最強のふたりのレビュー・感想・評価
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完璧なふたり
オープニングが格好いい。いきなりカーチェイス。
こんな映画だっけ?と錯覚する作り。
その途中からのタイトルインまでの音楽が、
アースW&F「September」、これはかなり上がる。
この強烈なオープニングで主演二人の強烈な個性がほとばしる。
富豪の障がい者フィリップ、彼を介助する黒人ドリス。
脇役達も中々良かったが、彼ら二人に霞んでしまう。
というか、彼ら二人のいちゃいちゃはずっと見ていたくなる。
それくらい微笑ましい。
原題「Untouchable」、触れられない、ということですが、
障がい者に対するタブーと、人種差別的なタブー。
この二つに対してだと思いますが、
見てて思い出したのは、乙武洋匡氏のこと。
彼自身、自分をネタに自虐的ギャグをよく綴ってますが、
「障がい者だから言っちゃダメ」と思うこと自体が差別だと常に体現していて、
フィリップがドリスに心許したのも、
ドリスの偏見のない目線からの言動と、
でもそれよりドリスの人なつっこさも大きな要因ではあるが、
フィリップも気を遣わないで済む環境を提供してくれる彼とが、
一番居心地良かったのだと思う。
そう思っていたフィリップ自身が自分を僻んで、
文通相手に写真を送るとき、
今の自分ではなく、車椅子生活以前の自分の写真を送る、
というアンバランスな行動をしてしまい、
それに気付いたドリスがそこに具体的には突っ込まず、
彼なりの考えでそれを解決してしまう。
ここ濡れポイント、クライマックスでした。
割と土足で踏み込んでくる感じのドリスが、
そこだけは「Untouchable」なんだと。
邦題で「最強のふたり」としたことは、
現状の日本では「Untouchable」を訳して付けられないという状況を、
そのまま反映している様な気がする。
ただこの映画はそこまで具体的にタブーを直視してるモノではなく、
あくまでも二人のいちゃいちゃがメインのコメディで、
そこはサラッと見て良いと思う。
そしてラストは清々しい涙が流れるでしょう。
植え付けられたフィルターは要らない!No, my way
頸髄損傷で体が不自由な富豪フィリップ。
フィリップの介護人を募集する為に面接が行われた、、障がい者っていうと誰しも仕立てに出て「コイツは一人では何も出来ない、手助けが必要だ」って決めつけて面接に来る奴の中、一人だけ失業手当が目当てでボランティア活動をした印形が欲しいと面接に来た場違い感な黒人 男ドリス
コレは生活して居る環境も境遇も違う2人🧔🏼×👨🏿🦱
の経緯をコメディに描いたノンフィクションです
ストーリーの粗筋は書かないけど 印象に残った部分だけ書き残します🤘🏿
まず、ドリスの粗が無く良い意味でも悪い意味でも誰にも壁のないフランクさに惹かれます。
それは障がい者であるフィリップに対してもお構い無し(笑)
物語の中で
フィリップが外出する際、ワゴン車の荷台部分に車椅子ごと乗せているのを見たドリスは「そんな馬みたいに運ぶのか!?」と投げ掛けます
そして、車の座席に腰かけた方がいいだろ、、と健常者かの様な扱いをするんです。
そんな彼にフィリップも惹かれたのかも…
勿論、私もその一人です👄♡
人は何かと枠組みをし分類したがりますよね。あの人は優しい、だの 短期、卑屈、頑固、明朗だの性格の良し悪しなんて見せ方の問題で個人の物差しでは測り知れないYo〜👌🏿
This is my way. 大事にしてこ(笑)
【今でも仏蘭西映画の新作の多くのフライヤーに題名が出るほどのヒューマンコメディの傑作中の傑作。オマール・シーの大出世作でもある。】
ー 下半身不随になった富豪をひょんな事から世話することになった男をオマール・シー(当時、日本ではほぼ無名)がそれはギリギリだろう!いや、アウトだろうと思ってしまう不謹慎なセリフを連発するシーンや、富豪に対する接し方
髭を色々な形に剃るシーン等 (ヒトラーのちょび髭シーンは白眉である・・。)を弾ける笑顔で演じる姿が忘れられない。ー
・人種問題、移民問題という現在でも欧州では解決されていない重いテーマを含ませつつ、二人の関係が構築される過程を笑いと涙で描き出した傑作。
<いつか、この映画を超える仏蘭西映画が出てくる事を切望する作品。(近いレベルの作品は沢山ありますが・・。)>
<2012年9月22日 劇場にて鑑賞>
<その後、配信にて一度鑑賞>
キム・マッスル尚美(なおみ)さんおススメ!国籍・人種全てを超えた友情のストリーリーにキムさん感動!
こんにちは。キム・マッスル尚美(なおみ)さんです。
何度観ても、泣けるし、笑えるし、考えさせられる映画。
最近、美容室にいって髪を切ってもらっている間に、
音なしで流れていて、ふと思い出してみた。
最強のふたりという映画は、
スラム育ちで五体満足の黒人の男性
裕福でお金にも困らないが、障害をもった白人の男性が出会い、
心の友になっていくストーリー。
国籍や収入など、育ってきた環境違えど、
価値観も違う男、だが、その垣根を越えて、
一人としての人間、いち友人としての友情があった。
わたしたちが勝手に条件を付けて、
相手に思っている印象や偏見、現実って、
いかにちっぽけなものか、
でも、その自分の不自由な考えから抜けた先に、
本当に素敵な人と人との繋がりがあるんだというものを、
感じさせ、考えさせられる映画。
フィリップ役のフランソワ・クリュゼ、
ドリス役のオマール・シーの二人の演技を超えた演技にも注目!
まじで良映画です。
人生で必ず、一度は見といたほうがよい映画。
キムさんこと、キム・マッスル尚美(なおみ)さんは、
心からおススメします。
ぜひ、観てみてはいかがでしょうか。
以上キム・マッスル尚美(なおみ)さんでした。
ふたりの相性
話の展開もシンプルでテンポよく進み、笑えたり和んだり感動したり全体的に単純にも思える物語が、退屈な場面もなく、多少美化されていたとしても実話を巧く脚色し演出描写も含めたバランスが抜群。
久々に観たが、近作の「グリーンブック」を思い出してみたり、アメリカでリメイクするならD・ホフマンが適役な気もする。
人間って良いなぁ〜、優しい気持ちにさせられる。
最強に素敵なふたり
素晴らしく純粋で素敵な映画でした。
お涙頂戴的な作りはいっさいなく、見終わったあとに清々しさが残るほどです。
身体的障害も人種もそこに垣根なんて何もない。もちろん障害者に対してサポートは絶対に必要だけれど、この映画のふたりの関係のようにお互いが対等な立場で接することが大事なんだということに気づかされました。
羽目を外す
最初のカーチェイスにあがる。その姿はふたりの最終形であり、映画はその大部分を通して、そこに行き着くまでの道中を描く。異なる環境にあるふたり。その異質の交錯する所に面白みはあり、多くのネタが仕込まれる。
良い話ではある。しかし、構成上、最初に種明かしをされているようで、話全般にサスペンス感がなく、起伏もない。異質なものを互いに受容しすぎることで、本来ならあってもおかしくない衝突や苦悩が希薄であり、こちらに考えさせられる問いかけも少ない印象がある。
好きな映画!
実話というのもすごいですが…。2人のお互い遠慮のない感じがいい。ドリスのいい意味での常識の無さが 好きです。
生活環境の悪さで 学歴も仕事も無いけれど 流されず自分の意見を持って応用力もある強い人。カッコいい
極めて21世紀的な見事な作品
素晴らしい映画に出逢えました
ただの障害者と介護人との心のふれあいのお涙頂戴のような安易なものではありませんでした
21世紀的な様々な問題を自然な視線で見つめています
原題の通り、人は誰しもアンタッチャブルな何かを抱えています
それを尊重して、それに触れないことも必要ですし、かといって必要以上に回避するのもまた違う
しかしドリスは極めて自然な態度で絶妙な距離感、踏み込み方を示してくれます
どういう人であれ人を人として向き合い、直視して誠実に向き合あことの大事さを教えてくれます
つまり人間を人間として互いに認めあうということです
自由、平等、博愛
文明社会であることの根源的な理念
それが21世紀の今、本当は大事にされているようで現実はただのお題目の空念仏になっていないかをえぐっている鋭さを感じました
それ故にドリスは黒人の移民として設定されているのでしょう
映画としても、冒頭のスポーツカーでの暴走シーンとラストシーンがつながり、導入部のつかみと共にそのシーンの意味の理解が深める為の構成となっているなど巧みさが光ます
フィリップの誕生日でのドリスのブギーワンダーランドをチョイスするダンスシーンは見事です
感情が解放され爆発した名シーンでした
つまりアンタッチャブルでバラバラだった人々が、それぞれの心にタッチできた瞬間なのです
このように音楽がブラックミュージックにファンも納得の嬉しい効果的な使われ方をしています
音楽も絵画も詩文(手紙)も人間が人間の感情を伝えるための手段であって、芸術的な価値は金銭的それも投機的な価値とか、芸術史的な価値、技術とかの価値云々の前に、人間が人間同士共通に感じ合うためにあるものなのです
だからまどろこしいことはせずに、楽しい時には音楽に合わせて踊るべきだし、技術も素養なぞなくても思うままに絵を描けば良いし、美辞麗句を尽くした散文の手紙なんかよりもすぐに電話すべきなのです
建前を守っていても本質は守られてはいない牢獄
安楽なようで人間と認められていないフィリップの境遇、ドリスの最下層の境遇も共に牢獄であり抜け出せません
そしてそれは21世紀の社会そのものなのです
本作はそこからの突破口を指し示しているのだと思います
前世紀では絶対に作れない、21世紀だからこその映画だと思います
今後さらに高く評価されていく映画だと思います
なんとも言えない
感想が難しい…
フランスの人種事情、黒人たちの暮らしぶり等の知識がないまま見て、そのままこのレビューを書いています。
基本的には、気難しい老人の心を黒人青年が解していく、その様に暖かい感動を覚える映画だと思います。
時にドリスの冗談は、私の感覚からするとやや過激で、ちょっとヒヤッとするところも笑
フランス映画はあまり経験がないのですが、どうしても日本やハリウッドでよくある“山場”を意識してしまうので、いつ、この二人は大ゲンカして、そして仲直りして最強の2人になるのか…とみていましたが、そういう映画ではないですね。
正直、もっと感情を揺さぶられると思ってましたが、ガッカリ感はありませんし、満足しました。
この映画、僕にもっと知識や洞察力があれば、さらなる深い意味が読み取れたのかなぁ。
メッセージ過多ではなく、むしろ淡々としている映画なので、造詣が深い方が見ればまた違って見えるのかも。
そういう意味で何とも言えない難しさがあると思いました。
全然違いますけど、何気ない背景、景色が美しい!街並みも自然も良かった・・・
フランス行きたいなぁって思いました笑
ちゃんと笑える
こういうテーマの映画は、重く泣かせにくるのが当たり前で、笑って泣けるって謳ってても、声出して笑えるってのはなかなか少ないと思う。
でも、本当に笑える。
あのクロワッサンのモップくんのビビリかたが面白いんだなぁ。あとチョコくれないとことか。
友達っていいなぁ。
男同士だもん、やっぱりつるんでバカをやってたいよね。
ドリスがバカ可愛いし、フィリップはひねくれ可愛い!!
ドリスは教養を得たから、まっとうな仕事をえて、社会に受け入れられたんだなぁ。
彼の成長が嬉しかった。
いい映画。また観たい!!
雇用関係を超えた男の友情🤝
この映画を見て、人は1人では生きていけない事を痛感しました!!
雇用関係など、契約の繋がりではなく、
1人の人としての繋がりを持つこと、
そういう人間関係を築くことを誰しも望んでいるのではないでしょうか?!
年齢や過去の経歴、そして障害、
なにかの条件に関わらず築ける友情こそ、
真の友情だと感じる映画でした🎬
そして、主人公のドリスのように、
誰に対しても平等で、
自分自身の中にある、大事にしている価値観を貫き通すそんな生き方がカッコいい💓
周りに流されず、自分の道を突き進む生き方をしたいものです。
エボニー&アイボリーな友情が眩しい
全身不随の大富豪フィリップが自身の介護士を募集したところにやってきたヤケに陽気な失業者ドリス。本人はハローワークへのアリバイ作りの為に速攻不採用通知をもらって立ち去るつもりだったが、フィリップはシャレで採用、フィリップと彼を支えるスタッフ達はドリスに翻弄されながら影響されていく・・要するに『ブギー・ワンダーランド』で踊る黒いアルプスの少女ハイジみたいな話、もちろんロッテンマイヤーさんも出て来ます。21世紀にEW&Fが最高だ!とほざく黒人青年がパリにいるとは考えにくいのですが実話だそうですよ、ちょっと昔の話なのでしょうか。
エボニー&アイボリーな男の友情ものとしては『許されざる者』におけるクリント・イーストウッドとモーガン・フリーマンに匹敵する佳作。おしゃれな感じで宣伝されていますがセリフは下ネタてんこ盛り、小学生に見せると回答に躊躇することになるので避けましょう。
特筆すべきは劇中スコアの素晴らしさ。EW&Fやジョージ・ベンソンが素晴らしいのは言うまでもありませんが、ルドヴィコ・エイナウディのピアノが実に素晴らしい。シネコンの売店にサントラを置いていなかったので、速攻Amazonで輸入盤CDを注文しました。
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