最強のふたりのレビュー・感想・評価
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詩的な美しさ
これだけ評価の高い傑作であるにも拘わらず長い間観て来ませんでした。
原因は本作のポスターです。白人の車椅子を笑顔で押す黒人のカット。あれを見てエディマーフィ調のブラックコメディと決めつけて見る気が伏せたのです。私、ハリウッドの黒人コメディアンの馬鹿騒ぎコメディが無茶苦茶苦手なのです。
でもたまたまWOWOWで放映していたので一念発起、一度観てみようと思いテレビの前に座りました。そして余りの素晴らしさに言葉を失った・・・。
本作については今でもコメディ映画と紹介されることが多いようですが、間違い無く本作はシリアスドラマです。
白人大富豪で身障者の主人公フィリップスは、富豪として尊敬と畏怖を持たれ、そして身障者として憐れられることに辛さを感じています。もう一人の主人公である黒人青年のドリスは、刑務所を出て失業中である上に、複雑な家庭環境に置かれています。この二人の境遇は充分シリアスで、コメディ要素などどこにもありません。また彼等を取り囲む登場人物も、皆何かの問題を抱えています。その設定が本作に深みを与えています。
そして主人公の二人が互いを補いながら、一歩ずつ前へ進もうとする姿は実に美しい。
物語の美しさだけでなく、本作の映像の美しさは特筆ものです。まさに詩的な美しさなのです。
また音楽が実に素晴らしい。派手な曲はなく、劇中で使われる挿入歌も効果的です。特にミニアムミュージック的なピアノだけのテーマ曲が印象的で、登場人物の心情を美しく表現しています。本作はエンドタイトルに流れるピアノの最後の一音までとても美しい。
本作を今まで避けていた自分を叱り倒したくなる位、素晴らしい名作でした。
誰かに勧めたくなる
評判が良く、間違いなくおもしろいであろうことを
知っていながら、映画館で見ることが出来ずにようやく、8年経って鑑賞しました。
あーおもしろかった!最高ね!
タイトルにある通り、この2人はIntouchable.
久々にフランス映画を観たけれど、やはり国際色豊かな国(まぁ、昔いろいろあったからですが)はいろんなことが日本と違ってそれを観るのも楽しかった。
2人の間にしか流れない、許されない空気感というか、そのシーンが大好きです。下ネタも、障害者を使った悪い冗談も、明らかにふざけた介護も。麻痺している足に熱いお茶をかけて「実験」なんて言ってるのも、普通ではありえないけれど。実話に基づくなら本当にやっちゃってたんでしょうね。それくらいふざけた映画なんです。
この全く住む世界の違う人間が、ひょんなことに交わることになって、お互いの違いを知り、ぶつかり、わかりあい、認め合う。こんな素敵なことが実際に起こっただなんて、素敵だなと思いました。
無くならない人種差別がこの世にはたくさんありますが、ドリスとフィリップのように、異なる人間同士が通じ合えた時の幸せと面白さをもっともっと世の中が認識することができれば、この世の中も少しはマシになる気がします。
最近、グリーン・ブックを鑑賞したので通じるものがありました。
最強のふたり
涙と笑いの感動作品
実話の映画は面白い
アマゾンでみた。
ずっと前から見たいと思っていた。
ゆっくりと流れる音楽も心地いい。
介助者と障がい者という立場をとっぱらった関係がすごくいい。
そして今もこの関係性が続いているのがすばらしいと思った。
最強!
えっ??
予備知識なく観ると、お題とのギャップに気づいて焦る。カーアクションでスタートするのでなおさら。
で、お題の意味が分かってくる。二人の関係は対等で、お互いを認め合い敬い接する。うーん、スタッフの思うつぼにはまった観客の一人になった。実話が題材というのが素敵だ。
遠慮なんてしない距離感が良かった
揺るがない絆
かなり前に観たことを忘れてて(笑)再鑑賞(→観ている途中で「あれ?なんか観たかも…」)。
改めて観てみて、色んな意味で心がほっこりした。
グライダーの事故で脊椎を損傷してしまい 車椅子の生活をしている富豪のフィリップ。
我儘な性格からか、身の回りの介護をして貰う為に雇う人々は ことごとく辞めてしまう。
そこに、失業保険を貰う目的で 書類にサインだけをしてくれればokayのドリスが面接会場にやって来た。
おべっかを使いフィリップの顔色を伺う他の面接を受けに来た者とは違い、全く媚を売らず まるで友達の様に接するドリスに フィリップは興味を持ち惹かれていった…。
なんと言っても、ドリスの明るくて奔放な性格や振る舞いが、身体が不自由になってしまったことで 人との距離を取ったり、自分の殻に閉じこもり他者を寄せ付けないフィリップの心を解したんだろうなぁと思った。
文通相手に対しても、今の自分を恥じる必要は無いとばかりに、会うことを後押ししたり。
とにかく、ドリスはフィリップが障害者だという目線では 全く見ていなく、貴方も私も何も変わらない一人の人間なんだとフィリップに気付かせていく過程は、観ていて心地よかった。
劇中では、あっという間の出来事の様でしたけど、実際にはこの関係は10年も続いていたとのこと。
身分の全く違う2人が、ここまで強固な絆で結ばれるなんて、本当にお互いにとって 素晴らしい出会いだったんだなと思った。
「Intouchables」=どんなことにも負けない、揺るぎない無敵の“2人”
だったんですね。
大学生(22)が一人で鑑賞した感想
最強のふたり
実話ですが。
う〜ん。
首から下が全身麻痺で、全身介護が必要。
ひと月あたりの経費が気になって集中できませんでした💦
大富豪なのでそこはクリア?いや、そこ大事でしょ。
原題はアントゥーシャブル、だそうで。
普通の状態なら、決して交わることのなかった二人が会うことになって、
という設定、それに関しては興味深かったです。
それと、ドリスが駐車禁止の場所で注意するシーンとか、
あまりに態度の悪い娘に口の利き方を教えるシーンなど、
体に不便を感じてない人たちに意見するところが面白かったですね。
本来、当たり前にできてなければいけないことが、あまりにも無視されてるから。
ハリウッドでリメイクされたそうですが、必要性感じません。
仏語を英語に替えれば良かっただけの話で。
秘書のイヴォンヌ役の設定も変えているそうですが、
そのままの方がちゃんと現代を表現できているのでは?
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