009 RE:CYBORG 劇場公開日 2012年10月27日
解説 故・石ノ森章太郎による未完の名作SF「サイボーグ009」を、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「東のエデン」の神山健治監督が完全オリジナルストーリーで3Dアニメーション映画化。かつて世界の数々の危機を救ってきた9人のサイボーグ戦士は、時代の移ろいとともにその役割を終え、それぞれの国に戻っていた。リーダーの009こと島村ジョーは、過去の記憶を失い高校生として東京で静かに暮らしていたが、西暦2013年、世界各国で同時多発テロが発生。この事態を受けて、生みの親であるギルモア博士が再びサイボーグ戦士を集結させる。
2012年製作/103分/G/日本 配給:Production I.G、ティ・ジョイ
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2022年1月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
決してつまらない訳ではありませんでしたが期待を上回る面白さはありませんでした。
2021年2月4日
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鑑賞方法:VOD
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サイボーグ009は随分昔に漫画を読んだっけ。 確か天使編が途中で終わってしまったことに憤慨した記憶があるなー。 今回この作品は随分昔に映画化するのを期待してたが、見るのが遅くなってしまった。 天使やら神やら色々と出てきたが、結局それらは何だったのか? ジョーの想像だけで物語が終わってしまったのがモヤモヤ感がすごい。 あまりにも漠然としてないだろうか?天使の化石ってなんだったのよ? ピュンマとグレートはどこ行ってたの?ジョージェットはどうやって助かったのか? この混乱状況でアメリカは何してたのか?で、最後世界はどうなったの? まだまだ疑問がいっぱいあるけど、せめて天使と神は何なのかと目的くらいは 明確にしてほしかったな〜。 ジョーの加速装置期待してたんだけどなー、表現も活躍の場所もいまいちだった。
2020年11月10日
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鑑賞方法:DVD/BD
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公開時、劇場で観たけど意味不明だった。 でっ、中古のBDを買って改めて観た。3Dと相性が良いプロジェクターで観たので、3Dは良く出来ている。と言っても、飛び出る映像と言うよりも、奥行きがあるタイプで、3Dで有る必要性が感じられない。 公開時、そもそもの初期設定からして意味不明だった、009と002の確執とか、009が高校生である意味がソフトのオマケで付いているコミックでやっと分かった。(パンフレットには有ったのかもしれないが、パンフレットを買う気にもならない映画だったので) ギルモア博士が009に銃を向けたり、ギルモア財団が襲われている時に、職員を見殺しにして自分たちだけ避難したりと、これがサイボーグ009?と言う違和感。 結局、敵?の正体も、最後のシーンと言うか世界がどうなっているのかも良く分からない状況。 元々、009と言うのは試作品サイボーグで、性能的には後から出て来る敵と比べたら劣っているのが、9人の団結と工夫で戦っていたモノなのに、今作では9人が揃う事も無い。008に至っては消息不明で最後になって再登場など、何故009でこの企画を考えたのかが分からない。
2020年10月23日
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鑑賞方法:映画館
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神山健治監督の最新作。 映画公開は去年2012年の末頃で、映画観に行ったんだけど、そのときはレビュー書くの忘れてた。 で、2013年5月22日にようやくDVDレンタル(発売)開始されたので、改めて借りて観た感想をさくっとまとめとこうと思う。 まぁ、観終わった直後の素直な感想としては、ひとこと。 「難解」ということ。 神山監督の作品は、「攻殻機動隊 S.A.C.」「攻殻機動隊 S.A.C.2」の2シリーズと「攻殻機動隊 Solid State Society」の特別編、アニメ版の「精霊の守り人」、アニメ版&劇場版「東のエデン」と、それぞれ観てきた。 この人の作品のテーマは結構一貫してるように思う。 「人としての強さ」というのは共通してるテーマだと思う。また、「攻殻機動隊」で扱っている「集団的集合無意識」は、今回の「009 RE:CYBORG」でも扱っているテーマの1つ。それを突き詰めたモノが、本作品の「神(彼)」という概念、と言って良いと思う。 私は石ノ森章太郎さんの原作は読んだ事がないけれど、原作にも「神」を扱っているエピソードはあるらしい。ただし、そのエピソードを完結することなく、氏はこの世を去った。おそらく原作では実際に物理的な力を行使できる「神」が出てくるんだと思う。「デビルマン」など昔の作品には「神」を題材にした作品が結構あるが、たいてい圧倒的な力を持った存在として「神」が描かれる。元々絶対的な存在なわけだし。 しかし、この作品は違う。 あくまで「神」は人間の「脳」の中だけに存在する、という作りになっている。 天使として描かれている小さな女の子も、あくまで象徴的な「イメージ」で、「脳」が作り出した「幻」として解釈できる。共通して聞こえる天使の声も、「集団的集合無意識」内から発せられた言葉として説明できる。 現に、連続爆破テロを起こしたのも、ドバイに原爆落としたのも、ジェットが見たと思った現象も、実際に実行したのは人間(サイボーグ)だったわけだし。 ただし、「天使の化石」は物理的に存在する、という世界観ではある。 (これは、原作に出てくる「神」のミイラ化した姿なのかな?辻褄合わせ?原作読んでみないとちょっとわからないな。。) 作品の中でフランソワーズに語らせている「神は克服できない試練を人間には与えない」という言葉。 私は無宗教なので、そんな存在はいない、という立場なんだけど、そう考えたくなる心理はわかる。そう考えることで、困難を克服するモチベーションにすることが出来る。何かしら宗教を信仰してる人は、土壇場で頑張れる要因が1つ多いんだろうなー、とは思う(反面、それは弱さでもあるんだろうけど。。) もっとも、この作品の中では、「神」は存るとも存ないとも、どちらとも解釈できる作りにはなっているけども。 結局、神山監督が伝えたかったメッセージは、最後宇宙空間でジョーが語った以下の言葉に集約されてる。 ----------------------------------- たしかに人は愚かな存在だ。 人が寄り集まると、抗いようのない集団無意識によって、いともたやすく堕落する。 けれど、人類一人一人は不完全であるがゆえに、予期しない驚きと新しい発見、そして無限の可能性を秘めている。 だからこそ素晴らしいんだ!! だがあなたは、そのことに気づき、あなたの問いかけに答え、命がけでこの世界を救おうと抗った者達の想いを踏みにじるのか! それでもまだ、人類を、世界を、滅ぼすというのか! 答えてもらいたい!神よ!!! ----------------------------------- 素晴らしい「人間讃歌」。 理不尽に抗い続ける人間達への讃歌。 やはりこれが一番重要なメッセージなのだろう。 これは神山作品に通底しているテーマだと思う。 ただ、最後のシーンが、いまいちよくわからなかった。 それまでの話は「脳」の中だけで起きてる現象として説明できていたのに、死んだと思ってた島村ジョーやジェットが復活してしまっている。島村ジョー(&ジェット)やフランソワーズがそう願ったから、という理由だけでは説明がちょっと苦しい。 それとも、この最後のシーンは誰かの「脳」の中のイメージ(=夢)なんだろうか? みんな水の上を歩いてたし。それならまだ納得できるけども。。。 であれば、それは何を意味してるんだ?? そして、エンドロールの月の「天使の化石」は? 「天使の化石」=「正義を成すために己を犠牲にした名も無き者達のモニュメント」という言葉を、最後にフランソワーズに語らせている。ひょっとして最後のシーンは、あの後何百年か経った後の世界で、あの月の「天使の化石」こそがジョー自身、だとか?それはちょっと飛躍しすぎかな。。辻褄は一応合うけど。 結局、自分の中で納得できる解釈が出来ていない。 だからこそ「難解」だな、と感じる。 何にせよ、観終わった後に、色んな人と語り合いたい作品ではある。 君はどんな解釈だと思った?って。 アクションシーン含めて、作品としては超一級品なので、まだ見てない人はぜひ借りて(買って)見るべき。そんな作品です。
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