゃない。
もう最初からそういうシーン来るか!って感じだった。ドラッグで緊張感を出して飛行機で事故るシーンに来るっていうのがちょっと。それなら飛行機だけで緊張感を出して欲しかった。ドラッグのシーンで出さないで! 笑
タイトルとは全然違う感じで、飛行機の事故にいたるまでかと思ったら、事故が起きてからのことメインとはね。
うーん。期待はずれだったかも。
デンゼル・ワシントンを観るべし!
最初、飛行機を不時着させたヒーローが一転、窮地に立たされるという単純なイメージで観始めました。
いきなり酒とセックスとドラッグという組み合わせからスタートしますが、
職はさておき、まぁ、海外では珍しい光景ではないと思います。
主人公は、基本はアルコール依存でドラッグは眠気覚まし的に使っているようです。
ヒロインは薬物依存ですが、主人公よりは軽いです(抜け出そうと努力を始めている)。
被害を最小限で不時着させ、ヒーローとして扱われる部分がもっと長いのかと思っていましたが、
アルコールや薬物の問題が意外と早めに出てきます。
この辺から、"依存"を主体とした映画なのかと気付き始めます。
依存を肯定的に観る人はいないと思いますが、その依存へ向かってしまった背景や
現在進行形で苦しんでいる人のリアリティを巧く描いています。
特に主演のデンゼル・ワシントンの演技には引き込まれるものがありました。
本当に依存感を身体から放っています。
ドン・チードルも散々苦労する面白い役柄でした。
途中にキリスト、いわゆる宗教的な表現が多く散りばめられています。
神に救いを求めたり、全ては神の御導きなのだといった内容なのですが、
これは私にはあまり良く分からない部分です。
アメリカの作品としては必要な表現なのかも知れません。
宗教を持っている人であれば分かるのかなと思います。
終盤の展開はなかなか面白く、どうなるのかと引き込まれます。
結末は、個人的にはやっぱりそっち行くのかぁと思いましたが、
全体の流れから考えれば、それで良かったと思います。
飛行機あんまり関係ない、、、
期待外れ。
イメージとしては、墜落事故後に判明した機長の飲酒疑惑で落ちた評判を検証やシミュレートなどで実証し、機長が如何に凄腕だったかを明らかにしてどん底から英雄になる的なつもりだったw
なのに、話のメインはアル中。
元々アル中嫌いなんで、アル中の話が長くてイライラしてしょうがなかった。
タイトル、あらすじ、広告にまんまとやられました٩(๑`^´๑)۶
受け入れる心、変える勇気
この映画に嫌悪感を抱く人や、主人公に何一つ感情移入出来ない人はきっと沢山いるでしょう。
僕の妻も「フライト」は嫌いな映画だと言うと思います。
僕にとっては、繰り返し鑑賞したい忘れられない映画でした。
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